原産:南アフリカ 科:シソ(Lamiaceae) 属:コリウス(Coleus) 種:アロマティカス/アンボイニクス(amboinicus) 同義語(syn.):Plectranthus amboinicus 別名:バリエガータ 開花時期:3月~8月 花の色:紫色●白色〇 葉色:緑色●白色〇 分類:多年草 草丈:約30~60cm 誕生花:2月28日 花言葉:「鎮静」「友情」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アロマティカス(バリエガータ)は、葉の縁部分に白色の覆輪が入り全体的に引き締まった印象を与え、洗練された雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
開花時期は早春と夏、花色は白色もしくは紫色、個々の花は唇形、花序は小花が穂状に集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は茎が匍匐もしくは直立して高さ約30(60)cm × 幅は約30(150)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
アロマティカスは学名Coleus amboinicus(syn. Plectranthus amboinicus)、別名「キューバンオレガノ」や「スメリー・コリウス(smelly coleus)」等とも呼ばれる南アフリカ原産の多年草です。属名のコリウス(Coleus)はラテン語で「鞘」を意味しており花序が刀の鞘に似ている所からきています。また種小名のアンボイニクス(amboinicus)はインドネシアのアンボン島(Ambon Island)に由来します。
アロマティカスの特徴(魅力)は、葉から「オレガノ」や「タイム」を連想させる様な刺激的な香りがする所、オレガノに似た強い風味のある葉が肉料理やスープ等のスパイスとして利用される所、ぷにぷにした肉質の可愛いらしい茎葉が鑑賞用としても魅力的な所等にあり、春から夏にかけて咲く白色(~薄紫色)の花も非常に上品で魅力的です。
アロマティカスの香り成分の中には「カルバクロール」が最も多く含まれており、オレガノやタイムに似た「刺激臭」があります。またカルバクロールの精油には抗酸化作用があり、炎症を抑えたり、腸内で大腸菌の増殖を抑えたり(抗菌活性)、免疫機能を高めたりする効果があると言われています。
アロマティカスの葉は食用ハーブとして利用出来ます。新鮮な葉をちぎってお湯で2~3分蒸らしハーブティーとして飲用したり、生のままレタスや玉ねぎ等と一緒にサラダに入れて食べたり、ミントの様にデザートの上に香り付けとして乗せ楽しんだり、葉を小麦粉で包み油で揚げて天ぷらとして食べたり出来ます。味はやや辛味がありながらミントに似た爽やかな風味があり、美味しいです。
アロマティカスは基部付近でよく分枝して沢山の茎を出します。茎は直立するものもあれば地面を這うように広がるものもあるため、高さ幅ともによく成長します。また茎や葉、花に至るまで植物全体に白色の毛がはえています。
園芸では、ぷにぷにした可愛らしい多肉質な葉を鑑賞する目的で育てられたり、料理用のハーブとして育てられたりします。花壇や小道の縁どり等に利用されたり、ハーブガーデンに植えられたり、また管理がしやすい鉢植えにして窓際や玄関周り等に飾られる事もあります。
アロマティカスは挿し木や種で増やす事ができます。育てる際は夏の高温多湿によって株が弱ったり、また冬の寒さと強い霜で株が弱ったり枯れたりするため管理に注意が必要です。