原産:南シベリア 科:タデ(Polygonaceae) 属:ダイオウ(rheum) 種:ルバーブ(rhabarbarum) 英名:ルバーブ(Rhubarb) 別名:ショクヨウダイオウ/パイ・プラント(Pie Plant) 開花時期:4月~6月(主に4月~5月) 花の色:黄色●白色〇 葉色:緑色● 分類:多年草 樹高:約50~200cm 誕生花:12月29日 花言葉:「迅速」「忠告」「快速」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ルバーブは学名rheum rhabarbarum、別名「ショクヨウダイオウ」や「パイ・プラント(Pie Plant)」とも呼ばれる南シベリア原産の多年草です。
ルバーブの語源(由来)
- ルバーブの名前の由来は諸説あり、一説にはディオスコリデスが呼んでいたルバーブの名の「ρά(rha)」と、古代ギリシア語で「蛮族」を意味する「βάρβαρον(barbarum)」の2語の造語と考えられています。
- ↳また一説には南シベリアのRha river(現在はヴォルガ川)沿いで栽培されていた事に由来するともいわれています。
ルバーブの特徴(魅力)
- ルバーブは葉柄の部分が食用として利用されています
- ↳主にジャムやタルト、ピュレ等にされて食べられます
- ルバーブの茎(葉柄)はアントシアニンの働きで赤色(~桃色)をしています
- ルバーブの葉はシュウ酸や他の有毒成分が含まれるため食べられませんが
- ↳葉の大きさが45cmに達する事もあり
- ↳圧倒的な存在感をもっていて鑑賞用植物として魅力的です
ルバーブは地面下に太い根茎をもっています。根茎から出る根生葉は太い葉柄をもち、葉柄は桃色(~赤色)、葉の色は緑色、葉の形は心形(~腎臓形)で、葉先は丸く鈍形をしていて縁部分は波打ち、葉の大きさは長さ約30(~45)cm幅約10(~30)cmあります。花茎は太く高さ50~200cmまで垂直に伸びて、直径2~5mmの花が250~500個集まり円錐花序を作り、個々の花は黄色(~白色)で6個の花被片と雄蕊6~9個と花柱が3個があります。花が終わり受粉すると直径約1cmの大きさの果実(痩果)ができ、形は羽の様な形状を備えた翼果です。
開花時期は春から初夏、花色は白色もしくは黄色(クリーム色)、個々の花には6個の花被片と雄蕊6~9個と花柱が3個あり、花序は花と花穂が円錐状に集まり円錐花序をつくります。草姿は直立して高さ約50(200)cm × 幅は約50(200)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは心形(腎臓形)、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
ルバーブの既知の危険性
ルバーブの葉は複数の有毒成分を含んでいますが、特にシュウ酸は含有量が多く食べると健康被害を引き起こす可能性が高いです。摂取した場合、口内が荒れたり、腎臓で結石をつくったり、腎臓の機能障害を引き起こしたり、尿路結石になる等のリスクが高まります。そのため基本的に葉の部分は食べられません。
ルバーブの茎(葉柄)にも微量のシュウ酸が含有していますが、微量であるため人体に影響を及ぼす事はありません。
ルバーブの楽しみ方(食べ方)
ルバーブは茎の部分が食用とされます。葉の部分はシュウ酸を多く含有するため食べられません。また茎の部分も調理しないと酸味が強く硫黄化合物のような香りがあるため、加熱処理されたり砂糖を使って調理されて食べられるのが一般的です。ルバーブの茎は生のルバーブをタルトやケーキ生地にいれて焼かれたり、砂糖と一緒に煮てジャムとして食べられます。
調理方法の例(ジャム)
- 材料を用意します。
- ルバーブの茎(500g)・砂糖(300g)・バニラビーンズ(お好み)・レモン果汁(お好み)
- 収穫したルバーブの茎を洗い1cm大の大きさに切り分けます。
- ルバーブの茎と砂糖、お好みでバニラビーンズの鞘の中の種を鍋に入れて弱火でかき混ぜます。
- ↳弱火で鍋の底が焦げないようにかき混ぜ、お好みでレモン果汁を入れましょう。
- 30分程度かき混ぜ砂糖が完全に溶けたら火をとめ少し冷まします
- 滅菌処理(レンジ温めor熱湯処理)したジャム瓶にルバーブのジャムを入れて冷蔵庫で保管しましょう。
- 必要に応じてヨーグルトやパフェ等にいれて利用して下さい。
ルバーブの栽培
ルバーブは一般的に葉柄を野菜として利用する目的で、野菜畑で育てられる事が多い植物ですが、力強く大きく広がる葉は圧倒的な存在感を醸し、皺や波打ちのある独特な質感のある葉は鑑賞用としても魅力があり、また開花時期にはボリューミーな花も見られます。
育てる際に注意する事は「夏場の高温多湿」です。基本的にルバーブは冷涼な気候を好み、夏のジメジメした環境を嫌います。高温多湿環境ではカビ性の病気が広がり株元が腐敗したり根腐れする事もあり枯れてしまいます。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、盛土して排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
ルバーブの収穫時期と方法
- ルバーブは最初の年は収穫せずに根の成長や葉の成長を促しましょう。
- ↳収穫は2年目もしくは3年目から行います
- 収穫はシーズンを通して行えますが春から初夏が最も柔らかく風味豊かです
- ↳葉柄が20cm以上成長しているものが収穫出来ます
- 収穫の方法は葉柄の付け根を手で捻り収穫しますが無理な場合はハサミやナイフを使います
- 出来れば夏以降は翌年のために収穫を控え成長させましょう