科:シソ(Lamiaceae) 属:ミント/ハッカ(Mentha) 種:ジンジャーミント/グラキリス(gracilis) 英名:ジンジャーミント(gingermint) 品種:バリエガータ(mentha gracilis ‘variegata’) 開花時期:8月~10月 花の色:白色〇桃色●紫色● 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:多年草 草丈:約30cm 誕生花: 花言葉: | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ジンジャーミント(バリエガータ)は葉に不規則な白色(~薄黄色)の班が入り、柔らかな印象を与える魅力的な園芸品種です。
開花時期は晩夏と秋、花色は白色もしくは薄紫色か薄桃色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節に小花が集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約30cm × 幅は約50cmまで成長します。葉色は緑色で不規則に白色(~薄黄色)の班が入り、葉身は卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ジンジャーミントは学名Mentha × gracilis、ヨウシュハッカ(mentha arvensis)とスペアミント(Mentha spicata)の雑種で、別名「スコッチスペアミント(Scotch spearmint)」や「ブッシー・ミント(Bushy mint)」とも呼ばれる多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。また種小名のグラキリス(gracilis)はラテン語で「細長い/繊細な」を意味しています。
ジンジャーミントの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大50cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- 茎や葉には白色の毛が薄ら生える
- 葉は幅広く卵形をしている
- 花は節を囲うように小花が集まり控え目に段々と咲く
- ↳不稔性(種を付けない)
- スペアミントを連想させる香りと風味がある
- ↳他のミントと比べて落ち着いた香りで料理等によく利用されます
- ↳葉には胃腸の調子を整える等の薬効がある
- 環境が合えば放ったらかしでも育つ
ジンジャーミントは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約30~50cmまで成長します。葉は白色の毛が薄ら生え、葉の形は卵形で、葉先が鋭利に尖り、縁部分に鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節を囲うように小花が付き段々と控えめに開花します。
ジンジャーミントの防虫効果
ジンジャーミントに多く含まれるカルボンは、蚊に対して殺虫効果があり、また蚊が忌避する作用があるとしてアメリカ合衆国環境保護庁でも承認されています。
ジンジャーミントの楽しみ方
ジンジャーミントの葉は、スパイシーな香りの中に甘い香りがあり全体的な控えめでクセが少ないためサラダや肉料理等に利用される事が多く、またハーブティー等にも利用されています。
ジンジャーミントの葉を料理で楽しむ場合は一般的に新鮮な葉をそのまま料理に入れて利用されます。例えばトマトやチーズ等が入ったサラダにジンジャーミントも一掴み入れたり、また出来上がったパスタの上に新鮮なスペアミントを一掴み入れる等です。
ジンジャーミントをハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
ジンジャーミントの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
ジンジャーミントを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。