コマクサの特徴
原産:日本/東アジア 科:ケシ(Papaveraceae) 亜科:ケマンソウ(Fumarioideae) 属:コマクサ(Dicentra) 種:コマクサ(peregrina) 別名:高山植物の女王/カラフトコマクサ/オコマグサ 分類:多年草 草丈:約10~15cm 開花時期:7月~8月 花の色:赤色●桃色●白色〇 葉色:緑色● 花言葉:「誇り」「貴重品」「高嶺の花」「気高い心」 誕生花:7月28日 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
コマクサは学名Dicentra peregrina、 別名「高山植物の女王」や「カラフトコマクサ」とも呼ばれる日本及び東アジアを原産とする多年草です。日本では北海道から本州に分布しており砂礫の多い高山等に自生しています。しかし野生の花の盗掘も多く姿を消した山も多数あります。
コマクサの語源(由来)
- 属名のDicentraはギリシャ語で「2回」を意味する「di」と、「拍車」を意味する「kentron」の2語からきており、花の形に由来します。
- 種小名の「peregrina」はラテン語で「外来の」を意味しています。
- 和名のコマクサの由来は花の形が馬(駒)に似ている所からきています。
コマクサの特徴(魅力)
- コマクサは花の形が「馬」に例えられる個性的な形をしており
- ↳外側の花弁が大きく横へとカールしています
- 葉は基部から出る根生葉だけで構成されており
- ↳ロゼット状に広がり地面を被覆します
- 葉は縁部分が深くカットされシダ植物の様な装飾的な形をしており
- ↳粉を吹いた様な白緑色で上品な雰囲気をつくります
- 常に風などで砂礫が動き他の植物では適応出来ないような環境でも生息しています
- ↳ただし盗掘も多くコマクサが消えた山も多数あるようです
コマクサの根は砂礫中を長く伸び時に50~100cmに達します。葉は根生葉のみで構成されロゼット状の草姿をつくり、葉色は白色の粉を帯びた様な白緑色、葉身は2~3回羽状に浅裂~深裂します。花茎は直立して高さ10~15cmまでになり、花茎の頂部で穂状に数個の花が集まり総状花序をつくり、個々の花は、花色が桃色(~赤色)で花弁が4個あり基部で合着していて、外側の花弁は外側に強く反り返り、内側の2個は垂直に伸び下に突き出ており、花の基部には二つの萼片がついています。花後に受粉すると中央部が枝豆の様に膨らみ果実(蒴果)が出来ます。
開花時期は夏から晩夏、花色は赤色や桃色、白色があり、個々の花は花弁が4個で外側の2個は外向きにカールし内側の2個は下側に突き出ており、花序は総状花序に小花が集まり咲きます。草姿は直立して高さ約10(15)cm × 幅は約15(20)cmまで成長します。葉色は緑色(~白緑色)、葉身は2~3回羽状に浅裂~深裂、葉序は根生葉につきます。
コマクサは根伏せもしくは株分けか自家採種した種を撒く事で増やす事が出来ます。育てる際は高山植物のため冬の寒さに強い一方で、夏の高温に弱いため注意が必要です。
コマクサの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
コマクサの育て方