チガヤは属の中に約11種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は別名「ジャパニーズ・ブラッドグラス」とも呼ばれ季節を進むにつれて赤色へと葉色が変わっていくチガヤの園芸品種です。
チガヤ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
チガヤの主な種の目次 | |
①チガヤ 開花時期:5月~6月(秋に咲く事もある) |
原産:日本・東・東南アジア
学名:imperata cylindrica
草丈:約30~150cm
分類:多年草(宿根草)
開花時期:5月~6月(秋に咲く事もある)
花色:赤色●白色〇
葉色:緑色●赤色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月20日
花言葉:「守護神」「親しみ深い」「子供の守護神」
用途:カラーリーフ
特徴:チガヤは学名imperata cylindrica、別名「コゴン(cogon)」や「ジャパニーズ・ブラッドグラス(Japanese Bloodgrass)」とも呼ばれる日本および東・東南アジア原産の多年草です。日本では北海道から沖縄まで広く分布しており、山野や道端等に自生しています。また世界の広い地域で帰化しており侵入生の雑草として悪名が高めです。
チガヤの語源(由来)
- 属名のimperataはナポリの薬剤師フェランテ・インペラート(Ferrante Imperato)への献名です。
- 種小名のcylindricaは円筒型をいみしています。
- チガヤの由来は、葉が多く群がり生える姿から「チ(千)」+「カヤ(茅)」と呼ばれます。
チガヤの特徴(魅力)
- チガヤ(栽培品種)はスラリと伸びる草姿と赤色に染まる葉が美しい事からカラーリーフとして楽しまれます。
- ↳葉は春に緑色で現れ季節を進むにつれて先端から下側へと赤色へと染まっていきます。
- 花はふさふさとした綿毛に包まれており切り花としても魅力があります。
- チガヤは茎や根茎に糖を貯める性質があるため
- ↳噛むと甘く以前は子供がおやつ代わりに噛んで遊んでいた事もあります。
- ↳根茎は利尿を初め消炎や止血等の薬草として利用されます。
- チガヤは栽培品種(赤葉)では根茎による広がりが緩やかで種も不稔性もしくは滅多に種を付けないため鑑賞植物として世界で広く栽培されていますが
- ↳一般的には世界の広い地域で有害な雑草として嫌われています。
- ↳「世界最強の雑草」の称号や迷惑な雑草として様々な場面でランクインすることも多いです。
- ↳日本では在来種のため問題になる事は全くなく古くから親しまれています。
- チガヤは可燃性があり山火事を助長する可能性があります。
- ↳チガヤは火に適応があり以前は野焼き等がされチガヤ草原が維持されていたようです。
- ↳現在は野焼きが減りススキ等の背の高い植物に生息域を追いやられる事もあるようです。
- チガヤは夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫です。
- ↳また肥料や水遣りも殆ど不要なため放ったらかしでも育てられます。
チガヤは他のイネ科同様に叢生型で、地面下を長く伸びる白色の節が目立つ根茎をもちます。茎は根茎から生じて短く直立します。葉は抱茎(茎を包む様に付く)で茎に互生葉序につき、葉色は緑色や赤色があり、葉の大きさは長さ約20(~120)cm幅約0.4(1.8)cmあり、葉身は披針形もしくは線形をしています。花は晩春から初夏に咲きしばしば秋にも開花して、基部に長さ1cmの綿毛のある小穂を長さ10(~20)cmの穂状に咲かせます。果実は褐色で約0.1cmの大きさ。
開花時期は晩春から初夏(秋に咲く事もある)、花色は白色もしくは赤色、小穂が集まり穂状に花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30(150)cm × 幅は約30(150)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは赤色、葉身は披針形もしくは線形で、葉序は互生葉序につきます。
チガヤの栽培
園芸では、一般的にスラリと伸びる洗練された草姿や、徐々に赤色へと染まっていく葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられます。花壇や小道等の縁どりに利用される事が多く、また比較的に背が高くなる事から花壇の中央付近に植えられて立体感を出す目的で利用される事もあります。
チガヤを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
チガヤ(レッドバロン)は春に緑色の葉が現れ、季節が進むにつれて葉の先端から全体へと緑色の葉色が赤色へと変わる魅力的な園芸品種です。チガヤ(レッドバロン)は一般的な種と違い殆ど花を咲かせる事無く基本的に殆ど種も付けず、根茎による広がりも緩やかなため逸出してしまう恐れが殆どありません。また背が低くコンパクトで扱いやすい草姿も魅力です。高さ約30(50)cm × 幅は約30(50)cmまで成長します。 |