原産:ヨーロッパ/中東 科:シソ(Lamiaceae) 属:ミント/ハッカ(Mentha) 種:ペパーミント(piperita) 英名:ペパーミント(Peppermint) 品種:レモンミント(mentha piperita f.citrate lemon) 開花時期:7月~9月 花の色:紫色● 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:約50cm 誕生花:3月16日/7月21日 花言葉:「美徳」「真心」「爽快感」「誠実な愛」「思いやり」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
レモンミントは、シャープな香りとレモン風味のある葉が魅力の園芸品種です。主にシェークやデザート等の上に葉を乗せ香り付けや飾り付けとして利用されます。
開花時期は夏から秋、花色は薄紫色、個々の花は花先が深く4裂して、花序は節に小花が多数集まり輪散花序に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広範に広がり高さ約50cm × 幅は約40cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ペパーミントは学名Mentha × piperita、スペアミント(Mentha spicata)とウォーターミント(Mentha aquatica)の雑種で、別名「コショウハッカ」や「Mentha balsamea Wild」とも呼ばれる多年草です。属名のミント(mentha)の由来はギリシャ神話に出てくる「メンテー(mínthē)」からきており、冥王ハーデスとメンテーの浮気に嫉妬したペルセポネーが、嫉妬に狂い「お前等くだらない雑草に変わってしまえ」とメンテーを踏み付け雑草(ミント)に変えたという伝説に由来しています。
ペパーミントの特徴(魅力)
- 根茎で旺盛に広がる(特に湿地)
- ↳しばしば植えてはイケナイと言われる所以
- ↳ただ引っ張れば簡単に取り除ける
- 最大90cmの高さまで茎を何本も伸ばして群生する
- 茎や葉には毛が少なく殆ど無毛
- 葉は先端が鋭利に尖り縁部分にも鋭い鋸歯がある
- 花は節を囲うように多数の小花が集まり密な花穂をつくる
- 精油成分にはメントール(約40~60%)やメントン(約15%)等が含まれており爽やかな香りがある
- ↳葉はハーブティーとして飲まれたり
- ↳またデザートの彩りや香り付けとして利用される
- ↳葉には胃腸の調子を整えたり風邪の予防等の薬効がある
- 環境が合えば放ったらかしでも育つ
ペパーミントは地面下を根茎で広範に広がり、節から茎を垂直に伸ばして高さ約30~90cmまで成長します。葉は毛が少なく殆ど無毛で、長さ約4(9)cm × 幅約1.5(4)cmの披針形もしくは卵形で、葉先が鋭利に尖り、また縁部分にも鋭利な鋸葉があります。花は花先が深く4裂する筒状の小花が、節を囲うように沢山付き連続する密な花穂をつくる所が特徴です。
ペパーミントの香り
ペパーミントの精油成分には一般的にメントール(約40~60%)が最も多く含まれており、ミント特有のスッキリとした爽やかな香りを作っています。またその他にも精油成分にはメントン(約15%)・メントソフラン(約18%)・酢酸メチル(約13%)等が含まれますが、これらもミント特有の爽やかな香りを作っています。
ペパーミントの香りは一般的に葉を触ったり潰す事で強い香りがします。これは香りの成分を生成している白色の腺毛が茎や葉、花(萼)にあり、これらを触る事で腺毛が潰されて香り成分が流失しているからです。ちなみに葉や茎等が傷つけられる事で香りが出るのは、害虫等の外的から身を守り食べられない様にする為と考えられています。
ペパーミントの薬効
ペパーミントに多く含まれるメントールは、胃腸の調子を整えてお腹の張りや下痢、便秘等を改善します。また自律神経を整える事で体の不調が改善され、その他にも頭痛や風邪、副鼻腔感染症の症状と疾患に対しても良いとされています。
ペパーミントは一般的に使用される容量(ハーブティーや料理等での使用)での摂取であれば、安全性は高く食べたり飲んだりする事で健康促進にも繋がります。ただし、多量に茎葉を摂取したり、直接精油を摂取(日本では禁止されてる)したりするとお腹を下したり、胸焼けする等の副作用が出る可能性もあるため避けて下さい。
ペパーミントの楽しみ方
ペパーミントの葉は、メントール特有の爽やかで清涼感ある香りが特徴のため「ハーブティー」にして飲用されたり、また「ケーキ」や「ゼリー」等の上に乗せて香り付け飾り付けとして利用されるのが一般的です。
ハーブティーとして楽しむ場合は「新鮮な葉」もしくは「乾燥させた葉」どちらも利用可能です。新鮮な葉を利用する場合はミントの葉を一掴み程度(10g)とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて1~2分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。※乾燥させた葉を利用する場合は上記の手順で葉の量を1g程度にします。
ペパーミントの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。植える場所は花壇や鉢植え等が一般的ですが、花壇に植えると縦横無尽に根茎が広がるため雑草化する可能性があります。手で抜くこと自体は簡単なためそこまで問題になりませんが、囲いを作り逸出しない様に育てたり、鉢植えの中で育てた方が無難です。
ペパーミントを育てる際は、強い日差しに当たらない場所を選んだり、湿り気が保てる土壌を選べば、基本的にほったらかしでも育てられます。ただし放ったらかしにすると、どんどん根茎で広がっていくため駆除しにくい場所等に入り込まれたら面倒くさい事になるでしょう。増やし方は根茎で広がるため株分けが最も簡単です。また挿し木やこぼれ種でも増やす事が出来ます。