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科:ヒガンバナ(Amaryllidaceae) 属:スイセン/ナルキッスス(Narcissus) 系統:ジョンキル・スイセン系(Jonquilla daffodils) 品種:ピピット(narcissus ‘pipit’) 分類:多年草 草丈:約30cm 開花時期:3月~4月 花の色:黄色● 葉色:緑色● | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
スイセン(ピピット)はジョンキル・スイセン系(Jonquilla daffodils)の園芸品種です。スイセン(ピピット)の特徴は花に甘い香りがある所や、1つの球根からは複数の茎を出して各茎に2~3個の花を咲かせる所、レモンの様な爽やかな花色がフレッシュな雰囲気をつくる所等にあります。花は直径が約7cmで、鮮やかな黄色をしていますが、花被片の基部が白色になります。
開花時期は早春から春、花色は黄色、個々の花は6個の花被片と筒状の副花冠からなり、花序は茎の頂部に1~5個の花を咲かせます。草姿は直立で高さ約30cm × 幅は約20cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形、葉序は根生葉につきます。
スイセンの毒性(既知の危険性)
スイセンは球根や葉にリコリンや他アルカロイドを含んでいるため、人間や家畜(犬や猫等)に対して有毒です。間違えて摂取した場合は、嘔吐・悪心・下痢・発汗・頭痛・昏睡等の症状を引き起こす可能性があり、さらに多量に摂取した場合は死亡する事もあります。そのため、スイセンは食べられません。
スイセンの切り花の楽しみ方
- スイセンの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- スイセンの収穫は蕾が開きかけ花の色付きが確認出来たタイミング以降で行いましょう。
- ↳収穫する際は粘液に触ると被れる事もあるため注意が必要です。触ったら手を洗いましょう。
- 収穫したら水に漬けて水切りを行いましょう。
- ↳水切りが終わったら粘液を洗い流して花瓶に生けて楽しみましょう。
- ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは5~7日程度です。
- 管理は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行いましょう。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
スイセン(ピピット)の栽培
園芸では、スラリと伸びる花茎に咲く上品な花を鑑賞する目的で育てられたり、切り花として利用する目的で育てられたりします。落葉樹の下や植え込み等の日当たりのよい場所を中心に植えられる事が多く、また強健で放ったらでも育つ性質から隅っこの方に植えられる事もあります。
スイセン(ピピット)を育てる際に注意する事は基本的にありません。花をしっかり咲かせる場合は秋にリンが多めの緩効性肥料を与えた方がいいですが、基本的には低メンテナンスで育てられます。また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため放ったらかしでも大丈夫です。