- 原産:東南アジア/南アジア
- 科:ミソハギ(Lythraceae)
- 属:サルスベリ/ラガーストロエミア(Lagerstroemia)
- 種:バナバ(Lagerstroemia speciosa)
- 別名:オオバナサルスベリ/ジャイアント・クレープ・マートル(giant crepe myrtle)/クイーンズ・クレープ・マートル(Queen’s crepe myrtle)
- 開花時期:6月~8月
- 花の色:紫色●桃色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:落葉高木
- 被覆方法:
- 草丈:約500~2000cm
- 誕生花:8月29日
- 花言葉:雄弁/愛嬌/不用意/世話好き
- 用途:
- 庭のスタイル:ロマンチックガーデン/かわいいお庭
- 購入方法:オオバナサルスベリ(バナバ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オオバナサルスベリ(バナバ)とは!?
オオバナサルスベリ(バナバ)は学名Lagerstroemia speciosa、別名では「ジャイアント・クレープ・マートル(giant crepe myrtle)」や「クイーンズ・クレープ・マートル(Queen’s crepe myrtle)」等とも呼ばれる落葉高木です。原産地は東南アジアおよび南アジアにあります。
オオバナサルスベリ(バナバ)の語源(由来)
- 属名のLagerstroemiaはスウェーデンの植物学者マグナス・フォン・ラガーストローム(Magnus von Lagerstroem)への献名です。
- 種小名のspeciosaはラテン語で「素晴らしい」「派手」「美しい」を意味しており、花の美しさに由来します。
オオバナサルスベリ(バナバ)の特徴(魅力)
- オオバナサルスベリ(バナバ)は、近縁のサルスベリと比べて樹高・葉・花のサイズが大きい所が特徴です。
- 園芸では花を鑑賞する目的で育てられる事が多いですが、葉がバナバ茶の原料となるため葉っぱを収穫する目的で栽培される事もあります。
- オオバナサルスベリ(バナバ)は樹皮は薄くて剥がれやすく、幹の成長とともに剥がれ落ちます。表面の樹皮が剥がれ落ちると、中には滑らかな幹があり触るとスベスベとした質感をもちます。
- 幹(樹皮)の色は淡褐色・灰褐色・白色・桃色などがあります。樹皮が剥がれ落ちたり、樹皮の成熟度で様々な色がまだら模様に混在するため、幹に美しい模様が表れることも多いです。特に冬になると葉が落葉するため、白っぽく美しい幹と枝を鑑賞する事ができます。
- 開花は初夏から秋にかけて、一個一個の花は一日花のため朝に咲くと夕方には萎みますが、次々と花を咲かせます。
- 花序は長さが40cmに達する事があり近縁のサルスベリと比べて大きいです。また花序の形は円錐花序のため、総状花序が円錐状に集まり、非常にボリューミーな花姿をしています。
- 花は花弁が6個あり、花弁は縮れてくちゃくちゃとした外観をしています。そのため、花が集まるとフリルドレスのようなふんわりとした見た目をつくり、柔らかでロマンチックな雰囲気を演出する事ができます。
- オオバナサルスベリ(バナバ)の葉はバナバ茶の茶葉として広く栽培され飲まれています。またベトナムでは若い葉をサラダにして食べられることもあります。
- 葉にはカフェインが全く含まれておらず、食物繊維が25/100gほど含まれています。また薬用としては糖尿病に対する薬として利用されることがあります。
- オオバナサルスベリ(バナバ)は、近縁のサルスベリと比べると寒さに弱いため、やや育てにいくいです。
オオバナサルスベリ(バナバ)の樹高は約500(~2000)cm、樹冠は半円形または卵形になる傾向があります。樹皮の色は淡褐色または灰褐色か白色、稀に桃色、樹皮は薄く剥がれやすいため所々剥がれ落ちてまだら模様になります。
葉序は通常は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約10(~30)cm、葉身の形は楕円形です。
花序は円錐花序、円錐花序の長さ約20(~40)cm、円錐花序は総状花序が円錐状にならび、総状花序は節ごとに花がつきます。花の形は普通6個の花弁が平開して、花弁は縮れて強く皺がより、花弁の色は桃色・紫色・白色です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)で、蒴果の形は楕円形または球形です。
オオバナサルスベリ(バナバ)の園芸品種の紹介
サルスベリの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オオバナサルスベリ(バナバ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
オオバナサルスベリ(バナバ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また夏の暑さが厳しい地域では葉焼け対策として半日影(直射日光3時間~5時間)で育てる事が可能です。ただし日当たりが悪いと花の数が少なくなります。
日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなります。そのため、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。
土壌の土質
オオバナサルスベリ(バナバ)は、水捌けがよい土壌であれば土質は殆ど選びません。乾燥に比較的に強く栄養の乏しい土壌でも生き残ります。
基本的には通気性・排水性・保水性のバランスが良く、適度に肥沃な土壌で育てると良いでしょう。
注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性を良くしたり、通気性と保水性のバランスを改善したり、腐葉土等の有機物を入れて適度に肥沃な土壌にした方が良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
植付け時の注意点
オオバナサルスベリ(バナバ)はしっかり根を張り健康な成長するために、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。スコップを使い土壌を深さ約30~50cmまで穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
植付け方法は標準植えで行います。
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鉢土づくり
日当り
オオバナサルスベリ(バナバ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また夏の暑さが厳しい地域では葉焼け対策として半日影(直射日光3時間~5時間)で育てる事が可能です。ただし日当たりが悪いと花の数が少なくなります。
培養土
オオバナサルスベリ(バナバ)は、一般的な培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+ボラ土(細粒)+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
オオバナサルスベリ(バナバ)は根を深く張るため、一度根付けば乾燥に強くなります。そのため、成熟した株では水やりは基本的に不要になります。
ただし、一年目の株や鉢植えで育てている株は、乾燥が早いため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土壌の表面が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
オオバナサルスベリ(バナバ)は、ある程度の肥沃な土壌で育てていれば多くの肥料を必要としません。肥料を与えすぎると花を犠牲にして葉が茂る原因となります。
肥料は、土壌の栄養が乏しい花壇の中で育てていたり、培養土の劣化や栄養がなくなるのが早い鉢植えで育ている場合、必要に応じて堆肥と肥料が必要になります。
肥料と堆肥の与え方
- 堆肥の与え方
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は2~5割ほど新しい土を混ぜます。鉢の中に新しい土と株を植え直したら完成です。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 植物が休眠中の冬から晩冬に行います。
- 肥料の選び方
- 有機肥料または緩効性肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(枝先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 緩効性肥料の場合は株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
剪定のやり方
オオバナサルスベリ(バナバ)は、自然樹形のまま扇状に優雅に広がる傾向にあります。そのため枯れ枝を落とすなどの最低限の剪定で育てる事もできます。
しかし、オオバナサルスベリ(バナバ)は剪定を行わないと非常に大きくなるため、木の大きさを制御する目的だったり、形を制御する目的だったり、生産性の高い茎の成長を促して花の数を増やす目的で剪定される事が多いです。
オオバナサルスベリ(バナバ)の一般的な剪定
オオバナサルスベリ(バナバ)の一般的な剪定は冬と夏、または冬にのみ行います。時間・労力・費用と相談して行うと良いでしょう。
冬の剪定
オオバナサルスベリ(バナバ)は冬(12月~2月)の剪定は、木の大きさや形を制御する目的、春からの新しい成長を促す目的などで行われます。
剪定をせずに育てる事も出来ますが、上記を改善したい場合は剪定すると良いかもしれません。
- 剪定の時期
- 剪定する時期は、オオバナサルスベリ(バナバ)が成長を始める前の、12月から2月の休眠期です。
- この時期に剪定をする事で、株にストレスを与えることなく剪定する事ができます。また古い枝が落とされる事で、新芽が刺激されて生産性の高い若い成長が促されます。
- 剪定のやり方
- 枯れた茎または病気の茎を根元から剪定するか、健康な茎の部分まで切り戻し剪定します。
- 株全体を観察して樹形を乱している不要枝を枝の途中から切り戻し剪定、または根元から間引き剪定します。
- 不要枝の種類
- 徒長枝は、他の枝と比較して著しく真っ直ぐに長く伸びる茎です。他の枝と長さを合わせるように枝の途中から切り戻し剪定します。
- 逆さ枝は他の枝とは逆(内側)に向かって成長する枝です。根元から間引き剪定しましょう。
- 絡み枝は枝が不自然に伸びて正常に伸びた枝と絡む、もしくは交差する枝です。枝の根元から間引き剪定しましょう。
- ふところ枝は、樹冠付近にある小さく弱い枝で、光を遮り風通しを悪くするため不要枝です。根元から間引き剪定して取り除きます。
- この他にも不要枝があります。詳しくは不要枝の種類のリンクからご覧ください。
夏の剪定
オオバナサルスベリ(バナバ)は夏(8月頃)に剪定を行う事で、二番花の開花を促したり、樹形を整える事ができます。
花後に剪定をせずに育てる事も出来ますが、樹形が暴れて外観が悪くなっていたりする場合は、必要に応じて剪定して見た目の改善をはかってみるのも良いでしょう。また花がら摘みだけを行い二番花を楽しむ剪定を行うのもよいかもしれません。
- 花後の剪定の時期
- 剪定する時期は夏頃です。
- 自然樹形で美しい樹形になりやすいですが、不自然な場所で強い剪定していると、そこから枝が暴れる事があります。枝が暴れたままにすると見た目が悪いため必要に応じて剪定しましょう。
- この時期に軽い剪定を行うと剪定した場所から芽吹いて二番花が咲く事もあります。
- 剪定のやり方
- 花がら摘みを行うだけの場合は、花が咲いてる枝を2節ほど戻すように軽く切り戻します。
- 株が暴れている場合は、株全体を観察して樹形を乱している不要枝を枝の途中から切り戻し剪定、または根元から間引き剪定します。
- 不要枝の種類
- 徒長枝は、他の枝と比較して著しく真っ直ぐに長く伸びる茎です。他の枝と長さを合わせるように枝の途中から切り戻し剪定します。
- 逆さ枝は他の枝とは逆に向かって成長するため外観を乱します。根元から間引き剪定しましょう。
- 絡み枝は枝が不自然に伸びて正常に伸びた枝と絡む、もしくは交差します。枝の根元から間引き剪定しましょう。
- ふところ枝は、樹冠付近にある小さく弱い枝で、光を遮り風通しを悪くするため不要枝です。根元から間引き剪定して取り除きます。
- この他にも不要枝があります。詳しくは不要枝の種類のリンクからご覧ください。
冬越しする方法
Hardiness:6~9
オオバナサルスベリ(バナバ)は、軽い霜であれば耐えられることがあるため暖地であれば地植えでも冬越し出来る可能性があります。ただし基本的に寒さと霜に弱いため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
冬越し対策
- 屋外で育てている場合は、霜が降りる前に霜対策として不織布などを被せます。
- また霜が降りる前に株を掘り起こして鉢植えに植え直した後に、軒下に移動したり、温室に移動するなどして管理する事も可能です。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。