ピレア属(ミズ属)は属の中に約614種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは4種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ピレア属(ミズ属)の簡易比較

学名:Pilea cadierei
生活形:多年草
草丈:約30~60cm
開花:9月~11月
花色:白色
葉色:緑色・白色
生育型:叢生型
備考:葉表面が滑らかで濡れたような光沢があるため金属や宝飾品を想像させる質感があり、また3本の葉脈(主脈)の間に白色の斑が入り金属からペンキが剥がれたような、またはアート作品のような独特な美しさを感じさせる所にあります。そのため本種は、煌びやかでラグジュアリーな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しまれます。また地面下に根茎をもち、根茎から茎が何本も直立するため、群生を形成する点も魅力です。このような特性をもっているため、整然としながらボリューム感も楽しませてくれる植物となります。原産地はベトナムで熱帯雨林に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。

学名:中国
生活形:多年草
草丈:約15~40cm
開花:春・夏※滅多に咲かない
花色:白色
葉色:緑色
生育型:叢生型
備考:葉の形が円形をしている所にあり、その見た目からチャイニーズ・マネー・プラント(Chinese money plant)、ユーフォープラント(UFO plant)、パンケーキ・プラント(pancake plant)と呼ばれています。またこの葉は、茎を囲うように放射状に配置され、葉柄が円形の葉の中央付近について、葉表面を外側に向けるため、盾を構えてるような独特な外観をつくりだしています。そのため本種は、主に可愛らしい葉と、ユニークな草姿を鑑賞する目的で栽培されています。それに加えて、調和やリラックス効果を向上させると風水効果があると考えられているため、スピリチュアルな目的で利用されることもあるようです。原産地は熱帯・亜熱帯の中国で、森林の中に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。

学名:Pilea involucrata
生活形:多年草
草丈:約15~30cm
開花:5月~8月
花色:白色・淡い桃色
葉色:緑色・暗褐色
生育型:叢生型
備考:葉脈と葉脈間で激しい凹凸があり葉に独特な質感を生み出して、緑色を基調として葉脈に暗褐色の斑が入る事でシックで落ち着いた印象を与える色彩効果ある所にあります。そのため本種は、まるで別世界からきた植物を見てる様な雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しむことが出来ます。原産地は中南米で熱帯雨林に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。

学名:Pilea glauca
生活形:多年草
草丈:約10~30cm
開花:5月~8月
花色:白色・淡い桃色
葉色:緑色・灰緑色・白色
生育型:叢生型
備考:葉の色が灰緑色または白粉を帯びたような上品な色合いをしているためシルバーリーフとして楽しめる所です。それに加えて、葉のサイズが小さく円形をしているため、緻密で可愛らしい印象を与える外観をしており、また生育型が匍匐型で地表を張ったり壁面を下垂する性質があるため、地被植物やハンギング仕立てで楽しめる所も魅力です。ただし、原産地は中南米で熱帯雨林に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
■ピレア属(ミズ属)の主な種と園芸品種の紹介
ピレア・カディエレイ

ピレア・カディエレイとは!
ピレア・カディエレイ(学名: Pilea cadierei)は、別名では「アサバソウ」「アルミニウム・プラント(aluminium plant)」「ウォーターメロン・ピレア(watermelon pilea)」とも呼ばれる多年草です。
ピレア・カディエレイの原産地は中国とベトナムで、自生地は熱帯雨林の林床にあります。
ピレア・カディエレイの特徴
- ピレア・カディエレイの魅力:この植物の魅力は、葉表面が滑らかで濡れたような光沢があるため金属や宝飾品を想像させる質感があり、また3本の葉脈(主脈)の間に白色の斑が入り金属からペンキが剥がれたような、またはアート作品のような独特な美しさを感じさせる所にあります。そのため本種は、煌びやかでラグジュアリーな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しまれます。また地面下に根茎をもち、根茎から茎が何本も直立するため、群生を形成する点も魅力です。このような特性をもっているため、整然としながらボリューム感も楽しませてくれる植物となります。原産地はベトナムで熱帯雨林に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
- 草姿:草丈は約30~60cm、生育型は叢生型で、地面下にある根茎から複数の直立茎が伸びて整然とした群生を形成します。
- 葉の特徴:葉の概形は倒卵形・楕円形で葉縁部に鋸歯がある。葉脈を構成する主脈は3本ある。葉の質感は滑らかで強い光沢があり、光の反射で輝いて見えることが多い。葉の色は緑色と白色の複色、3本の並んだ主脈の間に白色の斑が入り、斑の形は楕円形または円形状になる。このような外観をしているため、英名では、アルミニウムに例えられて「アルミニウム・プラント(aluminium plant)」と呼ばれていたり、またメロンに例えられ「ウォーターメロン・ピレア(watermelon pilea)」と呼ばれていたりします。
- 花の特徴:開花期は9月~11月、ただし観葉植物として屋内で栽培する場合は滅多に花は咲かない。花序は多出集散花序ですが、節間や花柄が短く不明瞭で団散花序に分類されることもあります。雌雄同株で、雄花と雌花の2種類をもちます。
- インドアグリーン:ピレア・カディエレイは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に2500~10000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
ピレア・カディエレイの園芸品種の紹介
ピレア・ペペロミオイデス

ピレア・ペペロミオイデスとは!
ピレア・ペペロミオイデス(学名: Pilea peperomioides)は、別名では「チャイニーズ・マネー・プラント(Chinese money plant)」「ミッショナリー・プラント(missionary plant)」「ユーフォープラント(UFO plant)」「パンケーキ・プラント(pancake plant)」「レフセ・プラント(lefse plant)」とも呼ばれる多年草です。
ピレア・ペペロミオイデスの原産地は中国の四川省と雲南省で、自生地は森林の中の岩の多い湿潤な場所にあります。
ピレア・ペペロミオイデスの特徴
- ピレア・ペペロミオイデスの魅力:この植物の魅力は、葉の形が円形をしている所にあり、その見た目からチャイニーズ・マネー・プラント(Chinese money plant)、ユーフォープラント(UFO plant)、パンケーキ・プラント(pancake plant)と呼ばれています。またこの葉は、茎を囲うように放射状に配置され、葉柄が円形の葉の中央付近について、葉表面を外側に向けるため、盾を構えてるような独特な外観をつくりだしています。そのため本種は、主に可愛らしい葉と、ユニークな草姿を鑑賞する目的で栽培されています。それに加えて、調和やリラックス効果を向上させると風水効果があると考えられているため、スピリチュアルな目的で利用されることもあるようです。原産地は熱帯・亜熱帯の中国で、森林の中に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
- 草姿:草丈は約15~40cm、生育型は叢生型で、地面下にある根茎から複数の直立茎が伸びて群生を形成します。
- 葉の特徴:葉の概形は円形で、葉柄が葉の中央付近について盾状になり、葉の質感は滑らかで光沢があり、葉の色は緑色です。
- インドアグリーン:ピレア・ペペロミオイデスは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に2500~10000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
ピレア・ペペロミオイデスの園芸品種の紹介
ピレア・インボルクラータ

ピレア・インボルクラータとは!
ピレア・インボルクラータ(学名: Pilea involucrata)は、別名では「フレンドシップ・プラント(friendship plant)」とも呼ばれる多年草です。
ピレア・インボルクラータの原産地は中南米(コロンビア/コスタリカ/エクアドル/エルサルバドル/パナマ/ペルー/トリニダード・トバゴ/ベネズエラ)で、自生地は熱帯雨林の林床にあります。
ピレア・インボルクラータの特徴
- ピレア・インボルクラータの魅力:この植物の魅力は、葉脈と葉脈間で激しい凹凸があり葉に独特な質感を生み出して、緑色を基調として葉脈に暗褐色の斑が入る事でシックで落ち着いた印象を与える色彩効果ある所にあります。そのため本種は、まるで別世界からきた植物を見てる様な雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しむことが出来ます。原産地は中南米で熱帯雨林に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
- 草姿:草丈は約15~30cm、生育型はツル型で、茎は比較的に柔軟で、他物を支えにしながら成長する習慣があります。
- 葉の特徴:葉の概形は卵形で葉縁部に鋸歯がある。葉脈を構成する主脈は3本あり、主脈と側脈が凹み、葉脈間が隆起するため、葉の質感は凸凹としている。葉の色は緑色を基調として、葉脈の色が暗褐色または明るい茶色をしている。
- 花の特徴:開花期は5月~8月、ただし観葉植物として屋内で栽培する場合は滅多に花は咲かない。花序は多出集散花序ですが、節間や花柄が短く不明瞭で団散花序に分類されることもあります。
- インドアグリーン:ピレア・インボルクラータは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に2500~10000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
ピレア・インボルクラータの園芸品種の紹介
ピレア・グラウカ

ピレア・グラウカとは!
ピレア・グラウカ(学名: Pilea glauca)は、同義語でリバネンシス(Pilea libanensis)とも呼ばれており、また別名では「シルバースプリンクル・プラント(Silver Sprinkles plant)」とも呼ばれる多年草です。
ピレア・グラウカの原産地はキューバで、自生地は熱帯雨林の林床にあります。
ピレア・グラウカの特徴
- ピレア・グラウカの魅力:この植物の魅力は、葉の色が灰緑色または白粉を帯びたような上品な色合いをしているためシルバーリーフとして楽しめる所です。それに加えて、葉のサイズが小さく円形をしているため、緻密で可愛らしい印象を与える外観をしており、また生育型が匍匐型で地表を張ったり壁面を下垂する性質があるため、地被植物やハンギング仕立てで楽しめる所も魅力です。ただし、原産地は中南米で熱帯雨林に自生しており、寒さにとても弱く日本では屋外で栽培しにくいです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
- 草姿:生育型は匍匐型になり、茎の種類は匍匐茎で、茎は旺盛に分枝して、密なマット状に広がったり、壁面を真下に下垂する性質があります。
- カラーリーフ:ピレア・グラウカは、葉の色が灰緑色または白っぽいためシルバーリーフとして楽しむことが出来ます。シルバーリーフは宝飾品のような美しさがあり、また上品さも感じさせるため、ラグジュアリーなお部屋やエレガントな雰囲気のお部屋などによく合うでしょう。
- 枝垂れ植物:ピレア・グラウカは、草姿が匍匐型で茎は柔軟で壁面から真っ直ぐ下に下垂する性質があります。そのため、ハンギング鉢などに植えると鉢縁から滝のように枝垂れる草姿が鑑賞できたり、またロックガーデンや石垣の側に植えると岩肌を被覆するように枝垂れる草姿が鑑賞できたりします。※ただし、本種は熱帯が原産で冬の寒さに弱いため、日本では基本的に屋内での栽培となります。
- インドアグリーン:ピレア・グラウカは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に2500~10000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
ピレア・グラウカの園芸品種の紹介