ウツボグサ(プルネラ)属は属の中に約13種がありヨーロッパ及びアジア、北アフリカ、北アメリカに分布する多年草です。一般に園芸では、若い茎や葉は食用とされ古くから生薬としても利用されているプルネラ・ブルガリスやウツボグサ、一般的な種と比べて花や葉が大きく装飾性が高いオオバナウツボグサ等が親しまれます。
ウツボグサ(プルネラ)は日当たりがよく通気性の良い土壌に植えてあげれば、基本的にほったらかしでも育つほど丈夫で育てやすい植物です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらをご覧下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ウツボグサ(プルネラ)の主な種の目次 | |
①プルネラ・ブルガリス 開花時期:5月~8月 | ②オオバナウツボグサ 開花時期:5月~8月 |
②ウツボグサ 開花時期:5月~8月 |
原産:ヨーロッパ/アジア/北アフリカ/北アメリカ
学名:prunella vulgaris
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月16日
花言葉:「協調性」「優しく癒す」
特徴:プルネラ(ブルガリス)は学名prunella vulgaris、別名「セイヨウウツボグサ」や「コモン・セルフヒール(common selfheal)」等とも呼ばれるヨーロッパ及びアジア、北アフリカ、北アメリカが原産の多年草です。
プルネラ(ブルガリス)の語源(由来)
- 和名「セイヨウウツボグサ」は西洋からきたウツボグサを意味しており、ウツボグサは乾燥した花穂の形が矢を入れて携行する武具の「靭(うつぼ)」に似ている事からきています。
- 属名のプルネラ(prunella)の由来はラテン語のBrunellaからきており、恐らくドイツ語のBraun(茶色)をラテン語化したもので枯れた茶色い花穂に由来します。
- 種小名のブルガリス(Vulgaris)はラテン語で「普通の/ありふれた」を意味しています。
プルネラ(ブルガリス)の特徴(魅力)
- 若い葉や茎は食用とされます
- ↳サラダ・スープ・天ぷら等にして食べられます
- 古くから生薬として利用されています
- ↳様々な研究で抗菌、抗癌、抗炎症等、活性を示すと報告されています
- 茎は匍匐して不定根を出して広範に広がる
- ↳グランドカバーになる
- ↳茎は途中で立ち上がり高さ30cmまで成長する
- 花は茎頂部で多数の小花が集まり密な花穂をつくる
- ↳乾燥すると暗褐色になり生薬になる
プルネラ(ブルガリス)の茎は匍匐して広がり途中で不定根を頻繁に出します。茎は花期になると途中で立ち上がり高さ30cmまで成長する事があります。葉は毛が少なく殆ど無毛で、長さ約2.5(7)cm × 幅約1.5(2.5)cmの卵形もしくは披針形で葉先が尖ります。花は緑色(~紫色)の苞葉が幾重にも重なり小花を保護しており、苞葉の中から穂状(穂状花序)に唇形の小花を咲かせます。
開花時期は晩春と晩夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形が下唇が3裂して、花序は穂状花序に花が咲きます。草姿は這性で途中で茎は立ち上がり高さ約15(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは披針形で、葉序は対生葉序につきます。
プルネラ(ブルガリス)に含まれる薬効成分
トリテルペノイド 抗炎症・抗癌・抗菌作用・血糖降下・抗ウイルス等 | ステロール LDLコレステロール値を下げる コレステロールの吸収を抑えて、LDLコレステロール値を下げる効果があります。 |
フラボノイド 抗酸化作用等 抗酸化作用により活性酸素の発生や働きを抑制して、老化防止、ガンや生活習慣病の予防に繋がります。 | クマリン 抗血液凝固作用・抗酸化作用・抗菌効果等 抗血液凝固作用により血流が改善して脳梗塞や動脈硬化の予防につながります。抗酸化作用により活性酸素の発生や働きを抑制して、老化防止、ガンや生活習慣病の予防に繋がります。抗菌効果により菌や細菌の増殖を抑制してまた殺菌効果があります。 |
プルネラ(ブルガリス)の栽培
プルネラ(ブルガリス)を育てる際は、日当たりがよく通気性の良い場所に植えてあげれば、ほったらかしで育つほど丈夫で育てやすい植物です。増やし方は、茎が匍匐して不定根を出し定着するためこれを株分けして増やすか、種が容易に発芽するためこぼれ種でも増えます。
プルネラ(ローズパール)はふんわりした優しい桃色の花がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約15(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。 | プルネラ(アルバ)は、ナチュラルな緑色の葉と白色の清楚な花の組み合わせが、落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約15(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。 |
原産:ヨーロッパ/コーカサス地方
学名:prunella grandiflora
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月16日
花言葉:「協調性」「優しく癒す」
特徴:オオバナウツボグサは学名prunella grandiflora、別名「タイリンウツボグサ」や「ラージフラワー・セルフヒール(large-flowered selfheal)」等とも呼ばれるヨーロッパ及びコーカサス地方が原産の多年草です。
オオバナウツボグサの語源(由来)
- 和名「オオバナウツボグサ」の由来は大きな花を咲かせ、またウツボグサは乾燥した花穂の形が矢を入れて携行する武具の「靭(うつぼ)」に似ている事からきています。
- 属名「プルネラ(prunella)」の由来はラテン語のBrunellaからきており、恐らくドイツ語のBraun(茶色)をラテン語化したもので枯れた茶色い花穂に由来します。
- 種小名のグランディフローラ(grandiflora)はラテン語で「大きな花」を意味しています。
オオバナウツボグサの特徴(魅力)
- 個々の花が大きく華やかな見ためです
- ↳花穂は長さ7cmになる
- 葉は大きく長さ10cmになる事がある
- 茎は匍匐して不定根を出しながら広範に広がります
- ↳茎は途中で立ち上がり高さ30cmまで成長する
オオバナウツボグサの茎は匍匐して広がり途中で不定根を頻繁に出します。茎は花期になると途中で立ち上がり高さ30cmまで成長する事があります。葉は長さ約10cmにまでなる事があり大きく卵形もしくは披針形で葉先が尖ります。花は緑色(~紫色)の苞葉が幾重にも重なり小花を保護しており、苞葉の中から穂状(穂状花序)に唇形の大きな小花を咲かせます。
開花時期は晩春と晩夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形が下唇が3裂して、花序は穂状花序に花が咲きます。草姿は這性で途中で茎は立ち上がり高さ約15(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは披針形で、葉序は対生葉序につきます。
オオバナウツボグサの栽培
オオバナウツボグサを育てる際は、日当たりがよく通気性の良い場所に植えてあげれば、ほったらかしで育つほど丈夫で育てやすい植物です。増やし方は、茎が匍匐して不定根を出し定着するためこれを株分けして増やすか、種が容易に発芽するためこぼれ種でも増えます。
オオバナウツボグサ |
原産:日本/朝鮮/中国
学名:prunella vulgaris subsp. asiatica
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月16日
花言葉:「協調性」「優しく癒す」
特徴:ウツボグサは学名prunella vulgaris subsp. asiatica、別名「カコウソウ」等とも呼ばれる日本及び朝鮮、中国が原産の多年草です。日本では全国各地に分布して道端や野原等に自生しています。
ウツボグサの語源(由来)
- 和名「ウツボグサ」の由来は乾燥した花穂の形が矢を入れて携行する武具の「靭(うつぼ)」に似ている事からきています。
- 属名「プルネラ(prunella)」の由来はラテン語のBrunellaからきており、恐らくドイツ語のBraun(茶色)をラテン語化したもので枯れた茶色い花穂に由来します。
- 種小名「ブルガリス(Vulgaris)」はラテン語で「普通の/ありふれた」を意味しています。
ウツボグサの特徴(魅力)
- 若い葉や茎は食用とされており
- ↳サラダ・スープ・天ぷら等にして食べられます
- 古くから生薬として利用されています
- 茎は匍匐して不定根を出して広範に広がります
- ↳グランドカバーになる
- ↳茎は途中で立ち上がり高さ30cmまで成長する
- 花は茎頂部で多数の小花が集まり密な花穂をつくる
- ↳乾燥すると暗褐色になり生薬(カコウソウ)になる
ウツボグサの茎は匍匐して広がり途中で不定根を頻繁に出します。茎は花期になると途中で立ち上がり高さ30cmまで成長する事があります。葉は長さ約2.5(4.5)cm × 幅約1.0(1.5)cmの卵形もしくは披針形で葉先が尖ります。花は緑色(~紫色)の苞葉が幾重にも重なり小花を保護しており、苞葉の中から穂状(穂状花序)に唇形の小花を咲かせます。
開花時期は晩春と晩夏、花色は紫色、個々の花は唇形が下唇が3裂して、花序は穂状花序に花が咲きます。草姿は這性で途中で茎は立ち上がり高さ約15(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは披針形で、葉序は対生葉序につきます。
ウツボグサの栽培
ウツボグサを育てる際は、日当たりがよく通気性の良い場所に植えてあげれば、ほったらかしで育つほど丈夫で育てやすい植物です。増やし方は、茎が匍匐して不定根を出し定着するためこれを株分けして増やすか、種が容易に発芽するためこぼれ種でも増えます。
ウツボグサ |