コルジリネ(コルディリネ)属は属の中に約15~26種がありアジア南東部及び太平洋諸島等に分布する低木です。一般に園芸では、美しい葉と豪華で香りの良い花を鑑賞する目的でセンネンボクやニオイシュロラン等が親しまれています。
コルジリネ(コルディリネ)は基本的には夏の暑さに耐えますが、強い日差しを苦手にしている事(ニオイシュラン除く)が多く、また冬の寒さも苦手にしており冬越しする際は管理に注意が必要です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①センネンボク | ②ニオイシュロラン |
原産:東南アジア/バングラデシュ/オーストラリア/ニューギニア
学名:Cordyline fruticosa
草丈:約100~450cm
分類:常緑低木
開花時期:6月~8月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●赤色●桃色●紫色●黒色●
耐暑性:強い
耐寒性:弱い
誕生花:
花言葉:「幸福な交際」
特徴:センネンボクは学名Cordyline fruticosa、別名「ハヤザキオオバギボウシ」や「ウノハナギボウシ」とも呼ばれる東南アジア及びバングラデシュ、オーストラリア、ニューギニアを原産とする常緑低木です。和名「センネンボク」の由来は恐らく長寿命な所からきています。また属名のコルジリネ(Cordyline)はギリシャ語の「kordyle(棍棒)」からきており地面下にある太い根茎に由来しており、種小名のフルティコサ(fruticosa)はラテン語で「潅木状の/低木状の」を意味しており樹形に由来しています。
センネンボクの特徴(魅力)は、非常に大きく派手な色の葉を付ける所と香りの良い華やかな花を咲かせる所にあります。センネンボクの葉は非常に大きく長さ約30(75)cm 幅は約5(10)cmに達する事もあり、光沢のある桃色から赤色の派手な葉色(成熟すると緑色)をしています。また花が咲くまでに10年近くの時間を要し、観葉植物として育てた場合は殆ど花が咲く事はありませんが、小花が円錐状に集まり咲く花姿も非常に豪華で香りがよく魅力的です。
センネンボクはその名前からもわかる通り非常に長寿で、成熟すると高さが400mを越える事もあります。また時が経つにつれて下部の葉は失われ上部の葉のみが残っていきます。
園芸では派手で美しい葉色と直立にスっと伸びる樹形を鑑賞する目的で育てられます。一般的に寒さに弱く直射日光も苦手にしているため日本では管理のしやすい鉢植えにして育てられる事が多く、間接光のみが当たる様なシェードガーデンや屋内の観葉植物としてよく利用されます。園芸品種には、ピンクとクリームと緑色の三色の葉色がロマンチックな雰囲気をつくる「ピンクダイヤモンド(pink diamond)」や赤色と黒色の二色の葉色が上品なゴシック・ドレスを連想させる「レッドシスター(red sister)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
またセンネンボクは園芸以外でも、伝統的また宗教的に様々な用途で利用されてきました。例えばフィリピンやインドネシア等ではセンネンボクは神聖な植物として扱われており、フィリピンのシャーマンは死霊の霊をなだめたり利用するための儀式を行う際にセンネンボクの葉(赤色の葉が精霊にとって魅力であると信じられている)を利用していました。またオーストロネシア語族の人達にとってもセンネンボクは神聖な植物として扱われており占いや治療等の儀式でセンネンボクの葉が用いられています。また古代ハワイでも精神的な力があると信じられ特定の儀式で葉を首の周りに着用していました。現在でもハワイではダンスパフォーマンスのためにフラダンサーがセンネンボクの葉をフラスカートとして利用しています。
開花時期は初夏から晩夏、花色は桃色から白色、個々の花は直径約1cmの鐘形で花被片が6個あり、花序は小花が円錐状に集まり円錐花序に花が咲きます。草姿は直立で高さは約100(450)cm × 幅は約100(250)cmまで成長します。葉色は緑色や紫色、赤色や桃色、黒色があり、葉身は楕円形(長さ約30~75cm 幅は約5~10cm)で、葉序は互生葉序につきます。
センネンボクは剪定した際の茎を利用して挿し木や根茎を利用した根伏せで増やす事が出来ます。育てる際は夏の強い日差しと乾燥に弱いため日陰等に移動して水やりに気をつけ、また冬の寒さに弱いため管理場所に注意が必要です
コルジリネ(レッド シスター)はゴシック調の重厚感ある葉色が魅力の園芸品種です。レッドシスターの葉は初め鮮やかな桃色(~赤色)をしていますが、成熟するにつれて徐々に黒色(~栗色)が入り桃色と黒色の二色の葉色へと変わっていきます。樹形は直立で高さは約200cm × 幅は約150cmまで成長します。 | アイチアカ(´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:ニュージーランド
学名:Cordyline australis
草丈:約300~2000cm
分類:常緑低木
開花時期:5月~6月
花色:黄色●白色〇
葉色:緑色●赤色●紫色●
耐暑性:強い
耐寒性:普通
誕生花:
花言葉:「幸福な交際」
特徴:ニオイシュロランは学名Cordyline australis、別名「コルジリネ・オーストラリス」や「キャベッジ ツリー(cabbage tree)」とも呼ばれるニュージーランドを原産とする常緑低木です。和名「ニオイシュロラン」の由来は花姿がシュロに似ており、また香りがある所からきています。また属名のコルジリネ(Cordyline)はギリシャ語の「kordyle(棍棒)」からきており地面下にある太い根茎に由来しており、種小名のオーストラリス(australis)はラテン語で「南方の/南半球の」を意味しており自生地に由来しています。
ニオイシュロランは、コルジリネ属の中でも非常に背が高く最大20mにも達する事がある種ですが、園芸では高さ3m程度と手軽で育てやすい品種等もあり、また赤色や紫色等の葉色もあってカラーリーフとしても楽しめます。また花が咲くまでには6年以上の時を要しますが、小花が円錐状に集まり咲く花姿は非常に豪華で香りがよく魅力的です。
園芸品種には、高さ3m程度と矮性で赤紫色の美しい葉が魅力的な「レッドスター」や高さ3~6m程度と矮性で紫色の葉が上品な雰囲気をつくる「プルプレア(purpurea)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は春から初夏、花色は黄色から白色、個々の花は直径約0.6cmの鐘形で花被片が6個あり、花序は小花が円錐状に集まり円錐花序に花が咲きます。樹形は直立で高さは約300~2000cmまで成長します。葉色は赤色や紫色、緑色があり、葉身は剣形(長さ約40~100cm 幅は約3~7cm)で、枝の先端に塊状につきます。
ニオイシュロランは葉の付いた枝を挿し木する事で増やす事が出来ます。育てる際は夏の夏の暑さに強い一方で冬の寒さに弱いため管理場所に注意が必要です。
コルジリネ(レッドスター)は高さ20m近くまで成長する一般的な種(ニオイシュロラン)と比べると、成長しても高さが3m程度と非常に矮性で育てやすい所に魅力があり、また熟成したワインを連想させる様な上品な赤紫色の葉をもつ園芸品種です。 (´・ω・)p楽天で購入q | エレクトリックスター(´・ω・)p楽天で購入q |
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