カラタネオガタマ(唐招霊)の特徴
原産:中国 科:モクレン(Magnoliaceae) 属:モクレン/マグノリア(magnolia) 種:カラタネオガタマ(figo) 別名:唐招霊/トウオガタマ/バナナ・シュラブ(banana shrub)/ポート・ワイン・マグノリア(port wine magnolia) 開花時期:5月~6月 花の色:白色〇黄色●紫色● 葉色:緑色● 香る部位:花 分類:常緑低木 樹高:約300~400cm 誕生花:6月1日 花言葉:「甘い誘惑」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
カラタネオガタマ(唐招霊)は学名magnolia figo、別名「トウオガタマ」や「バナナ・シュラブ(banana shrub)」等とも呼ばれる中国原産の常緑高木です。日本でも江戸時代に渡来していて、神社や庭等で栽培されています。
カラタネオガタマ(唐招霊)の語源(由来)
- 属名のmagnoliaはフランスの植物学者ピエール・マニョール(Pierre Magnol)への献名です。
- カラタネオガタマは、「唐(カラ)」からきた、「オガタマノキ」を意味しており、オガタマノキは招霊(オギタマ)が転訛(訛り)したものです。
カラタネオガタマ(唐招霊)の特徴(魅力)
- カラタネオガタマ(唐招霊)は成熟しても高さが3~4mと他のモクレン(8~30m)と比べてかなり背が低いです
- 花はカップ状に6個の花弁(花被片)が開き直径約4cmの大きさです
- ↳花色は紫色・黄色・白色がありワックスを塗ったかのような光沢があります
- ↳開花期には近くを通るだけで「バナナ」を思わせる強い芳香が漂ってきます
- 葉は光沢があり美しく常緑で密に茂ります
- ↳そのため自生地の中国では生垣として親しまれています
- 基本的には放ったらかしで育てる事が出来るくらいに丈夫です
- ↳ただしやや寒さに弱いため強い霜の降りる地域では冬越し対策が必要です
カラタネオガタマ(唐招霊)の茎は木質で樹皮の色は褐色から灰褐色をしています。樹形はブッシュ状で成熟しても高さは約300~400cm程度です。葉は濃い緑色で光で反射する光沢があり、葉の大きさは長さ約4(10)cm幅約2(4.5)cmあり厚く楕円形をしていて、茎に対して互生葉序に配置されます。花は香りがあり、葉の節ごとに腋生して、個々の花は直径が約3~4cmでカップ状に開く花被片が6個あり、中央に多数の雄蕊と雌蕊が集まります。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色や黄色、紫色があり、個々の花は花被片が6個で雄蕊と雌蕊は多数あります。樹形は直立で高さ約300~400cmまで成長します。葉色は緑色で光沢があり、葉身は楕円形、葉序は互生葉序につきます。
カラタネオガタマ(唐招霊)の栽培
園芸では、バナナを思わせる強い香りがする花を楽しむ目的だったり、自然樹形のままブッシュ状に茂る樹形を活かして生垣に利用する目的で育てられます。育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。基本的には放ったらかしでも育つ程に丈夫でお世話も殆ど不要ですが、冬の寒さだけには弱いです。暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、基本的には強い霜に当たると枯れる可能性があるため、寒冷地等では冬に屋内に入れるなどの対策が必要でしょう。
モクレン(マグノリア)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
カラタネオガタマ(唐招霊)の育て方