原産:ヨーロッパ
科:キク(Asteraceae)
属:アザミ(Cirsium)
種:アコーレ(acaule)
別名:ドワーフアザミ(dwarf thistle)/ステムレスアザミ(stemless thistle)
開花時期:6月~9月
花の色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約10~15cm
誕生花:
花言葉:
用途:
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
キルシウム(アコーレ)とは!?
キルシウム(アコーレ)は学名Cirsium acaule、別名では「ドワーフアザミ(dwarf thistle)」や「ステムレスアザミ(stemless thistle)」とも呼ばれるヨーロッパを原産とする多年草です。
キルシウム(アコーレ)の語源(由来)
- 属名のCirsiumは古代ギリシャ語で「アザミの1種」を意味する「κίρσιον」に由来します。
- 種小名のacauleはラテン語で「茎がない」「茎が短い」を意味しており茎が殆どない事に由来します。
- 英名のドワーフアザミやステムレスアザミは茎が短く背が低い事に由来します。
キルシウム(アコーレ)の特徴(魅力)
- キルシウム(アコーレ)の茎は非常に短く殆どありません。
- 花はロゼット状に中央から外側に広がる葉の上に乗るように開花します。
- 花を基部で支える総苞は総苞片が合着してアンティーチョークの様な見た目をしています。
- 葉は中央から外側へと広がる様にロゼット状に広がります。
- 葉の長さは10から15cmで縁部分が深くカットされた装飾的な形をしています。
- ↳縁部の鋸歯の先には鋭い棘があるため扱う際には注意が必要です。
開花時期は晩春から晩夏、花色は紫色や桃色、、花序は筒状花が集まり長さ約3~4cmの頭花に咲きます。草姿はロゼット状で高さ約10(~15)cm × 幅約15(30)cmに成長します。葉色は緑色、葉身は羽状中裂(~深裂)して縁部分に鋸歯と鋭い棘があり、葉序は根生葉と互生葉序があります。
アザミの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アザミの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
キルシウム(アコーレ)の育て方
花壇の土づくり
キルシウム(アコーレ)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため植える場所は、直射日光が6時間以上当たる日向が理想です。また3時間~5時間の半日影までに植えて育てる事が出来ます。
キルシウム(アコーレ)は土質をあまり選びませんが、水捌けがよく適度に肥沃な土壌を好みます。
植付けの前に土壌診断を行い、土壌が粘土質で硬かったりする場合は、必要に応じて通気性を高める川砂やパーライト等を入れたり、また肥沃さと膨軟性を高める目的で腐葉土やバーク堆肥を入れ土壌改善を行いましょう。
鉢土づくり
キルシウム(アコーレ)は基本的には直射日光が6時間以上あたる日向で管理しましょう。
キルシウム(アコーレ)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒)6割+腐葉土4割+元肥(適量)
水やりの仕方
キルシウム(アコーレ)の水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
肥料の与え方
キルシウム(アコーレ)は有機物がしっかり入る肥沃な土壌であれば、多くの肥料はいりません。
植え付け時もしくは休眠中の晩冬に元肥を入れておけば基本的には追肥不要です。鉢植えで育てていて栄養が足りなくなると感じる場合は必要に応じて追肥を与えましょう。
- 肥料は元肥(①②)と必要に応じて追肥を与えましょう。
- ①元肥(植え付け時)は窒素・リン・カリがバランスよく入る緩効性肥料を選び全面施肥(培養土もしくは土に均一に混ぜ込む)しましょう。
- ②晩冬に入れる元肥(寒肥)は窒素・リン・カリがバランスよく入る緩効性肥料もしくは配合肥料を選び、株元から少し離した場所に穴を掘り施しましょう。
- ↳また、土質は風雨等でどうしても年々劣化するため、元肥(寒肥)と一緒に土質を改善する堆肥や腐葉土等も入れてあげるといいでしょう。
- 追肥は窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型の緩効性肥料肥料を選び、規定量を1~3ヶ月に一度施しましょう。
剪定のやり方
夏越しする方法
キルシウム(アコーレ)は基本的には夏の暑さに強く夏越し対策不要です。
ただし乾燥で株が弱ることもあるため、夏の間は西日の当たらない半日影で管理した方が良いかもしれません。
冬越しする方法
Hardiness:3b~8a
キルシウム(アコーレ)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にありません。
春からの成長に備えて株の周囲に穴を掘り寒肥(配合肥料)を入れたり、腐葉土を入れるかマルチングして上げるといいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
キルシウム(アコーレ)は春もしくは秋に株を掘りあげて分割する事で、株分けする事が出来ます
播種で増やす
キルシウム(アコーレ)の種蒔の方法
播種時期:3月~4月・9月~11月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約5~14日
発芽条件:
種まき手順
- ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に薄く土を被せるか、被せずそのままにします。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、必ず土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
植物の病気
キルシウム(アコーレ)の病気
- うどんこ病
キルシウム(アコーレ)の害虫
- アブラムシ