ゼニアオイは属の中に約26種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、花に麝香を思わせる香りがあるジャコウアオイ、栽培品種が多く春から秋までと開花期間がとても長いウスベニアオイ等が親しまれています。
ゼニアオイ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ゼニアオイの主な種の目次 | |
①ジャコウアオイ 開花時期:5月~10月(6月~7月が最も開花) | ②ウスベニアオイ 開花時期:4月~10月(5月~7月が最も開花) |
③マルバアオイ 開花時期:5月~10月(6月~7月が最も開花) | ④モクアオイ 開花時期:5月~10月(6月~7月が最も開花) |
原産:ヨーロッパ/南西アジア
学名:Malva moschata
草丈:約30~90cm
分類:多年草
開花時期:5月~10月(6月~7月が最も開花)
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:8月3日
花言葉:「柔和」「温厚」
特徴:ジャコウアオイは学名Malva moschata、別名「マルバ・モスカータ」や「ムスク・マロウ(musk mallow)」とも呼ばれるヨーロッパおよび南西アジア原産の多年草です。
ジャコウアオイイの語源(由来)
- 属名のMalvaの古ラテン語で「ゼニアオイ」を意味する「Malva」からきています。
- 種小名のmoschataは「麝香」を意味しており花の香りに由来します。
- ジャコウアオイの由来は花に「麝香(ジャコウ)」を思わせる香りがある所からきています。
- 英名ムスク・マロウ(musk mallow)は麝香(musk)のゼニアオイ(mallow)を意味しており、麝香の香りがするゼニアオイの植物を意味します。
ジャコウアオイの特徴(魅力)
- ジャコウアオイは和名や英名からも分かる通り花に麝香の香りがある所が特徴です。
- ジャコウアオイは晩春から秋までと開花期間が長い所が魅力で
- ↳桃色や白色等の花を咲かせます。
- 葉は雪の結晶の様に5~7回拳状に裂け非常に装飾的です。
- 幾つかの地域では花や葉が食用としてサラダ等にされます。
- 低メンテナンスで基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます。
- ジャコウアオイは多年草ですが短命のため数年で枯れてしまいます。
ジャコウアオイの根は直根性で地面に真っ直ぐ伸びる性質があります。茎は緑色で白色の毛が生えており、草姿は直立で高さ約30~90cmの間で成長します。葉は茎に互生葉序に配置され、葉色は緑色で白色の毛が生え、葉の大きさは長さ約2(8cm)幅約2(8)cmあり、葉身は5~7回拳状に深裂して1~2回羽状に裂けます。花序は腋生もしくは総状花序をつくり、花の色は桃色もしくは紫色か白色、花の直径は約3~5cmあり、5個の花弁と雄蕊と雌蕊があります。花が終わり受粉すると袋状の果実(分離果)がなり約10~16の種子がはいっています。
開花時期は春から秋、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の花は直径約3~5cmで5個の花弁があり、花序は腋生もしくは総状花序に花を咲かせます。草姿は直立で高さ約30(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は5回拳状深裂して再度1~2回羽状に裂け、葉序は互生葉序につきます。
ジャコウアオイの栽培
園芸では、花からほんのり香る麝香の香りを楽しむ目的だったり、晩春から秋まで持続的に開花する花を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。茎はスラリと伸びて腰の辺りまで背が高くなるため、花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりするといいでしょう。
ジャコウアオイを育てる際に注意する事は基本的にありません。必要に応じて持続的な開花を促すために花がら摘みを行ったり、土が乾燥した場合は水やりを行って下さい。ジャコウアオイは多年草ですが基本的に短命のため2年~3年で枯れる事もあります。
ジャコウアオイ | ジャコウアオイ(スノーホワイト)は桃色の花柱と純白の花弁がイチゴミルクを想像させる様な魅力的な花色と、ほんのりと香る麝香の香りが魅力の園芸品種です。高さ約40cm × 幅は約45cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
ジャコウアオイ(ロゼア)はふんわりした柔らかな桃色の花色と、ほんのりと香る麝香の香りが魅力の園芸品種です。高さ約60(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:ヨーロッパ/南西アジア/北アフリカ
学名:Malva sylvestris
草丈:約60~120cm
分類:多年草
開花時期:4月~10月(5月~7月が最も開花)
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:8月3日
花言葉:「柔和な心」「穏やか」
特徴:ウスベニアオイは学名Malva sylvestris、別名「マルバ・シルベストリス」や「ブルー・マロウ」とも呼ばれるヨーロッパ・南西アジア・北アフリカが原産の多年草です。
ウスベニアオイの語源(由来)
- 属名のMalvaの古ラテン語で「ゼニアオイ」を意味する「Malva」からきています。
- 種小名の(sylvestris)はラテン語で「森林性の」を意味しており自生する場所に由来します。
ウスベニアオイの特徴(魅力)
- ウスベニアオイは背が高くスラリと伸びる草姿が魅力です。
- ウスベニアオイは薄桃色に濃い花脈が通る所が特徴です。
- ↳栽培品種が多く濃い桃色や濃い紫色等の花色があります
- ウスベニアオイは春から秋までと開花期間が長い所が魅力です。
- 葉は丸みを帯び水掻きのある掌の様に3~7回拳状に裂けます。
- ヨーロッパの幾つかの地域では葉がサラダや茹で野菜として食べられていました。
- 低メンテナンスで基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます。
- ウスベニアオイは多年草ですが短命のため1~数年で枯れてしまいます。
ウスベニアオイの根は直根性で地面に真っ直ぐ伸びる性質があります。茎は緑色で白色の毛が疎らに生えており、草姿は直立もしくは傾伏茎(地面を這い途中で立ち上がる)で高さ約60~120cmの間で成長します。葉は茎に互生葉序に配置され、葉色は緑色で白色の毛が生え、葉の大きさは長さ約2(10)cm幅約2(10)cmあり、葉身は腎臓形(心形)で3~7回拳状に浅裂~中裂します。花序は腋生して2~4個集まり、花の色は桃色もしくは紫色で花脈は暗紫色になり、個々の花は5個の花弁と雄蕊と雌蕊があります。花が終わり受粉すると袋状の果実(分離果)がなり褐色の種子がはいっています。
開花時期は春から秋、花色は桃色や紫色があり、個々の花は5個の花弁があり、花序は腋生に花を咲かせます。草姿は直立もしくは傾伏で高さ約60(120)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は腎臓形(心形)で3~7回拳状に浅裂~中裂して、葉序は互生葉序につきます。
ウスベニアオイの栽培
園芸では、晩春から秋まで持続的に開花する花を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。比較的に背が高く成長する事から、花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりするといいでしょう。
ウスベニアオイを育てる際に注意する事は基本的にありません。必要に応じて持続的な開花を促すために花がら摘みを行ったり、土が乾燥した場合は水やりを行って下さい。ウスベニアオイは多年草ですが基本的に短命のため1年~3年で枯れる事もあります。
ウスベニアオイ | ウスベニアオイ(プライムリー ブルー)はラベンダーを連想させる様な上品な紫の花色と、春から晩秋まで咲き続ける長い開花期間が魅力の多年草です。優しい紫色の花色は、心を癒す優しい雰囲気をつくりエレガントなお庭等によく合うでしょう。高さ約60cm × 幅は約60cmまで成長します |
原産:ヨーロッパ/南西アジア
学名:Malva alcea
草丈:約60~120cm
分類:多年草
開花時期:5月~10月(6月~7月が最も開花)
花色:桃色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:マルバアオイは学名Malva alcea、別名「グレート・ムスク・マロウ(greater musk-mallow)」や「バーベイン・マロウ(vervain mallow)」とも呼ばれるヨーロッパおよび南西アジアが原産の多年草です。
マルバアオイの語源(由来)
- 属名のMalvaの古ラテン語で「ゼニアオイ」を意味する「Malva」からきています。
- マルバアオイの由来は茎の基部付近の葉が丸みをおびることからきています。
マルバアオイの特徴(魅力)
- マルバアオイは背が高くスラリと伸びタチアオイの様に花咲く姿が魅力です。
- マルバアオイは春から秋までと開花期間が長いです。
- 葉は茎下部では丸みを帯び3~7回拳状に浅く裂け
- ↳茎上部では5~7回拳状に深く裂けます。
- 低メンテナンスで基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます。
- マルバアオイは多年草ですが短命のため数年で枯れる事もあります。
マルバアオイの根は直根性で地面に真っ直ぐ伸びる性質があります。茎は緑色で白色の毛が生えており、草姿は直立で高さ約60~120cmの間で成長します。葉は茎に互生葉序に配置され、葉色は緑色で白色の毛が生え、葉の大きさは長さ約2(8)cm幅約2(8)cmあり、葉身は茎下部にある葉では腎臓形(心形)で3~7回拳状に浅裂~中裂して、茎上部では5~7回拳状に深裂して1~2回羽状に裂けます。花序は茎の頂部付近で花が総状花序に集まり、個々の花は直径約3.5~6cmの大きさになり5個の花弁と雄蕊と雌蕊があります。花が終わり受粉すると袋状の果実(分離果)がなり褐色の種子がはいっています。
開花時期は晩春から秋、花色は桃色や紫色があり、個々の花は5個の花弁があり、花序は総状花序に花を咲かせます。草姿は直立で高さ約60(120)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は腎臓形(心形)で3~7回拳状に浅裂~中裂するか5~7回拳状に深裂して1~2回羽状に裂け、葉序は互生葉序につきます。
マルバアオイの栽培
園芸では、晩春から秋まで持続的に開花する花を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。比較的に背が高く成長する事から、花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりするといいでしょう。
マルバアオイを育てる際に注意する事は基本的にありません。必要に応じて持続的な開花を促すために花がら摘みを行ったり、土が乾燥した場合は水やりを行って下さい。マルバアオイは多年草ですが基本的に短命のため1年~3年で枯れる事もあります。
原産:ヨーロッパ/地中海沿岸
学名:Malva arborea
草丈:約60~120cm
分類:多年草
開花時期:5月~10月(6月~7月が最も開花)
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:モクアオイは学名Malva arborea、別名「マルバ・アルボレア」や「ツリー・マロウ(tree mallow)」とも呼ばれるヨーロッパおよび地中海沿岸が原産の多年草です。
モクアオイの語源(由来)
- 属名のMalvaの古ラテン語で「ゼニアオイ」を意味する「Malva」からきています。
- 種小名のarboreaの由来は「樹木のような」を意味しており、茎が木質化する事に由来します。
- モクアオイの由来は茎が木質化する事からきています。
モクアオイの特徴(魅力)
- モクアオイは桃色と紫色の2色の花色が魅力です。
- ↳花弁の基部が紫色になり円環状の班になります。
- モクアオイは春から秋までと開花期間が長いです。
- 葉は大きさが最大長さが18cmあり
- ↳葉の形は丸みを帯びて5~7回拳状に浅く裂けます。
- モクアオイは耐塩性が高く100%の海水にも耐え
- ↳葉の腺からは塩を排出しています。
- ↳その為沿岸地域では優位性が高くなり在来種を追いやる可能性があります。
- 袋状の果実は海岸を漂い離れた沿岸地域に移動する事があり
- ↳また種は海水に長時間浸された後でも何年も生存します。
- モクアオイは多年草ですが短命のため数年で枯れる事もあります。
モクアオイの根は直根性で地面に真っ直ぐ伸びる性質があります。茎は若い時は緑色で白色の毛が生えており成熟すると木質化して褐色、草姿は直立で高さ約60~120cmの間で成長します。葉は茎に互生葉序に配置され、葉色は緑色で白色の毛が生え、葉身は腎臓形(心形)で5~7回拳状に浅裂します。花序は茎の頂部付近の葉腋で幾つかの花が束生して、花色は桃色に基部が濃い紫色していて、花の大きさは直径約3~4cmの大きさになり5個の花弁と雄蕊と雌蕊があります。花が終わり受粉すると袋状の果実(分離果)がなり褐色の種子がはいっています。
開花時期は晩春から秋、花色は桃色と紫色、個々の花は5個の花弁があり、花序は葉腋に幾つかの花が集まり束生に咲かせます。草姿は直立で高さ約60(120)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は腎臓形(心形)で5~7回拳状に浅裂して、葉序は互生葉序につきます。
モクアオイの栽培
園芸では、晩春から秋まで持続的に開花する花を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。比較的に背が高く成長する事から、花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりするといいでしょう。
モクアオイを育てる際に注意する事は基本的にありません。必要に応じて持続的な開花を促すために花がら摘みを行ったり、土が乾燥した場合は水やりを行って下さい。モクアオイは多年草ですが基本的に短命のため数年で枯れる事もあります。
モクアオイ |