原産:日本/アジア/ヨーロッパ 科:リンドウ(Gentianaceae) 属:ヤエムグラ/ガリウム(galium) 種:クルマバソウ/オドラタム(odoratum) 別名:ガリウム・オドラタム/スイート・ウッドラフ(sweet woodruff)/スイートセンテッド・ベッドストロー(sweetscented bedstraw) 開花時期:5月~7月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 香り:葉・花 分類:多年草(宿根草) 草丈:約30~50cm 誕生花: 花言葉:「復活」「永遠の命と歓喜」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
クルマバソウは学名galium odoratum、別名「スイート・ウッドラフ(sweet woodruff)」や「スイートセンテッド・ベッドストロー(sweetscented bedstraw)」とも呼ばれる日本およびアジア、ヨーロッパが原産の多年草(宿根草)です。
クルマバソウの語源(由来)
- 属名のガリウム(galium)は、ギリシャ語で「牛乳」を意味する「gala」に由来しており、牛乳を硬めチーズを作っていた事からきています。
- 種小名のオドラタム(odoratum)は「香りが良い」事を意味しており葉の香りに由来しています。
- 和名クルマバソウの由来は、茎に対して輪生につく葉が車輪をイメージさせる所からきています。
クルマバソウの特徴(魅力)
- 葉や花には「ココナッツ」や「バニラ」や「干し草」に例えられるクマリン由来の甘い香りがあります
- ↳香りは特に葉を傷付けた時(踏んだ時)に強く香り立ちます
- また乾燥するとクマリンが増加するため香りが強くなります
- ↳そのためポプリの素材として高い人気があり
- ↳以前はマットレスの詰物にも利用されていました
- 葉はアルコール類の香り付け風味付けとして利用されます
- ↳ただし腎臓にダメージを与えるクマリンを含むため多量の摂取は出来ません
- 耐陰性が高く日の当たらないシェードガーデン等に利用出来ます
- 地面下の根茎により広がり地面を被覆するためグランドカバーになります
- ↳ただし冬になると地上部は枯れます
クルマバソウは地面下に根茎をもっており環境が合えば広範にひろがり群生をつくります。茎は根茎から出て、分枝する事なく直立して高さ約15~30cmの間で成長します。葉は緑色 、大きさは長さ1.5(~4)cm幅は約0.3(1.3)cmあり長楕円形もしくは倒披針形で、茎に対して輪生葉序に殆ど同じ大きさの葉が6~10個配置されます。花は茎の頂部で複集散花序に小花が集まり、個々の花は白色、漏斗形で花先が4裂(4個の裂片)して直径約0.4~0.7cmの大きさになり4個の雄蕊をもちます。
開花時期は晩春から夏、花色は白色、個々の花は漏斗形で裂片は4個あり、花序は茎の頂部に小花が集まり複集散花序をつくります。草姿は直立で根茎により広がり高さ約30~50cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は倒披針形もしくは長楕円形、葉序は輪生葉序につきます。
クルマバソウの既知の危険性
クルマバソウは肝臓に有害なクマリンを含有しています。少量であれば問題ありませんが大量に摂取もしくは長期間摂取した場合に肝臓障害を引き起こす可能性があります。また特に体重の少ない子供には害が大きくなりやすいためドイツではお菓子に使用する事が禁止されています。※大人のアルコール飲料に関しては禁止されていません。
クルマバソウの栽培
園芸では、香りの良い葉や花を楽しむ目的や、シェードガーデンの地被植物として利用するために育てられます。育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしでも育てられますが、夏の暑さや乾燥が厳しい地域では、生育が衰えたり、枯れる可能性があります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。クルマバソウは挿し木や種によっても増やせますが、一般的には簡単な株分けで増やされます。
ヤエムグラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。