エピスシア属は約9種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■エピスシア属の簡易比較

学名:Episcia cupreata
生活形:多年草
草丈:約10~30cm
開花:周年※最盛期は春から夏
花色:赤色・橙色・黄色
葉色:緑色・暗緑色・茶色・暗褐色・桃色
生育型:匍匐型
備考:この植物の魅力は、株元から匍匐枝(ランナー)を伸ばして、地表を這うように広がる姿、あるいは優美に枝垂れたりする姿にあります。このような特性があるため、栽培される際は、吊り鉢やスタンド鉢に植えてハンギング仕立てにされ、茎や葉が優雅に枝垂れる姿が鑑賞されています。またこの葉は、基本的に複色で、多くの場合は葉脈周辺と葉脈間で色が異なり、特に本種は銅色(褐色)の葉色が特徴となっています。そのため、アンティークで落ち着いた雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しまれる事も多いです。原産地は中南米の熱帯森林に自生しており、基本的に寒さと強光に弱いです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。

学名:Episcia lilacina
生活形:多年草
草丈:約10~20cm
開花:春・夏
花色:薄い紫色・黄色
葉色:緑色・濃緑色・黄緑色・茶色
生育型:匍匐型
備考:この植物は、ラベンダー色の花を咲かせる事からライラックを語源とする種小名の「lilacina」が付けられています。本種の魅力は、株元から匍匐枝(ランナー)を伸ばして、地表を這うように広がる姿、あるいは優美に枝垂れたりする姿にあります。このような特性があるため、栽培される際は、吊り鉢やスタンド鉢に植えてハンギング仕立てにされ、茎や葉が優雅に枝垂れる姿が鑑賞されています。またこの葉は、表面に毛が生えてベルベットのような質感があり、葉の色が濃緑色(茶色)と黄緑色の複色となるため、カラーリーフとして楽しめる所も魅力となります。原産地は中南米の熱帯森林に自生しており、基本的に寒さと強光に弱いです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
■エピスシア属の主な種と園芸品種の紹介
エピスシア・クプレアタ
エピスシア・クプレアタとは!
エピスシア・クプレアタ(学名: Episcia cupreata)は、別名で「ハイベニギリ」や「フレーム・バイオレット(flame violet)」とも呼ばれるイワタバコ科エピスシア属の多年草です。
エピスシア・クプレアタの原産地は中・南米(ブラジル/コロンビア/コスタリカ/エクアドル/ニカラグア/パナマ/ベネズエラ)で、自生地は熱帯雨林の林床にある。
エピスシア・クプレアタの特徴
- エピスシア・クプレアタの魅力:この植物の魅力は、株元から匍匐枝(ランナー)を伸ばして、地表を這うように広がる姿、あるいは優美に枝垂れたりする姿にあります。このような特性があるため、栽培される際は、吊り鉢やスタンド鉢に植えてハンギング仕立てにされ、茎や葉が優雅に枝垂れる姿が鑑賞されています。またこの葉は、基本的に複色で、多くの場合は葉脈周辺と葉脈間で色が異なり、特に本種は銅色(褐色)の葉色が特徴となっています。そのため、アンティークで落ち着いた雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しまれる事も多いです。原産地は中南米の熱帯森林に自生しており、基本的に寒さと強光に弱いです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
- 草姿:生育型は匍匐型、株元から複数の匍匐枝を伸ばして子株を増やし群生を作ります。匍匐枝は地面を匍匐して広がり、あるいは壁面を真下に下垂する性質があります。
- 葉の特徴:葉のサイズは長さ約5~12cm、葉の概形は卵形・広楕円形・楕円形をしており、葉の質感は葉脈が凹み、葉脈間が隆起するため凸凹としている。葉の色は緑色・暗緑色・茶色・暗褐色・桃色などがあり個体差が大きく、基本的に複色です。葉の中に斑が入り、一般的に葉脈(その周辺)と葉脈間で色が異なる事が多い。また中斑や覆輪や斑点が見られることもあります。そのため、本種はカラーリーフとして楽しまれる事が多いです。
- 花の特徴:開花期は周年で最盛期は春から夏にあります。花序は腋生で、花冠は合弁花冠になり、細長い筒部と5枚の裂片があります。花の色は鮮やかな赤色から赤橙色をしており、大きく豪華な葉の中でも目立つため、鑑賞価値も高いです。
- インドアグリーン:エピスシア・クプレアタは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に2500~5000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
エピスシア・クプレアタの園芸品種の紹介
エピスシア・リラキナ

エピスシア・リラキナとは!
エピスシア・リラキナ(学名: Episcia lilacina)は、別名で「フレーム・バイオレット(flame violet)」とも呼ばれるイワタバコ科エピスシア属の多年草です。
エピスシア・リラキナの原産地は中・南米(コロンビア/コスタリカ/ホンジュラス/メキシコ/ニカラグア/パナマ)で、自生地は熱帯雨林の林床にある。
エピスシア・リラキナの特徴
- エピスシア・リラキナの魅力:この植物は、ラベンダー色の花を咲かせる事からライラックを語源とする種小名の「lilacina」が付けられています。本種の魅力は、株元から匍匐枝(ランナー)を伸ばして、地表を這うように広がる姿、あるいは優美に枝垂れたりする姿にあります。このような特性があるため、栽培される際は、吊り鉢やスタンド鉢に植えてハンギング仕立てにされ、茎や葉が優雅に枝垂れる姿が鑑賞されています。またこの葉は、表面に毛が生えてベルベットのような質感があり、葉の色が濃緑色(茶色)と黄緑色の複色となるため、カラーリーフとして楽しめる所も魅力となります。原産地は中南米の熱帯森林に自生しており、基本的に寒さと強光に弱いです。そのため、日本では一般的にインテリアグリーンとして栽培されています。
- 草姿:生育型は匍匐型、株元から複数の匍匐枝を伸ばして子株を増やし群生を作ります。匍匐枝は地面を匍匐して広がり、あるいは壁面を真下に下垂する性質があります。
- 葉の特徴:葉のサイズは長さ約5~14cm、葉の概形は卵形・広楕円形・楕円形をしており、葉の質感は長い毛がふさふさと生える事でベルベットのようになる。葉の色は個体差があり緑色または濃緑色か茶色を基調として、葉脈の色が黄緑色になる。そのため、本種はカラーリーフとして楽しまれる事が多いです。
- 花の特徴:開花期は春から夏にあります。花序は腋生で、花冠は合弁花冠になり、細長い筒部と5枚の裂片があります。花の色は薄い紫色をしている。
- インドアグリーン:エピスシア・リラキナは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に2500~5000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。