原産:インド 科:ミカン(Rutaceae) 属:ゲッキツ(Murraya) 種:オオバゲッキツ(koenigii) 別名:ナンヨウザンショウ(南洋山椒)/カレーノキ(curry tree)/スイート・ニーム(sweet neem) 開花時期:4月~6月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 香る部位:葉 分類:小高木 樹高:約180~600cm 誕生花: 花言葉: | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オオバゲッキツ(カレーノキ)は学名Murraya koenigii、別名「ナンヨウザンショウ(南洋山椒)」や「カレーノキ(curry tree)」等とも呼ばれるインド原産の常緑小高木です。
オオバゲッキツ(カレーノキ)の語源(由来)
- 属名のMurrayaは医師と植物学者のJohn Andrew Murrayへの献名です。
- 種小名のkoenigiiはドイツ人医師兼植物学者のJohann Gerhard Königへの献名です。
オオバゲッキツ(カレーノキ)の特徴(魅力)
- オオバゲッキツは葉にスパイシーな香りとカレーの様な風味があります
- ↳新鮮な葉が最も香り高いため利用する時はその都度収穫されます
- ↳インド料理ではよく利用されていてカレーを煮込む時等に入れて香り付けに使用されます
- ↳インドでは伝統的な薬として利用されています
- 花後に出来る果実は熟すと黒色をしており
- ↳現地では果肉部分が食べられています
オオバゲッキツ(カレーノキ)は高さ約180~600cmの間で成長する常緑小高木です。葉は濃い緑色で光に当たると反射する光沢があり、形は長さ約2(4)cm × 幅約1(2)cmの楕円形をしていて革の様な質感があり、奇数羽状複葉に配置されます。花は多数の小花が枝の先に半球状に密に集まり円錐花序をつくり、また個々の花は白色で5個の長い花弁があります。花が終わると白色(~緑色)から赤色、黒色へと熟す果実が出来ます。
開花時期は4月~6月、花色は白色で、個々の花は花弁が5個ある5数花、花序は小花が枝先に密に集まり円錐花序をつくります。樹形は直立で枝分かれがよく高さは約180(600) × 幅は約180(400)cmまで成長します。葉色は緑色で光沢があり、小葉は楕円形で奇数羽状複葉になり、葉序は互生葉序につきます。
オオバゲッキツ(カレーノキ)の香りと効果
オオバゲッキツ(カレーノキ)は葉に「スパイス」「樟脳」「木の香り」等と表現されるスパイシーな香りがあり、カレーの様な風味(フレーバー)があります。オオバゲッキツ(カレーノキ)の香りの由来となる精油には「β-カリオフィレン」「カレン」等からなり、ゲッキツの快い香りをつくる元となってます。
β-カリオフィレンは「クローブ」「甘い&辛い」「木の香り」等に例えられるスパイシーな香りがあり、風味(フレーバー)は辛さの中にウッディな味です。一般に植物ではクローブやアサ等に含まれ、また多くの自然食品にも含まれています。
カレンは「柑橘系」「ヒノキ」「薬」等に例えられる甘い香りがあります。一般に植物ではローズマリーや松、オオバギッケツ等に含まれ、また精油はアロマオイル等にも含まれます。カレンの精油の効果には「鎮咳作用(咳をしずめる)」があります。
オオバゲッキツ(カレーノキ)の利用方法(食べ方)
オオバゲッキツ(カレーノキ)は乾燥すると香りが落ちるため、新鮮な葉を利用するのが一般的です。オオバゲッキツ(カレーノキ)の葉は食欲を刺激するスパイシーな香りとカレーを連想させる風味がある所が魅力で、香り付けや風味付けとして料理に利用されます。例えば、カレーであれば新鮮な葉を途中で入れて香り付けに利用したり、また葉は生の状態よりも加熱した方が香りが高くなるため先に葉を油で炒め(テンパリング)て香りを油に移しこの油を様々な用途(野菜炒めや焼き飯)に利用したりします。
オオバゲッキツ(カレーノキ)の栽培
オオバゲッキツ(カレーノキ)は成熟した株であれば軽い霜に耐えられる可能性がありますが基本的には寒さに弱いため、霜の降りない地域以外での屋外での越冬は難しいかもしれません。そのため管理のしやすい鉢植えの中で育てられる事も多く、春から秋は屋外の日向で育てて、冬の間は温室や日当たりの良い屋内に入れられ管理されます。増やし方は種を撒いて増やす事が出来ます。増やし方は挿し木を行うか、種を撒いて増やす事が出来ます。