原産:地中海沿岸 科:キジカクシ(Asparagaceae) 亜科:ツルボ(Scilloideae) 属:シラー/オオツルボ(Scilla) 種:オオツルボ(peruviana) 別名:シラー・ペルビアナ/ポルトギース・スクィル(Portuguese squill) 開花時期:4月~6月 花の色:紫色●青色●白色〇 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:約15~40cm 誕生花:2月27日/3月13日/3月15日/5月30日/5月31日/6月7日 花言葉:「哀れ」「寂しさ」「辛抱強さ」「多感な心」「変わらない愛」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オオツルボは学名Scilla peruviana、別名「シラー・ペルビアナ」や「ポルトギース・スクィル(Portuguese squill)」等とも呼ばれる地中海沿岸原産の多年草です。
オオツルボの語源(由来)
- 属名のシラー(Scilla)は古代ギリシャ語の「σκίλλα(skílla)」に由来します。
- 種小名のペルビアナ(peruviana)は「ペルーの」を意味しますが、実際は地中海沿岸を原産としています。
オオツルボの特徴(魅力)
- オオツルボは青色(~紫色)の上品でエレガントな花色をしており
- ↳約40~100個の小花が円錐状に集まり優雅で華やかな花姿をつくります
- 葉は光に当たると反射する光沢があり
- ↳中央から外側に向かいロゼット状に広がります
- ↳葉は秋に現れて初夏頃に枯れ夏の間は休眠します
オオツルボは地面下に薄黄色をした直径6~8cmの球根があり、球根からは5~15個の葉と高さ約15~40cmまで伸びる花茎が生成されます。葉は球根から出る根生葉のみで構成され、葉の色は光沢のある緑色、葉の形は線形もしくは剣形で長さ約20(~60)㎝×幅約1(~4)㎝あります。花は花茎が約20(~40)cmまで伸び、小花が円錐状に約40~100個密に集まり総状花序をつくり、個々の花は直径約1(~2)cmで青色(~紫色)の花被片が6個と雄蕊6個と雌蕊があります。花は受粉すると果実(蒴果)が出来て3つに分かれた部屋の中に黒色の種子が入っています。
開花時期は春から初夏、花色は紫色や青色、白色があり、個々の花は6個の花被片が平開して直径約1~2cmあり、花序は小花が40~100個密に集まり総状花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは約15(40)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは剣形、葉序は根生葉につきます。
オオツルボの栽培
園芸では、円錐状に小花が集まり咲く華やかな花を鑑賞する目的だったり、光沢のある美しい葉を鑑賞する目的だったり、地面を被覆する目的で利用されます。植える場所は花壇の縁どり等として植えられたりしますが、寒さの厳しい地域等では管理のしやすい鉢植えで楽しんだ方がいいかもしれません。
オオツルボを育てる際に注意する事は「冬の寒さ」や「長雨による過湿」です。オオツルボは環境が合えば放ったらかしでも育つ程に丈夫でお世話も殆ど不要ですが、強い霜の降りる地域では球根が腐敗して枯れる事もあるため管理に注意が必要です。また夏の休眠期に高温多湿になると、球根が腐敗する事もあるため土壌の排水性を高めておいたり、球根を掘りあげる等の対策をした方が良いでしょう。