原産:日本/中国/朝鮮 科:モクレン(Magnoliaceae) 属:モクレン/マグノリア(magnolia) 種:オオヤマレンゲ(sieboldii) 別名:ミヤマレンゲ/モンラン/シーボルト・マグノリア(Siebold’s magnolia)/オヤママグノリア(Oyama magnolia) 開花時期:5月~7月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 香る部位:花 分類:落葉小高木 樹高:約500~1000cm 誕生花: 花言葉:「変わらぬ愛」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オオヤマレンゲは学名magnolia sieboldii、別名「ミヤマレンゲ」や「シーボルト・マグノリア(Siebold’s magnolia)」等とも呼ばれる日本および中国、朝鮮が原産の落葉小高木です。日本では本州関東北部・四国・九州・屋久島に分布して山地の林内に自生しています。
オオヤマレンゲの語源(由来)
- 属名のmagnoliaはフランスの植物学者ピエール・マニョール(Pierre Magnol)への献名です。
- 種小名「シーボルディ(sieboldii)」は長崎のオランダ商館に医師として来日したシーボルトに由来しています。
- オオヤマレンゲの由来は奈良県の大峰山に自生していて花がレンゲに似ている所からきています。
- 別名のミヤマレンゲの由来は山奥(深山)に自生している事からきています。
オオヤマレンゲの特徴(魅力)
- オオヤマレンゲは自然樹形のまま美しく扇状に広がり
- ↳成熟すると高さが10mに達します
- 若い茎や葉は薄ら毛が生えています
- 花の形は「レンゲ」にも例えられていて上品な雰囲気があり
- ↳他のモクレンの花と比べても非常に美しいです
- 花後の果実は鱗状でドラゴンフルーツの様な見た目をしており
- ↳果実がボコボコと隆起する他のモクレンの仲間とは少し違います
- ↳熟すと赤色になり心皮が裂けて赤色(~橙色)の種子が何個も現れます
- 基本的に丈夫で夏の暑さや冬の寒さに強いため放ったらかしでも育ちます
オオヤマレンゲの茎は若い茎は緑色で薄ら毛が生えており、成熟すると樹皮の色は褐色から灰褐色になります。樹形は扇状に広がり高さは成熟すると約500~1000cmの間で成長します。葉は緑色で若い葉は薄ら毛が生えていて、大きさは長さ約9(~25)cm幅約4(~12)cmあり、形は楕円形もしくは倒卵形をしていて、茎に対して互生葉序に配置されます。花は香りがあり、個々の花は直径が約7~10cmでカップ状に開く花被片が6~12個あり、中央には多数の赤色の雄蕊と黄色の雌蕊が円錐状に集まります。花後にできる果実は袋果で長さ5~10cmの楕円形をしていて鱗状になりながら棘があり、熟すと色は緑色から赤色になります。
開花時期は晩春から夏、花色は白色、個々の花は花被片が6~12個で雄蕊と雌蕊は多数あります。樹形は直立で高さ約500~1000cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは倒卵形、葉序は互生葉序につきます。
オオヤマレンゲの栽培
園芸では、自然樹形のまま扇状に広がる美しい樹形や、春に一斉に開花する美しい花を鑑賞する目的で庭木として栽培されています。育てる際に注意する事は特にありませんが「良好な日当たり」や「やや湿った土壌」を好みます。基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く、ほったらかしでも育てる事が出来る位に丈夫です。
モクレン(マグノリア)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。