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科:フクロソウ(Geraniaceae) 属:ゼラニウム/ペラルゴニウム/テンジクアオイ(Pelargonium) 種:デンティカラタム(denticulatum)/カピタツム(capitatum)/シトロネラム(citronellum)/クリスプム(crispum)/ククラタム(cucullatum)/フレグランス(fragrans)/ニオイテンジクアオイ(graveolens)/グロッサラリオイデス(grossularioides)/ネルボーサム(nervosum)/オドラティッシマム(odoratissimum)/パンデュリフォーム(panduriforme)/スカブラム(scabrum)/スカルボロビア(scarboroviae)/トメントサム(tomentosum)/(P.quercifolium) 英名:センテッド ゼラニウム(scented geranium) 別名:ニオイゼラニウム/コウリョウ ゼラニウム/センテッド リーブ ゼラニウム(Scented-Leaved Geranium)等 開花時期:4月~7月(秋に咲く種もある) 花色:赤色●桃色●紫色●白色〇 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:常緑低木 草丈:約30~180cm 誕生花:3月19日/7月24日/8月11日 花言葉:「好み」「決心」「真実の愛情」「君ありて幸福」「思いがけない出会い」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
センテッド ゼラニウムは、香りの良い葉をもつゼラニウムの総称で、バラの香りがするニオイテンジクアオイ(P.graveolens)を初め複数の種と雑種(P.denticulatum/P.capitatum/P.citronellum/P.crispum/P.cucullatum/P.fragrans/ P.graveolens)/P.grossularioides/P.nervosum/P.odoratissimum/P.panduriforme/P.scabrum/P.scarboroviae/P.tomentosum/P.quercifolium等)がある常緑低木です。
センテッド ゼラニウムは一般的に葉の香りを楽しむ目的で育てられており、驚く程に幅広い香りがあります。香りは一般に3系統に分けられていて、バラの香りを連想させる「ローズ系」やオレンジやイチゴ等の香りがする「フルーツ系」、ミントやナツメグ等の香りがする「ミント・スパイス系」があります。またそこからさらに細分化されており、基本的にゼラニウムの種により香りの傾向が決まります。※ゼラニウムの種と香りの関係は下のリンクにあるページに記載しているためご覧下さい。
センテッドゼラニウムの香り3系統 | ||
ローズ系
| フルーツ系
| ミント・スパイス系
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センテッド ゼラニウムの香り良い葉は、香水に利用されたり、アロマテラピーに利用されたり、料理や蚊の撃退等に利用されています。ただし種によっては基本的に食用とされていなかったり、蚊に効果(実際効果は殆どない)がなかったりするため注意が必要でしょう。
食用として利用されている | 蚊に対して忌避効果がある? |
センテッド ゼラニウムは非常に豊富な種と雑種から成り立っている為、葉の形や開花時期、樹形や樹高も様々です。例えば線状の細長い葉が羽状に深裂するデンティカラタム(P.denticulatum)と葉が殆ど裂けずハートの形をしているトメントーサム種(P.tomentosum)、背が低く茎が地面を被覆する様に広がるグロッサラリオイデス種(P. grossularioides)や背が高く最大180cmにも達するパンデュリフォーム種(P.panduriforme)、また一般的にセンテッドゼラニウムは4月から7月に開花しますが、1部の種(P.odoratissimum/P. grossularioides/P.denticulatum)は四季咲き性があり春と秋に開花する事が出来ます。
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園芸では、寒さや暑さに弱い事から管理のしやすい鉢植えのまま育てられる事が多いです。センテッドゼラニウムの香りは、葉に触れる事で辺りに漂う為、接触の多い場所(玄関先や小道等)に鉢植えのまま並べられる事が多く、また窓際に置き風に乗って漂ってくる香りが楽しまれます。園芸品種には、ギザギザと細長い葉がシダ植物を連想させる「ファーンリーフ センテッドゼラニウム」や葉の中央にチョコレートを連想させる様な茶色の班が入りミントの香りがある「チョコレートミント(Chocolate Mint)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は春から夏(1部種は四季咲き)、花色は赤色や桃色、紫色や白色があり、個々の花は花弁が5枚の5数花もしくは八重咲きで、花序は茎頂に小花が数個から数十個集まり散形花序の用に花を咲かせます。草姿は直立で高さは約30(180)cm × 幅は約30(180)cmまで成長します。葉色は緑色や黄色、白色があり、葉身は様々で心形(腎臓形)や円形、葉縁が浅く(~深く)5裂するものや羽状全裂するもの等もあり、葉序は互生葉序につきます。
センテッド ゼラニウムは一般的に挿し木で増やされますが、種によって増やされる事もあります。育てる際は夏の暑さに耐える一方で、長雨等によるジメジメとした過湿を苦手にしており、また冬の寒さも苦手にしているため越冬する際は管理に注意が必要です。
ゼラニウムの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。