原産:バルカン半島 科:ミカン(Rutaceae) 属:ヘンルーダ/ルタ(Ruta) 種:ヘンルーダ/グラベオレンス(graveolens) 別名:コモンルー(common rue)/ウンコウ(芸香)/ハーブオブグレース(herb of grace) 開花時期:6月~7月 花の色:黄色● 葉色:緑色●青色●黄色● 分類:常緑低木 草丈:約60~90cm 誕生花:6月13日/12月8日 花言葉:「悔恨」「軽蔑」「安らぎ」「あなたを軽蔑する」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヘンルーダは学名Ruta graveolens、別名「コモンルー(common rue)」や「ウンコウ(芸香)」等とも呼ばれるバルカン半島が原産の常緑低木です。
ヘンルーダの語源(由来)
- 属名のルタ(Ruta)の由来は古代ギリシャ語の「ῥυτή」からきています。
- 種小名のグラベオレンス(graveolens)はラテン語で「強い香り/強い匂いのある」を意味し、葉の香りに由来しています。
- ヘンルーダの由来はオランダ語の「Wijnruit」に由来すると言われています。
ヘンルーダの特徴(魅力)
- 葉には柑橘類や山椒を甘くした様な甘い香りがあり
- ↳以前は料理用のハーブとして料理等で広く利用されていましたが
- ↳現在は毒性がある事が知られ料理目的では殆ど利用されていません
- 葉は南国の海を連想させる様な美しい青色(~青緑色)をしており
- ↳また細く裂ける葉の形が独特な透け感を生み出してレースの編み物の様な装飾性をだします
- ↳花壇の縁等を彩る観葉植物として魅力的です
- 猫はヘンルーダの葉の匂いを嫌うため「猫よらず」とも呼ばれています
- ↳猫の糞尿に困っている場合は植えてみると効果があるかもしれません
- ヘンルーダの葉はナミアゲハの幼虫の食草です
- ↳バタフライガーデンを作るなら取り入れたい植物の1つです
- 栄養が乏しい土壌や乾燥に強く環境が合えば放ったらかしでも育ちます
開花時期は夏から晩夏、花色は黄色、個々の小花は花弁が4~5個(4数花)あり雄蕊は8本、中央に雌蕊と膨らんだ子房(蜜腺があり精油が出る)があり、花序は散房花序に咲きます。樹形は直立で高さ約60(90)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは青色か黄色、小葉は倒披針形で1~2回羽状複葉して、葉序は対生葉序につきます。
ヘンルーダの既知の危険性
ヘンルーダは古くから香り付けのハーブとしてローマ料理やギリシャ料理等に利用されてきました。しかし現在は人によっては苦味や胃の不快感を感じさせ、また大量に食べると腹痛や嘔吐等を引き起こす可能性があるためあまり食べられないようです。またヘンルーダの抽質されたハーブ製剤は火傷や水脹れの様な皮膚炎を引き起こす可能性があるため扱う際は注意が必要でしょう。
ヘンルーダの栽培
園芸では一般的に香りが良くレースの編み物の様な美しい葉と明るく爽やかな黄色の花を鑑賞する目的で庭木として育てられたり、生垣として境界を囲うのに利用されます。園芸品種には、葉にクリーム色の班が入る「ハーレクイン(Harlequin)」や色鮮やかな青緑色の葉が魅力的な「ブルービューティ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
ヘンルーダは挿し木やこぼれ種で増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫ですがジメジメとした過湿を苦手にしているため土質には注意が必要でしょう。また株は寿命が5年程度のため定期的に挿し木や種で増やして起きましょう。