ミント(ハッカ)属は属の中に約38種がありアジア及びヨーロッパ、北アフリカ、オーストラリア、北アメリカに広く分布している多年草です。一般に園芸では、食用ミントとして最も多く利用されておりメントールの爽やかな香りが魅力的なペパーミント、スペアミントと比べてフルーティな香りが強く料理等に利用されるアップルミント、スパイシーな香りとフルーティな香りが合わさり料理等によく利用されるスペアミント、他のミントと比べてメントールの含有率が高いニホンハッカ等がしたしまれています。
ミント(ハッカ)は乾燥と根茎による逸出にさえ気をつければ、夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい多年草です。繁殖も容易で一般的には株分けで増やし、挿し木や種によっても増やす事が出来ます。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
ミント(ハッカ)の主な種の目次 | |
①ペパーミント 開花時期:7月~9月 | ②アップルミント 開花時期:6月~7月 |
③スペアミント 開花時期:8月~10月 | ④ニホンハッカ 開花時期:8月~10月 |
⑤ヨウシュハッカ 開花時期:8月~10月 | ⑥ジンジャーミント 開花時期:8月~10月 |
⑦ウォーターミント 開花時期:8月~10月 |
学名:Mentha × piperita
草丈:約30~90cm
分類:多年草
開花時期:7月~9月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:3月16日/7月21日
花言葉:「美徳」「真心」「爽快感」「誠実な愛」「思いやり」
特徴:ペパーミントは学名Mentha × piperita、スペアミント(Mentha spicata)とウォーターミント(Mentha aquatica)の雑種で、別名「コショウハッカ」や「Mentha balsamea Wild」とも呼ばれる多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。
ペパーミントの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大90cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- 茎や葉には毛が少なく殆ど無毛
- 葉は先端が鋭利に尖り縁部分にも鋭い鋸歯がある
- 花は節を囲うように多数の小花が集まり密な花穂をつくる
- 精油成分にはメントール(約40~60%)やメントン(約15%)等が含まれており爽やかな香りがある
- ↳葉はハーブティーとして飲まれたり
- ↳またデザートの彩りや香り付けとして利用される
- ↳葉には胃腸の調子を整えたり風邪の予防等の薬効がある
- 環境が合えば放ったらかしでも育つ
ペパーミントは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約30~90cmまで成長します。葉は毛が少なく殆ど無毛で、長さ約4(9)cm × 幅約1.5(4)cmの披針形もしくは卵形で、葉先が鋭利に尖り、また縁部分にも鋭利な鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節を囲うように沢山付き連続する密な花穂をつくる所が特徴です。
開花時期は夏から秋、花色は白色もしくは薄紫色か薄桃色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節に小花が多数集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約30(90)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ペパーミントの香り
ペパーミントの精油成分には一般的にメントール(約40~60%)が最も多く含まれており、ミント特有のスッキリとした爽やかな香りを作っています。またその他にも精油成分にはメントン(約15%)・メントソフラン(約18%)・酢酸メチル(約13%)等が含まれますが、これらもミント特有の爽やかな香りを作っています。
ペパーミントの香りは一般的に葉を触ったり潰す事で強い香りがします。これは香りの成分を生成している白色の腺毛が茎や葉、花(萼)にあり、これらを触る事で腺毛が潰されて香り成分が流失しているからです。ちなみに葉や茎等が傷つけられる事で香りが出るのは、害虫等の外的から身を守り食べられない様にする為と考えられています。
ペパーミントの薬効
ペパーミントに多く含まれるメントールは、胃腸の調子を整えてお腹の張りや下痢、便秘等を改善します。また自律神経を整える事で体の不調が改善され、その他にも頭痛や風邪、副鼻腔感染症の症状と疾患に対しても良いとされています。
ペパーミントは一般的に使用される容量(ハーブティーや料理等での使用)での摂取であれば、安全性は高く食べたり飲んだりする事で健康促進にも繋がります。ただし、多量に茎葉を摂取したり、直接精油を摂取(日本では禁止されてる)したりするとお腹を下したり、胸焼けする等の副作用が出る可能性もあるため避けて下さい。
ペパーミントの楽しみ方
ペパーミントの葉は、メントール特有の爽やかで清涼感ある香りが特徴のため「ハーブティー」にして飲用されたり、また「ケーキ」や「ゼリー」等の上に乗せて香り付け飾り付けとして利用されるのが一般的です。
ハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
ペパーミントの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
ペパーミントを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。
ペパーミント | チョコレートミントは、チョコレートの様な香りがするわけではなく一般的なペパーミントの香り(メントール)をもっており、チョコレートを連想させる赤紫色の茎をもっている所が特徴の園芸品種です。高さ約30(90)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。 |
ラベンダーミントは、ラベンダーの様な甘い香りがするわけではなく一般的なペパーミントの香り(メントール)をもっており、ラベンダーを連想させる様な薄紫色の上品な花と赤みを帯びる茎が特徴の園芸品種です。 | ペパーミント(バリエガータ)は、葉の縁部分を中心に不規則に白色(~薄黄色)の班が入る園芸品種です。香りは一般的なペッパーミントと同様にメントール特有の爽やかな香りがあり、また葉に白色(~薄黄色)の班が入る事で柔らかな雰囲気をつくります。高さ約60cm × 幅は約60cmまで成長します。 |
オレンジミントは、爽やかな香りとオレンジ風味のある葉が魅力の園芸品種です。主にシェークやデザート等の上に葉を乗せ香り付けや飾り付けとして利用されます。高さ約60cm × 幅は約60cmまで成長します。 | グレープフルーツ ミントは、シャープな香りとグレープフルーツ風味のある葉が魅力の園芸品種です。主にシェークやデザート等の上に葉を乗せ香り付けや飾り付けとして利用されます。高さ約50cm × 幅は約40cmまで成長します。 |
レモンミントは、シャープな香りとレモン風味のある葉が魅力の園芸品種です。主にシェークやデザート等の上に葉を乗せ香り付けや飾り付けとして利用されます。 | ホワイト ペパーミントは、一般的なペパーミントと比べてるとマイルドな風味があり食べやすい所が魅力の園芸品種です。また茎は赤みを帯びています。高さ約30(90)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。 |
ブラックペッパーミントは一般的な種よりも背が低く、ペパーミント特有の爽やかで刺激的な香りと鋭い鋸歯をもった葉が特徴の園芸品種です。 |
学名:Mentha suaveolens
草丈:約30~100cm
分類:多年草
開花時期:6月~7月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:3月16日/7月21日
花言葉:「美徳」「温厚」「爽快感」「思いやり」
特徴:アップルミントは学名Mentha suaveolens、別名「マルバハッカ」や「パイナップル・ミント(pineapple mint)」等とも呼ばれる南・西ヨーロッパ原産の多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。また種小名のスアヴェオレンス(suaveolens)はラテン語で「甘い香りがする/芳香が良い」を意味しており、香りが良い茎葉に由来しています。
アップルミントの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大100cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- 茎や葉には白色の毛が密生する事からしばしば霞んでいるように見える
- 葉は丸く他のミントと比べて小さめ
- ↳葉には深い皺がある
- 花は節を囲うように多数の小花が集まり密な花穂をつくる
- 精油成分にはカルボン(約30~50%)とリモネン(約20%)が含まれスパイシーな香りとフルーティな香りがある
- ↳他のミントと比べて落ち着いた香りで料理等によく利用されます
- ↳葉には胃腸の調子を整える等の薬効がある
- 環境が合えば放ったらかしでも育つ
アップルミントは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約30~100cmまで成長します。葉は毛深く白色の長い毛が密生しており、葉の形は長さ約3(5)cm × 幅約2(4)cmと小さめで卵形もしくは円形をしており、葉先は丸く、また縁部分に細かい鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節を囲うように沢山付き連続する密な花穂をつくります。
開花時期は晩夏と秋、花色は白色もしくは薄紫色か薄桃色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節に小花が多数集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約30(100)cm × 幅は約30(100)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは円形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
アップルミントの香り
アップルミントの精油成分にはカルボン(30~50%)が最も多く含まれており、一般的なメントールを由来とするミントの香りではなく「スパイシーで甘い香り」をもっています。またその他にも精油成分にはリモネン(約20%)やシネオール等が含まれており、特にリモネンはオレンジの様な柑橘系の甘い香りがあり食品の香料等にも利用されています。
アップルミントの香りは一般的に葉を触ったり潰す事で強い香りがします。これは香りの成分を生成している白色の腺毛が茎や葉、花(萼)にあり、これらを触る事で腺毛が潰されて香り成分が流失しているからです。ちなみに葉や茎等が傷つけられる事で香りが出るのは、害虫等の外的から身を守り食べられない様にする為と考えられています。
アップルミントの防虫効果
アップルミントに多く含まれるカルボンは、蚊に対して殺虫効果があり、また蚊が忌避する作用があるとしてアメリカ合衆国環境保護庁でも承認されています。
アップルミントの楽しみ方
アップルミントの葉は、スパイシーな香りとフルーティな香りがあり、またクセが少ない(刺激的なメントールと比べて)ため、サラダや肉料理等に利用される事が多く、またハーブティーに利用されたり、ケーキなゼリー等の飾り付け香り付け等にも利用されています。
アップルミントの葉を料理で楽しむ場合は一般的に新鮮な葉をそのまま料理に入れて利用されます。例えばトマトやチーズ等が入ったサラダにアップルミントも一掴み入れたり、また出来上がったパスタの上に新鮮なスペアミントを一掴み入れる等です。
アップルミントをハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
アップルミントの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
アップルミントを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。
アップルミント |
学名:Mentha spicata(syn. Mentha crispa)
草丈:約30~100cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:3月16日/7月21日
花言葉:「美徳」「温厚」「爽快感」「思いやり」
特徴:スペアミントは学名Mentha spicata(syn. Mentha crispa)、別名「ガーデンミント(garden mint)」や「コモンミント(common mint)」等とも呼ばれるヨーロッパ及びアジアが原産の多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。また種小名のスピカータ(spicata)はラテン語で「穂状の/尖った」を意味しており、小花が密に連なり咲く花序に由来します。
スペアミントの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大100cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- 茎や葉には毛が少なく殆ど無毛
- 葉の先端が尖る形から槍(spear)に見立てられ「スペアミント」の由来になります
- 花は節を囲うように多数の小花が集まり密な花穂をつくる
- 精油成分にはカルボンが多く含まれスパイシーな中に甘い香りが含まれる
- ↳他のミントと比べて落ち着いた香りで料理等によく利用されます
- ↳葉には胃腸の調子を整える等の薬効がある
- 環境が合えば放ったらかしでも育つ
スペアミントは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約30~100cmまで成長します。葉は毛が少なく殆ど無毛で、長さ約5(9)cm × 幅約1.5(3)cmの披針形もしくは長楕円形で、葉先が鋭利に尖り、また縁部分にも鋭利な鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節を囲うように沢山付き連続する密な花穂をつくる所が特徴です。
開花時期は晩夏と秋、花色は白色もしくは薄紫色か薄桃色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節に小花が多数集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約30(100)cm × 幅は約30(100)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは長楕円形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
スペアミントの香り
スペアミントの精油成分にはカルボン(40~60%)が最も多く含まれており、一般的なメントールを由来とするミントの香りではなく「スパイシーで甘い香り」をもっています。またその他にも精油成分にはリモネン(約20%)やシネオール等が含まれており、特にリモネンはオレンジの様な柑橘系の甘い香りがあり食品の香料等にも利用されています。
スペアミントの香りは一般的に葉を触ったり潰す事で強い香りがします。これは香りの成分を生成している白色の腺毛が茎や葉、花(萼)にあり、これらを触る事で腺毛が潰されて香り成分が流失しているからです。ちなみに葉や茎等が傷つけられる事で香りが出るのは、害虫等の外的から身を守り食べられない様にする為と考えられています。
スペアミントの防虫効果
スペアミントに多く含まれるカルボンは、蚊に対して殺虫効果があり、また蚊が忌避する作用があるとしてアメリカ合衆国環境保護庁でも承認されています。
スペアミントの楽しみ方
スペアミントの葉は、スパイシーな香りの中に甘い香りがあり全体的な控えめでクセが少ないためサラダや肉料理等に利用される事が多く、またハーブティー等にも利用されています。
スペアミントの葉を料理で楽しむ場合は一般的に新鮮な葉をそのまま料理に入れて利用されます。例えばトマトやチーズ等が入ったサラダにスペアミントも一掴み入れたり、また出来上がったパスタの上に新鮮なスペアミントを一掴み入れる等です。
スペアミントをハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
スペアミントの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
スペアミントを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。
スペアミント |
学名:mentha canadensis(syn. mentha arvensis var. piperascens)
草丈:約10~60cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:3月16日/5月28日
花言葉:「美徳」「効能」
特徴:ニホンハッカは学名mentha canadensis(syn. mentha arvensis var. piperascens)、別名「和ハッカ」や「ジャパニーズ・ミント(Japanese Mint)」等とも呼ばれ日本及び東アジアを原産とする多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。
ニホンハッカの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大60cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- ↳茎は白色の短毛が生える
- 葉は皺が少なく短い軟毛が生え滑らかな見た目をしている
- ↳他のミントと比較してメントールの含有率が高い(ハッカ油の中に約8割)
- ↳その為フローラルな香りが少なく爽やかでスッキリした香りがあります
- ↳葉はハーブティーにして飲まれる
- ↳またデザートの彩りや香り付けとして利用されます
- ↳葉には胃腸の調子を整えたり風邪の予防等の薬効がある
- 花は節を囲うように多数の小花が集まり段々に咲く
ニホンハッカは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約10~60cmまで成長します。葉は細長く披針形もしくは長楕円形の形で葉先が尖り、皺がなく軟毛が生え、縁部分に鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節を囲うように沢山付き段々と開花します。
開花時期は晩夏と秋、花色は白色もしくは薄紫色か薄桃色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節に小花が多数集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約10(60)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは長楕円形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ニホンハッカの香り
ニホンハッカの精油成分には他のミントと比べてもメントールが最も多く含まれており(60~80%)、ミント特有のスッキリとした爽やかな香りを作っています。またその他にも精油成分にはメントン・イソメントン・リモネン・酢酸メチル等が含まれますが、これらもミント特有の爽やかな香りを作っています。
ニホンハッカの香りは一般的に葉を触ったり潰す事で強い香りがします。これは香りの成分を生成している白色の腺毛が茎や葉、花(萼)にあり、これらを触る事で腺毛が潰されて香り成分が流失しているからです。ちなみに葉や茎等が傷つけられる事で香りが出るのは、害虫等の外的から身を守り食べられない様にする為と考えられています。
ニホンハッカの薬効
ニホンハッカに多く含まれるメントールは、胃腸の調子を整えてお腹の張りや下痢、便秘等を改善します。また自律神経を整える事で体の不調が改善され、その他にも頭痛や風邪、副鼻腔感染症の症状と疾患に対しても良いとされています。
ニホンハッカは一般的に使用される容量(ハーブティーや料理等での使用)での摂取であれば、安全性は高く食べたり飲んだりする事で健康促進にも繋がります。ただし、多量に茎葉を摂取したり、直接精油を摂取(日本では禁止されてる)したりするとお腹を下したり、胸焼けする等の副作用が出る可能性もあるため避けて下さい。
ニホンハッカの楽しみ方
ニホンハッカの葉は、メントール特有の爽やかで清涼感ある香りが特徴のため「ハーブティー」にして飲用されたり、また「ケーキ」や「ゼリー」等の上に乗せて香り付け飾り付けとして利用されるのが一般的です。
ハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
ニホンハッカの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
ニホンハッカを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。
ニホンハッカ |
学名:mentha arvensis
草丈:約10~60cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:3月16日/5月28日
花言葉:「美徳」「効能」
特徴:ヨウシュハッカは学名mentha arvensis、別名「コーン・ミント(corn mint)」や「フィールド・ミント(field mint)」等とも呼ばれヨーロッパ及びアジアに広く分布する多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。また種小名のアーベンシス(arvensis)はラテン語で「耕地に生ずる」を意味し、自生地に由来しています。
ヨウシュハッカの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大60cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- ↳茎は白色の毛が生える
- 葉は大きく(2.5~7.5cm)皺が少なくて毛深い
- ↳葉はメントール由来の爽やかな香りがある
- ↳葉はハーブティーにして飲まれる
- ↳またデザートの彩りや香り付けとして利用される
- ↳葉には胃腸の調子を整えたり風邪の予防等の薬効がある
- 花は節を囲うように多数の小花が集まり段々に咲く
ヨウシュハッカは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約10~60cmまで成長します。葉の長さ約2.5~7.5cmで幅が0.6~4.0cmの楕円形の形で葉先が丸みを帯び、皺がなく白色の毛が生え、縁部分に少なめの鋸葉があります。花はシソ科でよく見られる花の形(唇形)と花序(輪散花序)で、節を囲うように沢山の小花が付き段々と開花します。
開花時期は晩夏と秋、花色は白色もしくは薄紫色か薄桃色、個々の花は唇形で下唇は深く3裂して上唇は浅く2裂する、花序は節に小花が多数集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約10(60)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは楕円形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ヨウシュハッカの香り
ヨウシュハッカの精油成分には一般的にメントールが最も多く含まれており、ミント特有のスッキリとした爽やかな香りを作っています。またその他にも精油成分にはメントン・イソメントン・リモネン・酢酸メチル等が含まれますが、これらもミント特有の爽やかな香りを作っています。
ヨウシュハッカの香りは一般的に葉を触ったり潰す事で強い香りがします。これは香りの成分を生成している白色の腺毛が茎や葉、花(萼)にあり、これらを触る事で腺毛が潰されて香り成分が流失しているからです。ちなみに葉や茎等が傷つけられる事で香りが出るのは、害虫等の外的から身を守り食べられない様にする為と考えられています。
ヨウシュハッカの薬効
ヨウシュハッカに多く含まれるメントールは、胃腸の調子を整えてお腹の張りや下痢、便秘等を改善します。また自律神経を整える事で体の不調が改善され、その他にも頭痛や風邪、副鼻腔感染症の症状と疾患に対しても良いとされています。
ヨウシュハッカは一般的に使用される容量(ハーブティーや料理等での使用)での摂取であれば、安全性は高く食べたり飲んだりする事で健康促進にも繋がります。ただし、多量に茎葉を摂取したり、直接精油を摂取(日本では禁止されてる)したりするとお腹を下したり、胸焼けする等の副作用が出る可能性もあるため避けて下さい。
ヨウシュハッカの楽しみ方
ヨウシュハッカの葉は、メントール特有の爽やかで清涼感ある香りが特徴のため「ハーブティー」にして飲用されたり、また「ケーキ」や「ゼリー」等の上に乗せて香り付け飾り付けとして利用されるのが一般的です。
ハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
ヨウシュハッカの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
ヨウシュハッカを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。
ヨウシュハッカ | バナナミントは、その名前からも分かる通り「バナナ」を連想させる香りがする園芸品種です。主にシェークやデザート等の上に葉を乗せられて香り付けと飾り付けに利用されます。高さ約30cm × 幅は約60cmまで成長します。 |
学名:Mentha × gracilis
草丈:約30~50cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:
花言葉:
特徴:ジンジャーミントは学名Mentha × gracilis、ヨウシュハッカ(mentha arvensis)とスペアミント(Mentha spicata)の雑種で、別名「スコッチスペアミント(Scotch spearmint)」や「ブッシー・ミント(Bushy mint)」とも呼ばれる多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。また種小名のグラキリス(gracilis)はラテン語で「細長い/繊細な」を意味しています。
ジンジャーミントの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大50cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- 茎や葉には白色の毛が薄ら生える
- 葉は幅広く卵形をしている
- 花は節を囲うように小花が集まり控え目に段々と咲く
- ↳不稔性(種を付けない)
- スペアミントを連想させる香りと風味がある
- ↳他のミントと比べて落ち着いた香りで料理等によく利用されます
- ↳葉には胃腸の調子を整える等の薬効がある
- 環境が合えば放ったらかしでも育つ
ジンジャーミントは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約30~50cmまで成長します。葉は白色の毛が薄ら生え、葉の形は卵形で、葉先が鋭利に尖り、縁部分に鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節を囲うように小花が付き段々と控えめに開花します。
開花時期は晩夏と秋、花色は白色もしくは薄紫色か薄桃色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節に小花が集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約30(50)cm × 幅は約30(50)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により白色や黄色の班が入り、葉身は卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ジンジャーミントの防虫効果
ジンジャーミントに多く含まれるカルボンは、蚊に対して殺虫効果があり、また蚊が忌避する作用があるとしてアメリカ合衆国環境保護庁でも承認されています。
ジンジャーミントの楽しみ方
ジンジャーミントの葉は、スパイシーな香りの中に甘い香りがあり全体的な控えめでクセが少ないためサラダや肉料理等に利用される事が多く、またハーブティー等にも利用されています。
ジンジャーミントの葉を料理で楽しむ場合は一般的に新鮮な葉をそのまま料理に入れて利用されます。例えばトマトやチーズ等が入ったサラダにジンジャーミントも一掴み入れたり、また出来上がったパスタの上に新鮮なスペアミントを一掴み入れる等です。
ジンジャーミントをハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
ジンジャーミントの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
ジンジャーミントを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。
ジンジャーミント | ジンジャーミント(バリエガータ)は葉に不規則な白色(~薄黄色)の班が入り、柔らかな印象を与える魅力的な園芸品種です。 |
学名:Mentha aquatica
草丈:約30~90cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:
花言葉:
特徴:ウォーターミントは学名Mentha aquatica、別名「ヌマハッカ」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジア、北西アフリカが原産の多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。また種小名のアクアティカ(aquatica)はラテン語で「水生の」を意味しており、自生地に由来します。
ウォーターミントの特徴(魅力)
- 沼地や水路等に自生して池等の浸水する場所でも生育する
- ↳重金属等を除去して水質を改善すると言われます
- ↳ただし生態系に悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- 最大90cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- 茎や葉には白色の長めの毛が生える
- 葉は先端が尖る卵形をしている
- 花は節と頂部に小花が集まり球状に咲く
- 精油成分にはメントソフランとシネオールが多く含まれ香りが良い
- ↳ハーブティー等にして楽しまれる事もありますが精油成分のメントソフランが有毒なため飲用しない方がいいかもしれません。
- 環境が合えば放ったらかしでも育つ
ウォーターミントは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約30~90cmまで成長します。葉は白色の長い毛が生え、長さ約2(6)cm × 幅約1(4)cmの披針形もしくは長楕円形で、葉先が尖り縁部分に鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節や頂部に集まり球状に花を咲かせますします。
開花時期は晩夏と秋、花色は紫色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節にや頂部に小花が多数集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約30(90)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ウォーターミントの栽培
ウォーターミントを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。
ウォーターミント |