カラジュームは属の中に約19種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、28種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■カラジュームの簡易比較

学名:Caladium bicolor
生活形:多年草
草丈:約30~75
開花:7月~9月頃※滅多にない
花色:白色・黄色
葉色:緑色・赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・茶色・白色
生育型:ロゼット型
備考:南アメリカと中央アメリカの熱帯に自生している植物で、日本では一般的に観葉植物として屋内で栽培されており、また春から秋にかけては屋外でも栽培される事もあります。最大の魅力である葉は地際からロゼット状に広がるため優美な外観をつくりだします。さらに、葉は最大40cmの長さに達する事があり非常に巨大で強い存在感を感じさせ、またハート形の波打った形状が可愛らしさと独特な立体感を生み出します。これらの見た目から海外では、象の耳や天使の羽などに例えられる植物です。また葉の色が緑色・赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・白色と非常に多彩で、基本的に複色で複数の斑が入ることから、葉の中に絵画を描いているようなユニークな模様ができる点も魅力となります。
■カラジュームの主な種と園芸品種の紹介
カラジューム・バイカラー



カラジューム・バイカラーとは!
カラジューム・バイカラー(学名: Caladium bicolor)は、単に「カラジューム」と呼んだり、または別名で「エンジェルウィング(angel wings)」「ハートオブジーザス・プラント(Heart of Jesus plant)」とも呼ばれるサトイモ科カラジューム属の多年草です。
カラジューム・バイカラーの原産地は南アメリカと中央アメリカにあり、自生地は熱帯・亜熱帯の森林地帯の林床にあります。
カラジューム・バイカラーの特徴
- カラジューム・バイカラーの魅力:この植物は、 南アメリカと中央アメリカの熱帯に自生している植物で、日本では一般的に観葉植物として屋内で栽培されており、また春から秋にかけては屋外でも栽培される事もあります。最大の魅力である葉は地際からロゼット状に広がるため優美な外観をつくりだします。さらに、葉は最大40cmの長さに達する事があり非常に巨大で強い存在感を感じさせ、またハート形の波打った形状が可愛らしさと独特な立体感を生み出します。これらの見た目から海外では、象の耳や天使の羽などに例えられる植物です。また葉の色が緑色・赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・白色と非常に多彩で、基本的に複色で複数の斑が入ることから、葉の中に絵画を描いているようなユニークな模様ができる点も魅力となります。
- 草姿:生育型はロゼット型になり、塊茎から長い葉柄を持った葉を伸ばしロゼットを形成します。また夏頃に稀に花茎を伸ばして花を咲かせることもあります。
- 葉の特徴:葉のサイズは15~40cmほどと巨大で強い存在感があり、葉の概形は矢尻形または心形で、葉縁部分は波打つ傾向があります。そのため、象の耳・天使の羽根・ハート形などに例えられています。葉の色は非常に多彩で緑色・赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・茶色・白色があり、基本的に2色以上の複色です。葉の斑の入り方は覆輪・脈斑・中斑・点斑・散斑などがあり、これが複数組み合わさるなどして、複雑で個性的な模様となります。
- 地被植物:カラジューム・バイカラーは、ロゼット状に葉を広げて地表面を上手く被覆して、さらに塊茎が増える事で群生するため、樹木の下などの地被植物(グランドカバー)として利用する事が可能です。ただし、冬の期間は地上部が枯れて休眠してしまい、氷点下を下回る地域では球根が腐敗してしまうため管理に注意が必要になるでしょう。
- カラーリーフ:カラジューム・バイカラーは、葉の色が品種により緑色・赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・茶色・白色と非常に多彩で、斑の入り方でも様々な個性が出ます。そのため、お庭の雰囲気や室内の雰囲気に合わせて品種を選びカラーリーフとして楽しむとよいでしょう。例えば、お部屋に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色やクリーム色の葉を選んだり、上品な雰囲気を添えたい場合は紫色を選んだり、清潔感を演出したい場合は白色を選ぶと良いかもしれません。
- シェードガーデン:カラジューム・バイカラーは耐陰性があるため、午前中だけ日光に当たる場所から、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰までで栽培が可能です。ただし、この植物は冬の寒さに弱く、強い霜に当たると塊茎が腐敗して枯れるため、栽培環境が熱帯または温帯の霜があまり下りない地域でないと屋外での越冬は厳しいかもしれません。
- インドアグリーン:カラジューム・バイカラーは、熱帯の森林などに自生している植物になり高い耐陰性があります。そのため、屋内の中では間接光が当たるような明るい場所(Lux5000~20000程度)で栽培する事ができます。
カラジューム・バイカラーの園芸品種の紹介
ハートトゥハート・シリーズ
育て方・楽天で購入
学名:Caladium ‘heart to heart’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・赤色・桃色・白色
草丈:約30~50cm
備考:このシリーズはPWから出ているカラジュームの園芸シリーズです。耐日光性・耐熱性に優れており、日当たりの良い場所でも比較的に栽培しやすいようです。
ハートトゥハート・シリーズの品種
- ボトルロケット:葉の色は緑色・白色・赤色・桃色の複色で、鮮やかな赤色の脈斑と、脈間に入る白色・桃色のコントラストが美しい品種です。可愛らしいインテリアのひとつとしてお部屋に飾れます。
- スノーフルーリー:軽い雪の名前からも分かる通り、葉の色は緑色と白色の複色で、雪で積もったかのような色彩をしている園芸品種です。
- エクスプロージョン:葉の色は緑色・白色・赤色の複色、若葉と成葉で色の変化があり、また葉の脈に入る濃い赤色の脈斑が爆発を連想させる派手な品種です。
- スカーレットフレイム:葉の色は緑色・赤色・白色の複色で、大部分は赤色で占められており、所々に白色の斑点が入ることがあります。
マッチャ
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学名:Caladium cv.
葉の形:矢尻形
葉の色:黄緑色・赤紫色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は黄緑色と赤紫色の複色で、葉の中に水玉模様のような赤紫色の斑点がはいります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると可愛らしい雰囲気を添える園芸品種です。
アルーレ
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学名:Caladium ‘Allure’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色と白色の複色で、明るく上品な印象を与えるコントラストが楽しめる園芸品種です。
ホワイトデライト
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学名:Caladium ‘white delight’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・白色・赤色
草丈:約30~40cm
備考:葉の色は緑色・白色・赤色の複色ですが、白色が大部分を占めています。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると清潔感を感じさせたり、神聖で上品な雰囲気を添える事ができる品種です。
ホワイトダイヤモンド
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学名:Caladium ‘white diamond’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色と白色の複色で、葉の中に白色の飛沫が散ったような斑が入り、明るい雰囲気を添える園芸品種です。
モニュメント
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学名:Caladium ‘monument’
葉の形:矢尻形
葉の色:濃い緑色・白色・桃色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は一般的に濃い緑色と白色の複色で、桃色が乗ることもあります。そのため、明るく上品な雰囲気と可愛らしさを感じさせる園芸品種です。
ムーンライト

学名:Caladium ‘Moonlight’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は大部分が白色をしており、清潔感や神聖さなどを感じさせる品種です。そのため、清潔感や明るさを演出したいエントランスガーデンや、エレガントなお庭などによくあいます。
ホワイト クリスマス

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学名:Caladium ‘white christmas’
葉の形:矢尻形
葉の色:濃い緑色・白色
草丈:約40~60cm
備考:葉の色は濃い緑色と白色の複色で、上品なコントラストを楽しめる園芸品種です。
ラズベリー ムーン

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学名:Caladium ‘raspberry moon’
葉の形:矢尻形
葉の色:黄緑色・赤色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は薄い黄緑色・赤色の複色で、スイカを割った時のような見た目をしています。そのため、南国を想像させるトロピカルな雰囲気のお庭や部屋によく合う品種です。
ピンク クラウド

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学名:Caladium ‘pink cloud’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・クリーム色(白色)・桃色
草丈:約40~60cm
備考:葉の色は緑色・クリーム色(白色)・桃色の複色で、斑の入る範囲は個体差がやや大きめです。クリーム色や桃色は、優しい雰囲気を演出するため、可愛らしいお部屋のインテリアとしてよく合うでしょう。
ピンクビューティ

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学名:Caladium ‘Pink Beauty’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・赤色・桃色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・桃色・赤色の複色で、可愛らしさを感じさせる品種です。
スカーレットフレーム

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学名:Caladium ‘scarlet flame’
葉の形:心形
葉の色:緑色・赤色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・赤色・白色の複色で、大部分が赤色が占めており、派手で華やかな雰囲気を感じさせる品種です。
スノードリフト

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学名:Caladium ‘snow drift’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色と白色の複色で、明るく上品なコントラストを楽しめる園芸品種です。
ボトルロケット

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学名:Caladium ‘bottle rocket’
葉の形:心形
葉の色:緑色・赤色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・赤色・白色の複色で、白地に赤色の太い脈斑が入り派手なコントラストを楽しめる品種です。
カルーセル
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学名:Caladium ‘carousel’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・赤色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・赤色・白色の複色で、白地に赤色の脈斑が入り派手なコントラストを楽しめる品種です。
キャンディランド
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学名:Caladium ‘candyland’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・赤色・桃色・白色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・赤色・桃色・白色の複色で、モザイク状の斑が入るため、お部屋にインテリアとして飾ると、カラフルで可愛らしい雰囲気を添えることができます。
ピンクシンフォニー

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学名:Caladium ‘pink symphony’
葉の形:心形
葉の色:緑色・薄い桃色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・薄い桃色の複色で、葉の大部分は薄い桃色をしており、可愛らしい雰囲気がある品種です。
オータムチャーム
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学名:Caladium ‘autumn charm’
葉の形:矢尻形
葉の色:赤橙色
草丈:約40~60cm
備考:葉の色はややくすんだ赤色から赤橙色をしており、スパイスや夕焼けを想像させる色合いをしています。
ニューウェーブ
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学名:Caladium ‘new wave’
葉の形:矢尻形
葉の色:赤橙色・黄緑色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は明度がやや低めの赤橙色と黄緑色の複色で、スパイスを想像させる色合いをしています。そのため、エスニックな雰囲気を感じさせるお部屋などによく合う品種です。
フラミンゴ
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学名:Caladium ‘flamingo’
葉の形:矢尻形
葉の色:濃い緑色・鮮やかな桃色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は濃い緑色と鮮やかな桃色の複色で、可愛らしさを感じさせるコントラストが楽しめる品種です。
ブラックナイト
育て方・楽天で購入
学名:Caladium ‘flamingo’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・茶色・赤茶色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は全体的に明度が低くくすんでいる、赤茶色から茶色をしている園芸品種です。そのため、お部屋にインテリアとして飾るとアンティークな雰囲気を添える事ができます。
サンセットピンク
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学名:Caladium ‘sunset pink’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・赤桃色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・赤桃色の複色で、葉の縁部分に幅が広い緑色の覆輪が入ります。
ボムシェル
育て方・楽天で購入
学名:Caladium ‘bombshell’
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・赤色
草丈:約30~50cm
備考:葉の色は緑色・赤色の複色で、葉の縁部分に幅が広い緑色の覆輪が入ります。
カラジューム・リンデニー

カラジューム・リンデニーとは!
カラジューム・リンデニー(学名: Caladium lindenii)は、または同義語でフィロテニウム・リンデニー(Phyllotaenium lindenii)、別名で「ホワイトベイン アローリーフ(White Vein Arrow Leaf)」とも呼ばれるサトイモ科カラジューム属の多年草です。
カラジューム・リンデニーの原産地はコロンビアとパナマにあり、自生地は熱帯・亜熱帯の森林地帯の林床にあります。
〇の特徴
- カラジューム・リンデニーの魅力:この植物は、 コロンビアとパナマの熱帯に自生している植物で、日本では一般的に観葉植物として屋内で栽培されています。最大の魅力である葉は、最大45cmの長さに達するため非常に巨大で強い存在感があり、地際からロゼット状に広がることで、広い空間を占めジャングルの中にいるような雰囲気を演出できます。
- 草姿:生育型はロゼット型になり、地下茎から長い葉柄を持った葉を伸ばしロゼットを形成します。また夏頃に稀に花茎を伸ばして花を咲かせることもあります。
- 葉の特徴:葉のサイズは15~45cmほどと巨大で強い存在感があり、葉の概形は矢尻形です。葉の色は緑色と薄い黄緑色(白色)の複色で、葉脈に斑がはいります。そのため、自然な雰囲気のあるカラーリーフとして楽しむことができます。
- 地被植物:カラジューム・リンデニーは、ロゼット状に葉を広げて地表面を上手く被覆して、さらに塊茎が増える事で群生するため、樹木の下などの地被植物(グランドカバー)として利用する事が可能です。ただし、冬の期間は地上部が枯れて休眠してしまい、氷点下を下回る地域では球根が腐敗してしまうため管理に注意が必要になるでしょう。
- シェードガーデン:カラジューム・リンデニーは耐陰性があるため、午前中だけ日光に当たる場所から、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰までで栽培が可能です。ただし、この植物は冬の寒さに弱く、強い霜に当たると塊茎が腐敗して枯れるため、栽培環境が熱帯または温帯の霜があまり下りない地域でないと屋外での越冬は厳しいかもしれません。
- インドアグリーン:カリシア・リンデニーは、熱帯の森林などに自生している植物になり高い耐陰性があります。そのため、屋内の中では間接光が当たるような明るい場所(Lux5000~20000程度)で栽培する事ができます。