原産:日本 科:モクレン(Magnoliaceae) 属:モクレン/マグノリア(magnolia) 種:シデコブシ(stellata) 別名:ヒメコブシ/スターマグノリア(star magnolia) 品種:ロゼア(magnolia stellata ‘rosea’) 開花時期:3月~4月 花の色:桃色● 葉色:緑色● 香る部位:花 分類:落葉低木 樹高:約300~600cm 誕生花:3月24日 花言葉:「友愛」「歓迎」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
シデコブシ(ロゼア)はイチゴミルクを思わせる様な柔らかな桃色の花と、枝を覆い尽くす程に咲く圧倒的な開花力が魅力の園芸品種です。木を覆い尽くす程に咲く薄桃色の花は、ロマンチックで優しい雰囲気のお庭や、お菓子を想像させる様なスイートなお庭等によく合うでしょう。
開花時期は早春から春、花色は桃色、個々の花は花被片が9~30個で雄蕊と雌蕊は複数あります。樹形は直立で高さ約300~600cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは倒卵形、葉序は互生葉序につきます。
シデコブシ(ヒメコブシ)は学名magnolia stellata、別名「スターマグノリア(star magnolia)」とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。日本では愛知・岐阜・三重に分布していて、丘陵等の湿り気のある場所に自生していますが、準絶滅危惧に指定されています。
シデコブシ(ヒメコブシ)の語源(由来)
- 属名のmagnoliaはフランスの植物学者ピエール・マニョール(Pierre Magnol)への献名です。
- 種小名のstellataはラテン語で「星」を意味する「stella」からきていて、星を思わせる様な花の形に由来しています。
- 和名シデコブシの由来は花の形がしめ縄や玉縄につける四手(シデ)に似ていて、コブシは近縁のコブシに似ている所からきています。
- 別名ヒメコブシは近縁のコブシと比較して全体的に小さい事から
シデコブシ(ヒメコブシ)の特徴(魅力)
- シデコブシ(ヒメコブシ)は成熟しても高さが3~6mと他のモクレン(8~30m)と比べてかなり背が低いです
- ↳成熟すると高さ幅ともに同程度に広がり優雅な樹形をつくります
- 花が咲くのは早春とモクレンの中でも早咲きの分類に入ります
- ↳花は春に一斉に開花して葉のない枝を覆い尽くし
↳息をのむような圧巻の景観を生み出します - 花は花被片の数が多様で9個程の品種もあれば30個ある場合もあります
- ↳花中央の雄蕊と雌蕊は小さく目立ちません
- 花後の果実は楕円形でボコボコと隆起していて
- ↳熟すと赤色(~桃色)になり心皮が裂けて橙色の種子が何個も現れます
- 基本的に丈夫で夏の暑さや冬の寒さに強いため放ったらかしでも育ちます
- 成熟してもコンパクトな樹形が保たれるため小さな庭にオススメです
シデコブシ(ヒメコブシ)の茎は木質で樹皮の色は灰色から灰褐色をしていて、高さは成熟すると約300~600cmの間で成長して同程度横へも大きく広がります。葉は緑色で光に当たると反射する光沢があり、大きさは長さ約10cm幅約4cmあり、形は楕円形もしくは倒卵形をしていて、茎に対して互生葉序に配置されます。花は直径が約6~11cmで完全に開く花被片が約9~30個あり、中央には複数の雄蕊と雌蕊が集まります。花後にできる果実は長さ約5cmの楕円形をしていて所々で隆起して、熟すと緑色から赤色(~桃色)になり心皮が裂けて橙色の種子が飛びててきます。
シデコブシ(ヒメコブシ)の栽培
園芸では、自然樹形のまま優雅に広がる美しい樹形や、春に一斉に開花する美しい花を鑑賞する目的で庭木として栽培されています。育てる際に注意する事は特にありませんが「良好な日当たり」や「やや湿った土壌」を好みます。基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く、ほったらかしでも育てる事が出来る位に丈夫です。
モクレン(マグノリア)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。