原産:東南アジア/オーストラリア 科:バンレイシ(Annonaceae) 属:イランイランノキ (Cananga) 種:イランイランノキ(odorata) 別名:カナンガ・ツリー(cananga tree) 開花時期:4月~8月(理想的な環境であれば周年) 花の色:黄色●緑色● 葉色:緑色●香る部位 分類:低木/高木 樹高:約600~1200cm 誕生花: 花言葉:「乙女の香り」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
イランイランノキは学名Cananga odorata、別名「カナンガ・ツリー(cananga tree)」等とも呼ばれる熱帯アジア及びオーストラリア原産の常緑低木です。
イランイランノキの特徴(魅力)
- 成長がとても年間2mほど成長する
- ↳高さは一般的に6~12mまで成長します
- 花の形はヒトデに例えられ花弁が不規則ひねる
- ↳花色は若い時は緑色で成熟すると鮮やかな黄色へと変わります
- ↳濃厚な甘い香りが特徴で精油はシャネルの香水等にも利用される
- ↳インドネシアでは新婚夫婦のベットに花を散らす風習があり
- ↳夜の営みの陶酔感を高めたり不安を軽減すると言われています
イランイランノキは非常に成長が早く年間2m以上する事があり、また高さ最大約12mまで成長します。葉は長さ約9(21)cm × 幅約4(9)cmの楕円形で葉先は尖り、光沢のある緑色をしています。花は通常6個の花弁があり、花弁は厚く毛が生えており、花開くにつれて強く捻れ「ヒトデ」の様な花姿になり、花色は緑色から成熟するにつれて濃い黄色へと色変わりしていきます。花は腋生で4~12個の花を枝から垂れ下げる様に付け、総状花序の様に花を咲かせます。
開花時期は春から晩夏(理想的な環境であれば周年)、花色は緑色から黄色、個々の花は花弁が通常6個(6数花)で、花序は4個から12個の小花を腋生に連ねて総状花序に花を咲かせます。樹形は直立で高さは約600~1200cmまで成長します。葉色は緑色で、葉身は楕円形、葉序は互生葉序になります。
イランイランノキの香りと効果
イランイランノキの香りは「濃厚な甘い香り」と表現される強い芳香をもっている所が特徴です。イランイランノキの精油成分の中には、甘い果実の様な心地よい香りのある「安息香酸メチル」や、心地よい香りで鎮静作用や抗不安作用等もある「安息香酸ベンジル」、華やかでフローラルな香りと例えられる「リナロール」等の様々(酢酸ゲラニル・ゲラニオール・カリオフィレン等)な精油成分が含まれ、イランイランノキの魅力的な香りをつくっています。
イランイランノキの香りの効果には様々なものがあり、有名なものでは夜の営みの際の媚薬と考えられており陶酔感を高め性的な不安を取り除くと考えられているため、インドネシア等では新婚夫婦のベットに花びらを散らす風習があります。またイランイランノキに含まれる安息香酸ベンジルやリナロールにはイライラや興奮を抑える鎮静効果や、不安や緊張を和らげる抗不安効果があるため、精油がアロマテラピー等にも使われています。
イランイランノキの栽培
園芸では、一般的に香りの良い花を楽しむ目的で育てられます。冬の寒さに弱い事から、管理のしやすい鉢植えの中で育てられる事が多く、春から秋は屋外の半日影もしくは屋内の窓際等で楽しまれ、冬の間は日当たりの良い窓際等に飾られて楽しまれます。増やし方は一般的に種もしくは挿し木により増やされます。