原産:日本/東アジア 科:ケシ(Papaveraceae) 属:コリダリス/キケマン(corydalis) 種:ムラサキケマン(incisa) 別名:ヤブケマン/コリダリス・インチサ 分類:一・二年草 草丈:約20~50cm 開花時期:4月~6月 花の色:桃色●紫色●白色〇 葉色:緑色● 花言葉:「喜び」「あなたの助けになる」 誕生花:3月4日 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ムラサキケマンは学名corydalis incisa、 別名「ヤブケマン」や「コリダリス・インチサ」とも呼ばれ日本及び東アジアを原産とする一・二年草で、日本では全国各地に分布して野原や林縁等に自生しています。和名「ムラサキケマン」の由来は花色が紫色で下向きに咲く花姿が仏具の華鬘(ケマン)を連想させる所から来ていると言われており、また種小名はラテン語で「鋭く裂けた」という意味があり、深く裂ける葉の形に由来しています。
ムラサキケマンは地下に塊茎(多年草)のない根茎タイプの一・二年草です。一般的に種からの発芽が春以降のものはゆっくりと成長していき冬をロゼット状の草姿で過ごして春に茎を最大50cmまで伸ばして紫色の花を咲かせ、その後、種を付けたら株は急速に弱り枯れていきます。
ムラサキケマンの花は斜め下を向くように咲き、後ろ側に距が付き出る個性的な花の形をしており、小花が穂状に集まるボリューミーな花姿を作ります。また花後に出来る種は熟すとサヤが勢いよく弾け種を遠くまで飛ばし、また種にはエライオソームと呼ばれる蟻が好む粒子が付いているため、しばしば蟻によって種が運ばれ予想外の場所から芽を出す事もあります。
ムラサキキケマンはアルカロイド(プロトピン)を含み全草が有毒で摂取すると嘔吐や心臓麻痺、呼吸麻痺等を引き起こす可能性があります。茎葉は揉むと悪臭がするため食べる事はないと思いますが、子供や犬猫のいる家庭等では間違って食べないように注意する必要があるでしょう。
開花時期は春から初夏、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の花は外側に2個と内側に2個の全部で4個の花弁があり外側の花弁には後ろ側に突き出る距があります、花序は総状花序です。草姿は直立して高さ約20(50)cm × 幅は約20(30)cmまで成長します。葉色は緑色、2~3回三出複葉して葉序は互生葉序もしくは根出葉につきます。
ムラサキケマンは一般的に自家採種した種を撒く事で増やします。