原産:北アメリカ 科:ケシ(Papaveraceae) 亜科:ケマンソウ(Fumarioideae) 属:コマクサ(Dicentra) 種:ヒメケマンソウ(eximia) 別名:フリンジ ブリーディング ハート(fringed bleeding heart) 分類:多年草 草丈:約30~45cm 開花時期:4月~6月・(10月~11月に再開花する事がある) 花の色:赤色●桃色●白色〇 葉色:緑色● 花言葉: 誕生花: | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヒメケマンソウは学名Dicentra eximia、 別名「フリンジ ブリーディング ハート(fringed bleeding heart)」とも呼ばれる北アメリカを原産とする多年草です。主にアメリカ東部のアパラチア山脈に分布し岩場等に自生しています。
ヒメケマンソウの語源(由来)
- 属名のDicentraはギリシャ語で「2回」を意味する「di」と、「拍車」を意味する「kentron」の2語からきており、花の形に由来します。
- 種小名のeximiaはラテン語で「例外的な」「通常とことなる」を意味しています。
- ヒメケマンソウの由来はケマンソウを小さくしたような花姿からきています。
ヒメケマンソウの特徴(魅力)
- ヒメケマンソウはハートの形をした袋状の花が魅力です
- ↳花は春から初夏にかけて咲きしばしば秋に返り咲きます
- ヒメケマンソウはハナケマンソウよりも花の幅が狭く細長い外観をしています
- ↳外側の花弁の先端がハナケマンソウよりも大きくて横に大きく反ります
- ハート形をした桃色の花は可愛らしくロマンチックな雰囲気をつくります
- ヒメケマンソウの花茎は垂直に最大45cmまで伸び
- ↳頂部でアーチ状に曲がります
- 葉は縁部分が深くカットされシダ植物の様な装飾的な形をしており
- ↳地面を被覆するグランドカバーとしても使えます
- ↳宿根草のため冬の間は葉がなくなります
- 花後に出来る種にはエライオソームと呼ばれる蟻が好む粒子がついているため
- ↳蟻によって種が運ばれ予想外の場所から芽を出す事もあります
- 耐陰性が高くシェードガーデン等で重宝されます
ヒメケマンソウは地面下に鱗の様な鱗片のある根茎をもちます。葉は根茎から出る根生葉のみで構成されており、葉色は緑色、葉身は長さ約20~35cm幅約10~15cmあり2~4回羽状に浅裂~深裂します。花茎は直立して上部でアーチ状に曲がり高さ30~45cmに成長して、花は円錐状に5個以上の花が集まり円錐花序をつくり、個々の花はハートの形をしていて、花弁が4個あり基部で合着していて、外側の花弁は長さ2.5cmでハートの様な形をつくり先端部分が横に大きく開き、内側の2個は垂直に伸び下に突き出ており、花の基部には二つの萼片がついています。花後に受粉すると中央部が枝豆の様に膨らみ果実(蒴果)が出来ます。
開花時期は春から初夏(秋に返り咲く事もある)、花色は赤色や桃色、白色があり、個々の花は花弁が4個(基部で繋がる)で外側の2個は袋状で先端が外に開き内側の2個は垂直になり、花序は花が5個以上集まり円錐花序をつくります。草姿は直立して根茎によりゆっくり広がり高さ約30(45)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は3~4回羽状に浅裂~深裂して、葉序は根生葉につきます。
ヒメケマンソウの栽培
園芸では、ヒメケマンソウの可愛らしい花を鑑賞する目的であったり、縁部分が深くカットされたシダ植物の様な装飾的な葉を鑑賞する目的であったり、地面を覆う被覆植物として利用する目的で育てられます。
ヒメケマンソウを育てる際に注意する事は「夏の暑さ」「乾燥」「多湿」の3つです。基本的に夏の暑さや乾燥等に弱いため日向を避けた場所で管理したり、水やりをしっかりする等の対策が必要になるでしょう。また高温多湿によって根が腐敗して枯れる事もあるため、長雨に当たる事を避けたり土壌の排水性を高める等の対策も必要です。
コマクサの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。