原産:日本 科:ヒガンバナ(Amaryllidaceae) 属:ヒガンバナ/リコリス(Lycoris) 種:ナツズイセン(squamigera) 別名:ハダカユリ/リザレクション・リリー(resurrection lily)/サプライズ・リリー(surprise lily) 分類:多年草 草丈:約30~60cm 開花時期:7月~9月(特に8月) 花の色:桃色● 葉色:緑色● 花言葉:「楽しさ」「深い思いやり」「悲しい思い出」 誕生花:8月22日 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ナツズイセンは学名Lycoris squamigera、別名「リザレクション・リリー(resurrection lily)」や「サプライズ・リリー(surprise lily)」等とも呼ばれる日本原産の多年草です。
ナツズイセンの語源(由来)
- 属名のリコリス(Lycoris)の由来は諸説あり、一説には古代ローマの政治学者マルクス・アントニウス(Mark antony)の妻への献名と言われています。
- ↳また一説にはLycorisはギリシャ語で「黄昏」を意味しており、ギリシャ神話に出てくるニンフのリュコーリアス(Lycorias)から来ているとも言われています。
- ナツズイセンの由来は開花時期が夏(晩夏)にあり、スイセンの様な葉をもつ所からきています。
ナツズイセンの特徴(魅力)
- ナツズイセンはその名前からも分かる通り近縁のヒガンバナと比べて開花時期が1ヶ月程度早く晩夏に最も花が咲きます
- 花は桃色でユリのような上品な花姿をしており
- ↳雄蕊はそれほど突出しません
- 花は茎の頂部で4~6個の大きな花が放射状に配置されます
- 葉は春頃に出て夏になくなくります
- ↳ロゼット状に細長い葉を広げて地面を被覆します
- ナツズイセンは全草有毒のため食べられません
- 夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で
- ↳基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます
ナツズイセンは地面下に褐色の薄皮のある直径約3~4cmの球根(鱗茎)をもちます。葉は全て球根から出る根生葉でロゼット状に広がり、葉色は濃い緑色、葉身は扁平で長さ約30~50cmになります。花の開花は7月から9月で8月に最も開花し、花茎を最大60cmまで伸ばし4~6個の花を散形花序をつくり、個々の花は花被片が6個と突出する雄蕊が6個と雌蕊が1個つきます。
開花時期は夏から秋、花色は桃色、個々の花は6個の花被片と6個の雄蕊と1個の雌蕊からなり、花序は茎の頂部に4~6個の花を散形花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは剣形、葉序は根生葉につきます。
ナツズイセンの毒性(既知の危険性)
ナツズイセンは球根や葉にリコリンや他アルカロイドを含んでいるため、人間や家畜(犬や猫等)に対して有毒です。間違えて摂取した場合は、嘔吐・悪心・下痢・発汗・頭痛・昏睡等の症状を引き起こす可能性があり、さらに多量に摂取した場合は死亡する事もあります。そのため、ヒガンバナは絶対に食べられません。
ナツズイセンの栽培
園芸では、ナツズイセンのスラリと伸びる花茎の先に咲く華やかな花を鑑賞する目的で育てられたり、切り花として利用する目的で育てられたりします。落葉樹の下や植え込み等の半日影を中心に植えられる事が多く、またアレロパシー効果がある事から雑草対策として植えられる事もあります。
ナツズイセンを育てる際に注意する事は基本的にありません。花をしっかり咲かせるために肥料を与えた方がいい場合もありますが、基本的には低メンテナンスで育てられます。また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため放ったらかしでも大丈夫です。