クナウティアは属の中に約61種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■クナウティアの簡易比較

学名:Knautia macedonica
生活形:多年草
草丈:約30~100cm
開花:5月~8月
花色:赤色・桃色・紫色
葉色:緑色・白色
生育型:叢生型・一時ロゼット型
備考:本種は花の色が赤色をしているため、近縁のクナウティア・アーベンシス(Knautia arvensis)の薄い青紫色の花と区別する事が出来ます。花(頭花)はサイズが1.5~4cmあり、頭花を集散状に次々と咲かせます。頭花を構成する外側の周辺花は中心花と比べて大きめでフリルしているため、ドーム状に盛り上がる中心花との組み合わせでクッションのような可愛らしい外観をしています。そのため、園芸では、この真っ赤で派手な花をお庭に添えて鑑賞したり、また収穫して切り花やアレンジメント等で利用する目的で栽培されたりします。

学名:Knautia arvensis
生活形:多年草
草丈:約30~100cm
開花:5月~8月
花色:青色・紫色
葉色:緑色
生育型:叢生型・一時ロゼット型
備考:本種は花の色が薄い青紫色をしていて、近縁のアカバナマツムシソウ(Knautia macedonica)と区別する事が出来ます。花(頭花)はサイズが1.5~4cmあり、頭花を集散状に次々と咲かせます。頭花を構成する外側の周辺花は中心花と比べて大きめでフリルしているため、ドーム状に盛り上がる中心花との組み合わせでクッションのような可愛らしい外観をしています。そのため、園芸では、この上品さの中に可愛らしさも兼ね備える花をナチュラルガーデンの中に添えて鑑賞したり、また収穫して切り花やアレンジメント等で利用する目的で栽培されたりします。
■クナウティアの主な種と園芸品種の紹介
その他の品種
●主な原種
アカバナマツムシソウ

アカバナマツムシソウとは!
アカバナマツムシソウ(学名: Knautia macedonica)は、別名では「クナウティア・マケドニカ」「マケドニアン・スカビオサ(Macedonian scabious)」とも呼ばれるスイカズラ科クナウティア属の多年草です。
アカバナマツムシソウの原産地はアルバニア、ブルガリア、ギリシャ、マケドニア、ルーマニア、トルコにあり、自生地は乾燥した草原や丘陵地などにあります。
アカバナマツムシソウの特徴
- アカバナマツムシソウの魅力:本種は花の色が赤色をしているため、近縁のクナウティア・アーベンシス(Knautia arvensis)の薄い青紫色の花と区別する事が出来ます。花(頭花)はサイズが1.5~4cmあり、頭花を集散状に次々と咲かせます。頭花を構成する外側の周辺花は中心花と比べて大きめでフリルしているため、ドーム状に盛り上がる中心花との組み合わせでクッションのような可愛らしい外観をしています。そのため、園芸では、この真っ赤で派手な花をお庭に添えて鑑賞したり、また収穫して切り花やアレンジメント等で利用する目的で栽培されたりします。
- 草姿:生育型は叢生型、または一時ロゼット型で、冬の期間をロゼットで過ごした後、春になると高さ約30~100cmまで茎を何本も伸ばして概ね5月頃から花を咲かせはじめます。
- 葉の特徴:葉は基部から発生する根生葉と茎から発生する茎葉があります。葉の概形は個体差が大きく、単葉のヘラ形から分裂葉の奇数羽状浅裂から奇数羽状深裂まであります。
- 花の特徴:開花期は5月~8月です。花序は頭状花序または頭花集散花序で、これは茎頂で頭状花序が開花した後、茎の下部で枝分かれして更に頭状花序が集散状に次々と開花していく咲き方です。 頭状花序は直径が1.5~4cm、長い花柄に支えられています。花序を構成する花は、裂片が4個ある合弁花冠になるため、花の形が類似していて花冠に裂片が5個あるスカビオサと区別する事が可能です。合弁花冠のうち、外側にある周辺花はやや大きめで放射状に広がり、中央にある中心花はサイズはサイズが小さめでドーム状に密集します。花の色は一般的に赤色ですが、品種により桃色や紫色もあります。
- カラーリーフ:葉の色は緑色の他、品種を選べば白色の葉色も楽しめます。そのため、開花期以外も明るく元気な印象を与えるカラーリーフとしてお庭を彩ることが出来ます。
- フラワーアレンジメント:スカビオサ・アトロプルプレアの花や花後に出来る卵形の果実を収穫して切り花として楽しんだり、またドライフラワーにしてフラワーアレンジメントの素材として活用できたりします。球状のポンポンに似ている花は可愛らしい見た目をしてるため、切り花やアレンジメントの中で可愛らしい雰囲気を添える事が出来るでしょう。切り花として用いた場合、花瓶の中での寿命は5~7日ほどになります。
アカバナマツムシソウの園芸品種の紹介
サンダーアンドライトニング

学名:Knautia macedonica ‘thunder and lightning’
花の色:赤紫色・紫色
葉の色:灰緑色・白色
草丈:約30~40cm
備考:葉の色が灰緑色と白色で、葉縁部分に白色の覆輪が入るため、明るい印象を添えるカラーリーフとして楽しめる品種です。また開花期には赤紫色の花が咲くため、灰緑色と白色の葉との組み合わせで、非常に上品な雰囲気を醸しだします。そのため、エレガントなお庭などによく合うでしょう。
メルトンパステル
学名:Knautia macedonica ‘melton pastels’
花の色:淡い桃色・赤色・赤紫色・薄い紫色
葉の色:緑色
草丈:約50~100cm
備考:実生系の品種になり、花の色は個体差により淡い桃色・赤色・赤紫色・薄い紫色などがあり、カラフルな色合いを楽しめます。
レッドナイト
学名:Knautia macedonica ‘red knight’
花の色:濃い赤色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約50~80cm
備考:花の色が濃い赤色から赤紫色をしていて、派手さの中に上品さを感じさせる品種です。
クナウティア・アーベンシス
クナウティア・アーベンシスとは!
クナウティア・アーベンシス(学名: Knautia arvensis)は、別名では「フィールド・スカビオサ(field scabious)」とも呼ばれるスイカズラ科クナウティア属の多年草です。
クナウティア・アーベンシスの原産地はヨーロッパからアジアの広い範囲にあり、自生地は乾燥した草原(ステップ等)、日当たりの良い山地の高原、人の手が入った道端や荒れ地などにあります。
クナウティア・アーベンシスの特徴
- クナウティア・アーベンシスの魅力:本種は花の色が薄い青紫色をしていて、近縁のアカバナマツムシソウ(Knautia macedonica)と区別する事が出来ます。花(頭花)はサイズが1.5~4cmあり、頭花を集散状に次々と咲かせます。頭花を構成する外側の周辺花は中心花と比べて大きめでフリルしているため、ドーム状に盛り上がる中心花との組み合わせでクッションのような可愛らしい外観をしています。そのため、園芸では、この上品さの中に可愛らしさも兼ね備える花をナチュラルガーデンの中に添えて鑑賞したり、また収穫して切り花やアレンジメント等で利用する目的で栽培されたりします。
- 草姿:生育型は叢生型、または一時ロゼット型で、冬の期間をロゼットで過ごした後、春になると高さ約30~100cmまで茎を何本も伸ばして概ね5月頃から花を咲かせはじめます。
- 葉の特徴:葉は基部から発生する根生葉と茎から発生する茎葉があります。葉の概形は個体差が大きく、単葉のヘラ形から分裂葉の奇数羽状浅裂から奇数羽状深裂まであります。
- 花の特徴:開花期は5月~8月です。花序は頭状花序または頭花集散花序で、これは茎頂で頭状花序が開花した後、茎の下部で枝分かれして更に頭状花序が集散状に次々と開花していく咲き方です。 頭状花序は直径が1.5~4cm、長い花柄に支えられています。花序を構成する花は、裂片が4個ある合弁花冠になるため、花の形が類似していて花冠に裂片が5個あるスカビオサと区別する事が可能です。合弁花冠のうち、外側にある周辺花はやや大きめで放射状に広がり、中央にある中心花はサイズはサイズが小さめでドーム状に密集します。花の色は薄い青紫色をしてるため涼やかで清涼感を感じさせます。
- フラワーアレンジメント:スカビオサ・アトロプルプレアの花や花後に出来る卵形の果実を収穫して切り花として楽しんだり、またドライフラワーにしてフラワーアレンジメントの素材として活用できたりします。球状のポンポンに似ている花は可愛らしい見た目をしてるため、切り花やアレンジメントの中で可愛らしい雰囲気を添える事が出来るでしょう。切り花として用いた場合、花瓶の中での寿命は5~7日ほどになります。