ヒゴタイ属(エキノプス属)の種は約219種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは4種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ヒゴタイ属(エキノプス属)の主な種と園芸品種の紹介
ルリタマアザミ

ルリタマアザミとは!
ルリタマアザミ(学名: Echinops ritro)は、別名で「エキノプス・リトロ」「ウラジロヒゴタイ」「スモールグローブシスル(small globe thistle)」とも呼ばれるキク科アザミ亜科ヒゴタイ属(エキノプス属)に分類される多年草です。
ルリタマアザミの原産地はヨーロッパからアジアの広範に見られ、自生地は平地や高地の草原、山地の林縁、疎林、人為的攪乱を受けた荒地や牧草地などで見られます。
ルリタマアザミの特徴
- 形態:草丈は約40~120cm、生育型は一時ロゼット型で、春に葉をロゼットに展開後、垂直に茎が伸びて、夏頃に花が咲き、秋頃に結実後に地上部が枯れていき、冬は休眠して過ごします。
- 花の魅力:本種は複頭状花序で、頭花が組み合わさる複合花序です。この花序は直径約2.5~4.5cm、形は綺麗な球形をしており、個々の頭花の基部にある棘状の総苞が非常に目立ちます。そのため、花全体の見た目はトゲトゲした印象を与えやすいです。また特に本種は、花を構成する総苞の色が光沢のある青色から青紫色をしているため、宝飾品のような美しさがあり、また花弁は総苞片と比べて色が薄くなる傾向が強いためグラデーションのような色彩効果を生み出しますわ、このように、花の形が綺麗な球形をしており、光沢のある青色(青紫色)の花色をしていることから、本種はエレガントなお庭やラグジュアリーなお庭などによく調和します。
- フラワーアレンジメント:本種の花は収穫して切り花やドライフラワーにしたり、フラワーアレンジメントの素材として活用できます。花は独特な見た目と色彩から、アレンジメントの中ではアクセントとして強い存在感を発揮するでしょう。切り花として用いた場合、花瓶の中での寿命は7~10日ほどになります。
- ロックガーデン:本種は自生地が山地の高山草原や荒れ地などにあり、乾燥した土壌や栄養の乏しい土壌で生育しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンでも育てられる植物のひとつとなります。
ルリタマアザミの園芸品種の紹介
エキノプス・バンナチカス
エキノプス・バンナチカスとは!
エキノプス・バンナチカス(学名: Echinops bannaticus)は、別名で「ブルーグローブシスル(blue globe-thistle)」とも呼ばれるキク科アザミ亜科ヒゴタイ属(エキノプス属)に分類される多年草です。
エキノプス・バンナチカスの原産地はバルカン半島で、自生地は丘陵地の岩場や草原、開けた疎林などで見られます。
エキノプス・バンナチカスの特徴
- 形態:草丈は約120~180cm、生育型は一時ロゼット型で、春に葉をロゼットに展開後、垂直に茎が伸びて、夏頃に花が咲き、秋頃に結実後に地上部が枯れていき、冬は休眠して過ごします。
- 花の魅力:本種は複頭状花序で、小さな頭花が頭状花序に集まり、球形を形成する複合花序です。また個々の小さな頭花の基部には、花弁より目立つ棘状の総苞があるため、花全体はトゲトゲした印象を与えやすいです。またこの総苞は、色が銀白色から青色・青紫色へと変化し、また花弁が薄い青色を呈すため、独特な色彩となります。このように、花の形が綺麗な球形をしており、銀白色から青色の花色をしていることから、本種はエレガントなお庭やラグジュアリーなお庭などによく調和します。
- フラワーアレンジメント:本種の花は収穫して切り花やドライフラワーにしたり、フラワーアレンジメントの素材として活用できます。花は独特な見た目と色彩から、アレンジメントの中ではアクセントとして強い存在感を発揮するでしょう。切り花として用いた場合、花瓶の中での寿命は7~10日ほどになります。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにもあり、乾燥した土壌や栄養の乏しい土壌で生育しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンでも育てられる植物のひとつとなります。
エキノプス・バンナチカスの園芸品種の紹介
エキノプス・スフェロケファルス

エキノプス・スフェロケファルスとは!
エキノプス・スフェロケファルス(学名: Echinops sphaerocephalus)は、別名で「セイタカヒゴタイ」「ペールグローブシスル(pale globe-thistle)」「グランデュラーグローブシスル(glandular globe-thistle)」「グレートグローブシスル(great globe-thistle)」とも呼ばれるキク科アザミ亜科ヒゴタイ属(エキノプス属)に分類される多年草です。
エキノプス・スフェロケファルスの原産地はヨーロッパ、西・中央アジアで、自生地は丘陵地の岩場や草原、開けた疎林などで見られます。
エキノプス・スフェロケファルスの特徴
- 形態:草丈は約100~200cm、生育型は一時ロゼット型で、春に葉をロゼットに展開後、垂直に茎が伸びて、夏頃に花が咲き、秋頃に結実後に地上部が枯れていき、冬は休眠して過ごします。
- 近縁種との比較:茎は白色の毛が密生するため、特に若い茎では際立った白色になります。また花を構成する総苞片と花弁は白色を呈すため、青色や紫色の花を咲かせる多くのヒゴダイ属の種と区別できます。※他の種も品種により白色の花が咲くこともあります。
- 花の魅力:本種は複頭状花序で、小さな頭花が頭状花序に集まり、球形を形成する複合花序です。また個々の小さな頭花の基部には、花弁より目立つ棘状の総苞があるため、花全体はトゲトゲした印象を与えやすいです。またこの総苞は、色が白色・ 灰白色または灰青色を呈すため、清潔感や明るさを感じさせる色彩効果を生み出します。
- フラワーアレンジメント:本種の花は収穫して切り花やドライフラワーにしたり、フラワーアレンジメントの素材として活用できます。花は独特な見た目と色彩から、アレンジメントの中ではアクセントとして強い存在感を発揮するでしょう。切り花として用いた場合、花瓶の中での寿命は7~10日ほどになります。
- ロックガーデン:本種は自生地が岩場などにもあり、乾燥した土壌や栄養の乏しい土壌で生育しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンでも育てられる植物のひとつとなります。
エキノプス・スフェロケファルスの園芸品種の紹介
ヒゴタイ

ヒゴタイとは!
ヒゴタイ(学名: Echinops setifer)は、別名で「エキノプス・セティフェル」とも呼ばれるキク科アザミ亜科ヒゴタイ属(エキノプス属)に分類される多年草です。
ヒゴタイの原産地は日本、朝鮮半島、中国で、自生地は山地の草原などで見られます。
ヒゴタイの特徴
- 形態:草丈は約100~150cm、生育型は一時ロゼット型で、春に葉をロゼットに展開後、垂直に茎が伸びて、夏から秋頃に花が咲き、秋頃に結実後に地上部が枯れていき、冬は休眠して過ごします。
- 近縁種との比較:本種は近縁種のルリタマアザミなどと比べると、花を構成する総苞片の色が薄い色をしており、園芸品種も少なくあまり栽培されていません。
- 花の魅力:本種は複頭状花序で、小さな頭花が球形(頭状花序)に集まる複合花序です。また個々の小さな頭花の基部には、花弁より目立つ棘状の総苞があるため、花全体はトゲトゲした印象を与えやすいです。またこの総苞は、色が銀白色から薄い青色・薄い青紫色へと変化するため上品な色彩となります。
- フラワーアレンジメント:本種の花は収穫して切り花やドライフラワーにしたり、フラワーアレンジメントの素材として活用できます。花は独特な見た目と色彩から、アレンジメントの中ではアクセントとして強い存在感を発揮するでしょう。切り花として用いた場合、花瓶の中での寿命は7~10日ほどになります。
- ロックガーデン:本種は乾燥した土壌や栄養の乏しい土壌でも生育できます。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンでも育てられる植物のひとつとなります。