原産:東アジア/東南アジア/オーストラリア 科:ミカン(Rutaceae) 属:ゲッキツ(Murraya) 種:ゲッキツ(paniculata) 別名:シルクジャスミン/オレンジ・ジャスミン(orange jasmine)/モック・オレンジ(mock orange) 開花時期:6月~9月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 香る部位:花・葉 分類:常緑小高木 樹高:約100~700cm 誕生花:6月21日 花言葉:「純真な心」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ゲッキツ(シルクジャスミン)は学名Murraya paniculata、別名「オレンジ・ジャスミン(orange jasmine)」や「モック・オレンジ(mock orange)」等とも呼ばれる常緑小高木です。ゲッキツは東アジアや東南アジアらオーストラリアを原産としていて日本では沖縄に自生しています。
ゲッキツ(シルクジャスミン)の語源(由来)
- 属名のMurrayaは医師と植物学者のJohn Andrew Murrayへの献名です。
- 種小名のパニキュラータ(paniculata)はラテン語で「円錐状の/円錐花序の」を意味し、花序に由来しています。
- 和名のゲッキツ(月橘)の由来は花の香りが月夜の晩に特によく香ってくる事から来ていると言われています。
ゲッキツ(シルクジャスミン)の特徴(魅力)
- ゲッキツの花は夜に強く香ります
- ↳「オレンジ」や「プルメリア」等に例えられる甘い香りです
- ↳別名にオレンジ・ジャスミンと呼ばれますがジャスミンの様な香りはありません
- また葉からも様々な精油が取られます
- ↳ゲッキツの葉は伝統医学で「血行促進」「抗炎症作用」「鎮静作用」等があるとされていて様々な用途で利用されています
- 花の後に出来る直径約1cmの赤色の実は食用にもされます
- ↳ただし果肉は少なめで甘くはありません
- 枝や葉が密集しているため生垣として利用されます
- ↳人の侵入や暴風を遮り道路等からの騒音をやわらげます
- ↳ただし冬の寒さに弱いため日本では管理のしやすい鉢植えで育てられる事の方が多いかもしれません
- 種子から育てたものも1年目から開花します
ゲッキツ(シルクジャスミン)は高さ約100~700cmの間で成長する常緑小高木です。葉は濃い緑色で光に当たると反射する光沢があり、形は長さ約2.5(10)cm × 幅約1(5)cmの楕円形をしていて革の様な質感があり、奇数羽状複葉に配置されます。花は多数の小花が枝の先に半球状に密に集まり円錐花序をつくり、また個々の花は白色で後ろへと反り返る5個の花弁があります。花が終わると直径約1cmの赤色(~橙色)の実が出来ます。
開花時期は6月~9月、花色は白色で、個々の花は花弁が5個ある5数花、花序は小花が枝先に密に集まり円錐花序をつくります。樹形は直立で枝分かれがよく高さは約100~700cmまで成長します。葉色は緑色で光沢があり、小葉は楕円形で奇数羽状複葉になり、葉序は互生葉序につきます。
ゲッキツ(シルクジャスミン)の香りと効果
ゲッキツ(シルクジャスミン)は花に「オレンジ」「柑橘系」「プルメリア」等と表現される甘く快い芳香があります。ゲッキツ(シルクジャスミン)の香りの由来となる精油には「フェニルエチルアルコール」「安息香酸ベンジル」等からなり、ゲッキツの快い香りをつくる元となってます。
フェニルエチルアルコールは「バラ」「蜂蜜」「フローラル」等に例えられる甘く快い香りがあり、風味(フレーバー)はフローラルな甘みを感じさせます。一般に植物ではバラやカーネーション、ヒヤシンス等に含まれており、精油は食品(飲料)の香料や化粧品等の様々な場面に使われています。フェニルエチルアルコールの精油の効果には「抗不安作用」「防腐作用」等があります。
安息香酸ベンジルは「イランイラノキ」「バルサミコ酢」「フローラル」等に例えられる甘く快い香りがあり、風味(フレーバー)はフルーティでバルサミコ酢の様な味をもっています。一般に植物ではイランイラノキやゲッキツ等に含まれています。
ゲッキツ(シルクジャスミン)の栽培
ゲッキツ(シルクジャスミン)は成熟した株であれば軽い霜に耐えられる可能性がありますが基本的には寒さに弱いため、霜の降りない地域以外での屋外での越冬は難しいかもしれません。そのため管理のしやすい鉢植えの中で育てられる事も多く、春から秋は屋外の日向で育てて、冬の間は温室や日当たりの良い屋内に入れられ管理されます。増やし方は種を撒いて増やす事が出来ます。増やし方は挿し木を行うか、種を撒いて増やす事が出来ます。