- 原産:コーカサス地方
- 科:アサ(Cannabaceae)
- 属:カラハナソウ(Humulus)
- 種:ホップ(Humulus lupulus)
- 別名:セイヨウカラハナソウ/コモン・ホップ(common hop)/ホップス(hops)
- 品種:オーレウス(humulus lupulus ‘aureus’)
- 開花時期:7月~9月
- 花の色:黄色●緑色●
- 葉の色:緑色●黄色●
- 香り:花
- 分類:多年草
- 登攀能力:巻き付き茎・鈎・刺
- 草丈:約400~800cm
- 誕生花:10月28日
- 花言葉:希望/軽快/不正/不公平/信じる心
- 用途:カラーリーフ/壁面緑化/香りが良い
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ホップ(オーレウス)とは!?
ホップ(オーレウス)は、葉全体が鮮やかな黄色(~黄緑色)の葉色をしているため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたりカジュアルで開放感を感じさせたりするイエローリーフとして楽しむ事が出来る園芸品種です。また一般的なホップと同様に雌株では、コロッとした可愛らしい外観の花を楽しむ事ができます。草姿はツル性、長さ約400~800cmに成長します。
ホップ(セイヨウカラハナソウ)とは!?
ホップ(セイヨウカラハナソウ)は学名Humulus lupulus、別名では「セイヨウカラハナソウ」や「コモン・ホップ(common hop)」等とも呼ばれるコーカサス地方が原産の常緑ツル性木本です。
ホップ(セイヨウカラハナソウ)の語源(由来)
- 属名のHumulusの由来は諸説あり、語源不明ですが、ゲルマン語の「homele」や「Humel」などが、ある時点でラテン語かされたものと考えられています。
- 種小名のlupulusは「小さな狼」を意味しており、ツルが植物を絞め殺すという誤った認識があり、そこから由来しています。
ホップ(セイヨウカラハナソウ)の特徴(魅力)
- ホップ(セイヨウカラハナソウ)は、雌株の花をビールの風味付け等に使う目的で商業的に広く栽培される植物です。
- ホップ(セイヨウカラハナソウ)はツル性の茎を利用して壁面を登るためグリーンカーテンとして利用されることもあり、また開花期になると松かさ(雌花)のような可愛らしい外観の花をつけます。
- 草姿はツル性、茎は柔軟で基本的に自力せず倒れやすい傾向にあり、巻き付き茎や鉤爪状の毛を他の植物や物体に絡ませたり引っ掛け自らの体を固定します。
- 巻き付き茎とは、茎自体が他の植物や物体に巻きついて登る習慣がある茎の事です。巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が時計回りに旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定して登る事が出来ます。
- 巻き付き茎は巻き付く事が出来ない岩壁等は登る事が出来ません。そのため、ツルを巻き付けるトレリスやバーゴラ等の資材を準備して育てましょう。
- 茎には鉤爪状の硬い毛が下向きに生えており、鉤爪状の毛を他の植物体や物体に引っ掛ける事で植物体を固定して、安定して登る事が出来ます。
- 巻き付き茎とは、茎自体が他の植物や物体に巻きついて登る習慣がある茎の事です。巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が時計回りに旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定して登る事が出来ます。
- 開花は夏から秋、花は雌雄異株のため雄花を咲かせる雄株と雌花を咲かせる雌株が別個体にあります。
- 雌株の雌花は「松かさ」のようなコロンとした可愛らしい外観をしており、花弁状の苞が外側で何枚も重なり、本物の小さな花を保護しています。
- 雌花は成熟すると「針葉樹」や「柑橘類」を想像させる心地よい香りをもちます。
- 雄株の雄花は、花軸が円錐状に枝分かれして、1個1個の花が緩く離れた状態で花を咲かせます。
- 雌株の雌花は「松かさ」のようなコロンとした可愛らしい外観をしており、花弁状の苞が外側で何枚も重なり、本物の小さな花を保護しています。
- 葉はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ホップは、商業的にビールの原料として利用する目的で広く栽培されています。
- ホップの花は、ビールに苦味や香りを与え、また泡立ちの成分となったり、抗菌性があるため防腐効果を高めたりしています。
- ホップはハーブとしても利用されており、乾燥させた花の苞はお湯で蒸らしハーブティーとして飲用される事もあります。
- ホップは健胃効果・鎮静効果・殺菌効果などがあるとされています。
- ホップの花は乾燥後にポプリとして利用されたりフラワーアレンジメントに利用されたりします。
- ホップ(セイヨウカラハナソウ)は、建物の壁面や窓際などにネットを張り、そこにツルを誘引する事でグリーンカーテンとして利用出来ます。
- グリーンカーテンは、夏の強い日射しを遮り、植物の蒸散による気化熱で熱を奪うため、優れた断熱効果を生み出します。そのため夏場の冷房費などを節約する事が出来ます。
- ホップ(セイヨウカラハナソウ)は冬になると地上部が枯れてしまいますが、春になると根茎から芽を出して再度成長を始めます。
- ホップ(セイヨウカラハナソウ)は、成長が非常に早く、1日数十センチのペースで茎が伸びる事もあり、理想的な環境と誘引のやり方によっては、1年で高さが1200cmまで達する事もあります。
ホップ(セイヨウカラハナソウ)の草姿はツル性(巻き付き茎・鈎・刺)、茎の長さ約600(~1200)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎には鉤爪のような毛が生えます。
※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が時計回りに旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
※鈎・刺とは、枝や葉柄、托葉や根などが変化して、刺状もしくは鈎状の突起物になり、植物体の表面から突起したものです。鈎・刺を他の植物体や物体に引っ掛けて登る事が出来ます。
葉序は対生葉序(稀に互生葉序)、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は長さ幅ともに約5(~13)cm、葉身の形は心形または葉のふち部分が掌状に中裂(~深裂)して裂片が3(~5)個あり、裂片の形は楕円形または卵形、葉は微細な毛があり粗い手触りがあります。
花は雌雄異株、雌雄異株は雄株と雌株があり、それぞれ別個体(雄株・雌株)に雄花と雌花が生じます。雌花の花序は穂状花序、穂状花序の形は楕円形、約10(~50)個の花(小花)が密に付き、花(小花)の外側には花弁状の苞があり、苞の色は緑色または黄色、穂状花序は葉腋から腋性します。雄花の花序は円錐花序、円錐花序は緩く枝分かれしながら円錐状に約20(~100)個の花(小花)を付け、花(小花)は5個の萼片、5個の雄蕊があります。
果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ホップ(セイヨウカラハナソウ)の利用方法
ホップは商業的にはビールを作る際に利用されますが、それ以外にも花を乾燥させてハーブティーに利用されたり、香りを楽しむ目的でポプリにされたりします。
ホップの乾燥方法
ホップ(セイヨウカラハナソウ)は生のまま利用される事もありますが、多くの場合は乾燥させた後に利用されます。何故なら乾燥させる事で精油が濃縮されて利用しやすくなったり、水分を多く含むと保存中に腐敗しますが、乾燥させておくと腐敗しにくくなるからです。
- ホップの収穫は8月~9月
- ホップを指で潰した時に弾力があり、匂いを嗅ぐと針葉樹や柑橘類を思わせる香りがあり、黄色の粉を放出する場合は収穫の準備が整っています。
- ホップを収穫したら直ぐに乾燥させましょう。
- ホップをザルなどに広げ通気性がよい状態にして、風通しの良い明るい日陰などで乾くまで管理しましょう。
- ホップの乾燥を促進させるためファンなどで風を送り乾燥を早める事が出来ます。
- 一部の人は食器乾燥機やオーブンなどを利用して乾かす事もあるようです。
- ただし熱を加えて乾燥させると精油が揮発してしまうため、低温で乾燥させる事が理想です。
- ホップをザルなどに広げ通気性がよい状態にして、風通しの良い明るい日陰などで乾くまで管理しましょう。
- 乾燥の終わり
- 乾燥にかかる時間は温度・湿度・風量などに左右されるため1日で終わる事もあれば数日かかる事もあります。
- ホップが乾燥すると苞は紙のようにパサパサとなり芯は脆く指で曲げると折れてしまいます。
- ホップの保存方法
- ホップは酸素に当たると酸化してしまい品質が落ちてしまいます。そのためジップロックなどに入れ、空気を抜いた状態で保存します。
ホップのハーブティーの淹れ方
ホップのハーブティーには、様々な薬効があると言われており、胃を丈夫にする健胃効果、バクテリアなどの働きを抑制する殺菌効果、イライラや不安などの気分を落ち着かせる鎮静効果などが期待できます。
- ハーブティーに必要な物を準備します。
- 急須・カップ・お湯・乾燥させたホップ(苞)
- 乾燥させたホップの花(苞)を大さじ一杯取り急須に入れます。
- 急須の中にお湯を180~200ml入れて蓋をします。
- 蓋を閉めておかないと精油(揮発成分)が抜けるため注意です。
- 急須の中で約2分~5分蒸らしましょう。
- 蒸らす時間で苦味や濃さが変わるため好みの時間に合わせます。
- 蒸らし終わったら急須の中のお茶をカップに注ぎ入れます。
- お好みで蜂蜜やレモン等を加えてください。
おすすめのティーポット
ホップ(セイヨウカラハナソウ)の園芸品種の紹介
- カスケード(humulus lupulus ‘cascade’)は、アルファ酸を多く含んでいるため、ビールの原料として最も広く使用されている品種です。夏から秋に咲く淡緑色の松ぼっくりの様な花は、香りが良くハーブティーやポプリの素材としても魅力的があります。長さは約300~500cmまで成長します。
- オーレウス(humulus lupulus ‘aureus’)は、葉全体が鮮やかな黄色(~黄緑色)の葉色をしているため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたりカジュアルで開放感を感じさせたりするイエローリーフとして楽しむ事が出来る園芸品種です。また一般的なホップと同様に雌株では、コロッとした可愛らしい外観の花を楽しむ事ができます。草姿はツル性、長さ約400~800cmに成長します。
ホップ(カラハナソウ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ホップ(オーレウス)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ホップ(オーレウス)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が出来ます。
土壌の土質
ホップ(オーレウス)は基本的に水はけの良い土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こす事もあるため避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよくしっかり腐葉土等が入った肥沃な土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ホップ(オーレウス)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が出来ます。
培養土
ホップ(オーレウス)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(PH調整済)=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
ホップ(オーレウス)は、乾燥に強い植物のため水やりを殆どしなくても育てる事が出来ます。
ただし、ホップは1日に数十センチのスピードで成長します。その成長を支えるためにしっかり水やりを行う事も大切です。水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面(数センチ)が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
肥料の与え方
ホップ(オーレウス)は、活発に成長するため多くの肥料を必要とします。そのため肥料は、晩冬から早春に1回、初夏に1回、計2回行います。基本的に肥沃な土壌を好むことから、晩冬から早春は堆肥と寒肥を与え、活発に成長する初夏には追肥を与えます。
寒肥と堆肥の与え方
- 寒肥は晩冬から早春に与える肥料です。
- 肥料の種類は、肥沃な土を好むため有機肥料(配合肥料)が理想ですが、緩効性肥料でも問題ありません、成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)また窒素が多めの肥料を選びましょう。
- 寒肥は株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れるか置き肥しましょう。
- 有機肥料の場合は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、株から少し離した場所に穴を掘り肥料を与えた方が良いでしょう。
- 緩効性肥料の場合は株の近くの土の上に置く、置き肥で問題ありません。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 堆肥は寒肥を与える時期(初冬から早春の間)に、寒肥と一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を埋めましょう。
追肥の与え方
- 追肥は初夏(6月)に行います。
- 追肥は肥料の効きが早い速効性肥料(化成肥料)もしくは、緩やかに長く効く緩効性肥料を選びましょう。
- 化成肥料や緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、袋に規定された量を施します。
- 液体肥料で与える場合は、規定された分量で希釈して約14日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
- ただし開花が始まったら液肥を与えるのを止めます。
剪定のやり方
ホップ(オーレウス)の剪定は、春に1(~数)回、晩秋から冬に1回、計2回行います。剪定の目的はツルを扱いやすい状態に保ち、風通しや日当たりをよくして健康な成長を促す事と、枯れた茎を剪定して春からの新しい成長を妨げない事にあります。
またホップは茎が基本的に自立しないため、茎が巻き付くための資材を準備してあげる必要があります。
ツル誘引の目的と方法
ホップは自らの茎を他の植物や物体に螺旋状に巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい園芸資材を準備してあげる必要があります。
園芸資材は、ネットや支柱等がおすすめです。ツルを這わせる資材を準備しておけば、自らの力で茎を固定して成長するため誘引は基本的に不要です。ただし最初は上手くツルが巻き付けない事もあるため、必要に応じて支柱とツルを麻紐などで固定してあげると良いでしょう。
資材:ネット/トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
ホップの剪定方法
- ホップの剪定は、春に1~数回、晩秋~冬に1回、計2回行います。
- 春の剪定の目的はツルの数を減らして、成長を制御する事にあります。ホップは成長が早いため、1日に数十センチ成長する事があります。そのためツルが何本もあると無秩序に絡み合い制御出来なくなり繁茂してしまいます。そうなると日当たりや風通しが悪くなって病気になりやすくなったり害虫が発生しやすくなったり、実の収穫が難しくなったりします。そのためツルの数を決めて剪定する事が必要です。
- 晩秋~冬の剪定は枯れた地上部を撤去して翌年の成長を悪影響を与えない目的で行われます。
- 春の剪定のやり方
- 春に成長が始まり、茎の長さが30cmほどになったら、1個の株にツルが2~4本だけになるように調整しましょう。それ以外の不要なツルは根元から剪定して随時取り除きます。成長がとても早いため、根元から出る不要なツルを取り除く作業が複数回必要な場合もあります。
- 晩秋~冬の剪定のやり方
- 晩秋~冬になると地上部が枯れてしまうため、地上部の枯れた茎葉を全て撤去しましょう。
挿し木や株分けで増やす
ホップ(セイヨウカラハナソウ)は挿し木や取り木、株分けによって増やす事ができます。
挿し木の方法
- ホップ(セイヨウカラハナソウ)の挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
取り木(圧条法)
取り木(圧条法)とは茎が柔軟で曲げやすい植物で行われる技法です。茎の1部を土に触れさせる、または茎全体を土に被せ発根させます。
- 取り木(圧条法)を行う時期は4月から7月が適します。
- 新しく出てきた茎(蘖)を曲げて2節程度を土中に埋めクリップ等で固定しておきます。
- 茎の先端部は土から出して支柱に括り垂直に誘引しておきましょう。
- 土中に埋めた茎がしっかり発根したら親株から切り離して、植え直します。
株分け手順
- 株分け時期は早春もしくは秋が最適です。
- スコップを使い株を掘りあげます。
- 株から少し土を落として根と芽の位置を確認します。
- 根に数個の芽を残すようにしてナイフやハサミ等を使い個々に切り分けましょう。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えます。