クロトンノキは属の中に約17種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは1種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■クロトンノキの主な種と園芸品種の紹介
ヘンヨウボク



ヘンヨウボクとは!
ヘンヨウボク(学名: Codiaeum variegatum)は、別名では「ファイヤー・クロトン(fire croton)」「ガーデン・クロトン(garden croton)」「バリエガータ・クロトン(variegated croton)」とも呼ばれるトウダイグサ科クロトンノキ属の常緑低木です。
ヘンヨウボクの原産地は東南アジアとオセアニアで、熱帯・亜熱帯の森林や潅木地帯にあります。
ヘンヨウボクの特徴
- ヘンヨウボクの魅力:この植物の魅力は、南国を想像させるようなカラフルな葉色にあります。葉は長さ5~40cmほどと大きく存在感があり、葉の色は緑色・赤色・桃色・橙色・黄色・黒色などがあり、葉脈や縁部分に斑が入ったり、葉全体の色が変化する事もあり、多様な色彩が見られます。このような魅力があるため、一般的に南国をイメージさせるカラーリーフとして楽しまれます。また生育型が直立型で、樹形がまとまり行儀よく真上に成長するため、高さを演出しやすいです。原産地は東南アジアとオセアニアで熱帯・亜熱帯の森林に自生しており、基本的に寒さに弱いです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして屋内で栽培されています。
- 樹形:樹高は約100~300cm、生育型は直立型もしくは叢生型で、茎は主軸がハッキリとしていて直立しており、またこの茎は地際から複数出て叢生する事もあります。
- 葉の特徴:葉の質感は革質、葉のサイズは約5~40cm、葉の概形は固体により大きな差異があり、楕円形・狭楕円形・線形をしている。葉の色は緑色・赤色・桃色・橙色・黄色・黒色などがあり、単色または複色で斑が入る。斑は脈斑、覆輪、星斑、葉全体の一時的な色の変化などがある。
- カラーリーフ:ヘンヨウボクは、葉の色が品種により緑色・赤色・桃色・橙色・黄色・黒色などがあり、全体的に色鮮やかな色彩をしています。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると南国の雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめます。
- シェードガーデン:ヘンヨウボクは高い耐陰性があるため、午前中だけ日光に当たる場所から、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰までで栽培が可能です。ただし、基本的に寒さに弱いため熱帯地域以外での屋外での越冬は厳しいかもしれません。
- インドアグリーン:ヘンヨウボクは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に照度が5000~20000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
ヘンヨウボクの園芸品種の紹介
ゴールドダスト

学名:Codiaeum variegatum ‘gold dust’
葉の形:楕円形・狭楕円形・線形
葉の色:緑色・黄色
樹高:約100~200cm
備考:葉の色は緑色を基調として、黄色の点々とした星斑が入ります。そのため、明るくフレッシュな印象を添えるカラーリーフとして楽しめます。
タマラ

学名:Codiaeum variegatum ‘tamara’
葉の形:楕円形・狭楕円形
葉の色:緑色・クリーム色
樹高:約100~200cm
備考:葉の色は緑色を基調として、縁部分に覆輪が入ったり、葉全体がクリーム色になったりします。そのため、明るく柔らかな印象を添えるカラーリーフとして楽しめる品種です。
ブッシュ&ファイヤー
学名:Codiaeum variegatum ‘bush on fire’
葉の形:狭楕円形・線形
葉の色:濃緑色・黄色・橙色
樹高:約100~300cm
備考:葉の形は全体的に細くシャープな見た目をしています。葉の色は濃緑色を基調として、橙色または黄色の斑が入ります。