カレックス属(スゲ属)は属の中に約2094種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは6種類の原種と、12種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■カレックス属(スゲ属)の簡易比較

学名:Carex oshimensis
生活形:多年草
草丈:約20~50cm
開花:3月~5月
花色:赤褐色・淡い褐色
葉色:緑色・黄色・白色
生育型:叢生型
備考:本種は日本の伊豆諸島固有種で、一般的に栽培されているカレックス属の種と比べて葉幅が広くて、葉の色が緑色・黄色・白色と明るい色彩をしている所が特徴です。そのため、明るい印象を添えるカラーリーフとして楽しまれています。それに加えて、細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。

学名:Carex comans
生活形:多年草
草丈:約20~35cm
開花:6月~7月
花色:緑色・赤褐色
葉色:緑色・黄緑色・赤褐色・白色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、髪の毛のように細く繊細な葉姿にあります。葉は糸状で細長く伸び、基本的に立ち上がらず横に広がる傾向があり、葉の色は緑色・黄緑色・赤褐色・白色と多彩でカラーリーフとして楽しめます。また、この細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ていますが、やや高温多湿を苦手にしているため注意が必要です。

学名:Carex buchananii
生活形:多年草
草丈:約30~75cm
開花:6月~7月
花色:赤褐色・淡い褐色
葉色:橙色・暗赤紫色・赤褐色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、ブロンドヘアーを想像させる繊細な葉姿にあります。葉は糸状で髪の毛のように細長く伸び、色は橙色から赤褐色をしており、アンティークな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめます。また、この細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ており、強健で初心者でも栽培しやすい所も、この植物の魅力です。
学名:Carex testacea
生活形:多年草
草丈:約40~60cm
開花:6月~8月
花色:淡褐色
葉色:緑色・橙色・赤褐色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、髪の毛のように細く繊細な葉姿と、枯れたような橙色・赤褐色の葉色にあります。葉は糸状で細長く伸び、基本的に立ち上がらず横に広がる傾向があり、葉の色は緑色・橙色・赤褐色をしているためカラーリーフとして楽しめます。また、この細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ていますが、やや高温多湿を苦手にしているため注意が必要です。
学名:Carex brunnea
生活形:多年草
草丈:約30~100cm
開花:8月~10月
花色:赤褐色・淡い褐色
葉色:緑色・黄色・白色
生育型:叢生型
備考:本種は日本を含むアジアとオーストラリアが原産の植物で、日本では関東地方以西に分布しています。一般的に栽培されているカレックス属の種と比べて葉幅が広めで、葉の色が緑色・黄色・白色と明るい色彩をしている所が特徴です。そのため、明るい印象を添えるカラーリーフとして楽しまれています。それに加えて、細長い葉は成熟度により直立・斜上・水平と広がる事から、噴水のような優雅な草姿を形成します。そのため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。
学名:Carex flagellifera
生活形:多年草
草丈:約40~60cm
開花:5月~7月
花色:赤褐色・淡い褐色
葉色:緑色・赤褐色・褐色・灰褐色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、糸状の細長い葉が、髪の毛のように集まる独特な草姿にあります。糸状の細長い葉は、生育初期では立ち上がりますが成熟すると湾曲しながら優雅に広がる傾向があるため、株全体を見ると多数の葉が噴水のような優美な外観を作り出します。そのため、花壇の縁取りや樹木の下草、地被植物として利用されます。また葉の色は緑色・赤褐色・褐色・灰褐色と枯れたような色彩をしているため、アンティークな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ていますが、やや高温多湿を苦手にしているため注意が必要です。
■カレックス属(スゲ属)の主な種と園芸品種の紹介
カレックス・オシメンシス

カレックス・オシメンシスとは!
カレックス・オシメンシス(学名: Carex oshimensis)は、別名で「オオシマカンスゲ」「ジャパニーズ・セジ(Japanese sedge)」「オシマ・カン・スゲ(Oshima Kan Suge)」とも呼ばれるカヤツリグサ科カレックス属の多年草です。
カレックス・オシメンシスは日本の伊豆諸島固有種で、自生地は海岸沿いから山地まで幅広く見られます。
カレックス・オシメンシスの特徴
- カレックス・オシメンシスの魅力:本種は日本の伊豆諸島固有種で、一般的に栽培されているカレックス属の種と比べて葉幅が広くて、葉の色が緑色・黄色・白色と明るい色彩をしている所が特徴です。そのため、明るい印象を添えるカラーリーフとして楽しまれています。それに加えて、細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。
- 草姿:草丈は約20~50cm、生育型は叢生型で、株は根茎でゆっくり広がりながら株を充実させ群生をつくります。根茎から発生する茎(稈)には葉が密に互生し、この葉は細長く放射状に広がります。また開花期になると稈は小穂を付けます。
- 葉の特徴:葉は茎(稈)に互生につきます。葉の概形は線形で細長く、色は緑色・黄色・白色をしています。葉の向きは成熟度により変化し、生育初期は直立しますが、成熟してくると葉先端が湾曲して弧状に倒れる。そのため、複数の葉で作られる株の姿は噴水のようにドーム状に広がる外観となります。
- 花の特徴:開花期は3月~5月頃、花序は小穂が稈に複数個あり、雌小穂が下部に数個つき、雄小穂が最上部に1~2個ついている。
- 地被植物:カレックス・オシメンシスは、細長い葉を放射状に広げて地表を覆います。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。
カレックス・オシメンシスの園芸品種の紹介
エバーゴールド

学名:Carex oshimensis ‘evergold’
葉の色:緑色・黄色
草丈:約20~50cm
備考:葉は緑色と黄色の複色で、葉の中央に黄色の斑が入ります。そのため、明るい印象を添えるカラーリーフとして楽しめます。
エベレスト
学名:Carex oshimensis ‘everest’
葉の色:緑色・白色
草丈:約20~50cm
備考:葉の色は緑色を基調として、葉縁部に白色の覆輪が入ります。そのため、明るさや清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
エヴァルディ
学名:Carex oshimensis ‘Everdi’
葉の色:濃い緑色
草丈:約20~50cm
備考:葉の色は濃い緑色をしていて、重厚的で格式高い雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめる品種です。
エヴァリロ
学名:Carex oshimensis ‘everillo’
葉の色:黄緑色・黄色
草丈:約20~50cm
備考:葉の色は黄色から黄緑色をしているため、明るく爽やかな印象を添えるカラーリーフとして楽しめる品種です。
エヴァーシーン
学名:Carex oshimensis ‘eversheen’
葉の色:濃い緑色・黄色
草丈:約20~50cm
備考:葉は濃い緑色と黄色の複色で、葉の中央に黄色の斑が入ります。そのため、明るい印象を添えるカラーリーフとして楽しめます。
カレックス・コマンス

カレックス・コマンスとは!
カレックス・コマンス(学名: Carex comans)は、別名で「ニュージーランド・ヘアー・セジ(New Zealand hair sedge)」とも呼ばれるカヤツリグサ科カレックス属の多年草です。
カレックス・コマンスの原産地はニュージーランドで、自生地は海岸沿い、河川沿い、湿潤な草原などにあります。
カレックス・コマンスの特徴
- カレックス・コマンスの魅力:この植物の魅力は、髪の毛のように細く繊細な葉姿にあります。葉は糸状で細長く伸び、基本的に立ち上がらず横に広がる傾向があり、葉の色は緑色・黄緑色・赤褐色・白色と多彩でカラーリーフとして楽しめます。また、この細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ていますが、やや高温多湿を苦手にしているため注意が必要です。
- 草姿:草丈は約20~35cm、生育型は叢生型で、株は根茎でゆっくり広がりながら株を充実させ群生をつくります。根茎から発生する茎(稈)には葉が密に互生し、この葉は細長く放射状に広がります。また開花期になると稈は小穂を付けます。
- 葉の特徴:葉は茎(稈)に互生につきます。葉の概形は糸状で非常にほそながく、色は緑色・黄緑色・赤褐色・白色をしています。葉の向きは基本的に倒れている。
- 花の特徴:開花期は6月~7月頃、花序は小穂が稈に5~6個あり、雌小穂が下部に数個つき、雄小穂が最上部に1~2個ついている。
- 地被植物:カレックス・コマンスは、細長い葉を放射状に広げて地表を覆います。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。
カレックス・コマンスの園芸品種の紹介
フロステッド・カールズ

学名:Carex comans ‘frosted curls’
葉の色:緑色・クリーム色
草丈:約20~35cm
備考:葉の色は緑色からクリーム色をしており、葉表面は光沢があり、銀白色に輝いているようにも見えます。そのため、ラグジュアリーな雰囲気を添えるカラーリーフとしても楽しめます。
アマゾンミスト
学名:Carex comans ‘amazon mist’
葉の色:緑色・クリーム色
草丈:約15~30cm
備考:葉の色は緑色からクリーム色をしており、葉表面は光沢があり、銀白色に輝いているようにも見えます。そのため、ラグジュアリーな雰囲気を添えるカラーリーフとしても楽しめます。
ブロンズカール
学名:Carex comans ‘bronze curls’
葉の色:赤褐色・灰褐色
草丈:約20~30cm
備考:葉は糸状に細長く、葉先端がカールし独特な外観を呈します。葉の色は赤褐色から灰褐色をしており、アンティークな雰囲気を感じさせる色合いをしています。
カレックス・ブキャナニー

カレックス・ブキャナニーとは!
カレックス・ブキャナニー(学名: Carex buchananii)は、別名で「ブキャナンズ・セッジ(Buchanan’s sedge)」や「カティーグラス(cutty grass)」とも呼ばれるカヤツリグサ科カレックス属の多年草です。
カレックス・ブキャナニーの原産地はニュージーランドで、自生地は海岸沿い、河川沿い、湿潤な草原などにあります。
カレックス・ブキャナニーの特徴
- カレックス・ブキャナニーの魅力:この植物の魅力は、ブロンドヘアーを想像させる繊細な葉姿にあります。葉は糸状で髪の毛のように細長く伸び、色は橙色から赤褐色をしており、アンティークな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめます。また、この細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ており、強健で初心者でも栽培しやすい所も、この植物の魅力です。
- 草姿:草丈は約30~75cm、生育型は叢生型で、株は根茎でゆっくり広がりながら株を充実させ群生をつくります。根茎から発生する茎(稈)には葉が密に互生し、この葉は細長く放射状に広がります。また開花期になると稈は小穂を付けます。
- 葉の特徴:葉は茎(稈)に互生につきます。葉の概形は糸状で、長さは約50~75cm、色は橙色・暗赤紫色・赤褐色をしています。葉の向きは成熟度により変化し、生育初期は直立しますが、成熟してくると葉先端が湾曲して弧状に倒れる。そのため、複数の葉で作られる株の姿は噴水のようにドーム状に広がる外観となります。
- 花の特徴:開花期は6月~7月頃、花序は小穂が稈に5~6個あり、雌小穂が下部に数個つき、雄小穂が最上部に1~2個ついている。
- カラーリーフ:カレックス・ブキャナニーは、葉の色が橙色・暗赤紫色・赤褐色をしており、まるで枯れているかのようなアンティーク調の色彩をしています。そのため、見る人に年月を感じさせたり、ノスタルジックな気持ちにさせたりするため、ジャンクガーデンやアンティークガーデンなどに非常によくあいます。
- 地被植物:カレックス・ブキャナニーは、細長い葉を放射状に広げて地表を覆います。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。
カレックス・ブキャナニーの園芸品種の紹介
カレックス・テスタセア
カレックス・テスタセアとは!
カレックス・テスタセア(学名: Carex testacea)は、別名で「オレンジニュージーランドセッジ(orange New Zealand sedge)」とも呼ばれるカヤツリグサ科カレックス属の多年草です。
カレックス・テスタセアの原産地はニュージーランドで、自生地は海岸沿い、砂丘、湿潤な草原、開けた潅木地などにあります。
カレックス・テスタセアの特徴
- カレックス・テスタセアの魅力:この植物の魅力は、髪の毛のように細く繊細な葉姿と、枯れたような橙色・赤褐色の葉色にあります。葉は糸状で細長く伸び、基本的に立ち上がらず横に広がる傾向があり、葉の色は緑色・橙色・赤褐色をしているためカラーリーフとして楽しめます。また、この細長い葉は叢生し放射状に広がる事で、噴水のような優雅な草姿を形成するため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ていますが、やや高温多湿を苦手にしているため注意が必要です。
- 草姿:草丈は約40~60cm、生育型は叢生型で、株は根茎でゆっくり広がりながら株を充実させ群生をつくります。根茎から発生する茎(稈)には葉が密に互生し、この葉は細長く放射状に広がります。また開花期になると稈は小穂を付けます。
- 葉の特徴:葉は茎(稈)に互生につきます。葉の概形は糸状で非常にほそながく、色は緑色・橙色・赤褐色をしています。葉の向きは成熟度により変化し、生育初期は直立しますが、成熟してくると葉先端が湾曲して弧状に倒れる。そのため、複数の葉で作られる株の姿は噴水のようにドーム状に広がる外観となります。
- 花の特徴:開花期は6月~8月頃、花序は小穂が稈に3~5個あり、雌小穂が下部に数個つき、雄小穂が最上部に1個ついている。
- カラーリーフ:カレックス・ブキャナニーは、葉の色が緑色・橙色・赤褐色をしており、まるで枯れているかのようなアンティーク調の色彩をしています。そのため、見る人に年月を感じさせたり、ノスタルジックな気持ちにさせたりするため、ジャンクガーデンやアンティークガーデンなどに非常によくあいます。
- 地被植物:カレックス・テスタセアは、細長い葉を放射状に広げて地表を覆います。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。
カレックス・テスタセアの園芸品種の紹介
コゴメスゲ
コゴメスゲとは!
コゴメスゲ(学名: Carex brunnea)は、別名で「コゴメナキリスゲ」「カレックス・ブルンネア」「グレーターブラウンセッジ(greater brown sedge)」とも呼ばれるカヤツリグサ科カレックス属の多年草です。
コゴメスゲは原産地は日本を含むアジアとオーストラリアで、自生地は海岸沿い、草原、開けた森林まで幅広く見られます。
コゴメスゲの特徴
- コゴメスゲの魅力:本種は日本を含むアジアとオーストラリアが原産の植物で、日本では関東地方以西に分布しています。一般的に栽培されているカレックス属の種と比べて葉幅が広めで、葉の色が緑色・黄色・白色と明るい色彩をしている所が特徴です。そのため、明るい印象を添えるカラーリーフとして楽しまれています。それに加えて、細長い葉は成熟度により直立・斜上・水平と広がる事から、噴水のような優雅な草姿を形成します。そのため、花壇の縁どりや樹木の下草の地被植物としても利用できます。
- 草姿:草丈は約30~100cm、生育型は叢生型で、株は根茎でゆっくり広がりながら株を充実させ群生をつくります。根茎から発生する茎(稈)には葉が密に互生し、この葉は細長く放射状に広がります。また開花期になると稈は小穂を付けます。
- 葉の特徴:葉は茎(稈)に互生につきます。葉の概形は線形で細長く、色は緑色・黄色・白色をしています。葉の向きは成熟度により変化し、生育初期は直立しますが、成熟してくると葉先端が湾曲して弧状に倒れる。そのため、複数の葉で作られる株の姿は噴水のようにドーム状に広がる外観となります。
- 花の特徴:開花期は8月~10月頃、花序は小穂が稈に数十個あり、一節から発生する花梗には2~5個程の小穂を形成し、花序全体は円錐花序になる。
- 地被植物:コゴメスゲは、細長い葉を放射状に広げて地表を覆います。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。
コゴメスゲの園芸品種の紹介
カレックス・フラゲリフェラ
カレックス・フラゲリフェラとは!
カレックス・フラゲリフェラ(学名: Carex flagellifera)は、別名で「ウィーピングブラウンセッジ(weeping brown sedge)」「グレンマレイタソックセッジ(Glen Murray tussock sedge)」とも呼ばれるカヤツリグサ科カレックス属の多年草です。
カレックス・フラゲリフェラの原産地はニュージーランドとオーストラリア(タスマニア州)で、自生地は海岸沿い、河川沿い、湿潤な草原などにあります。
カレックス・フラゲリフェラの特徴
- カレックス・フラゲリフェラの魅力:この植物の魅力は、糸状の細長い葉が、髪の毛のように集まる独特な草姿にあります。糸状の細長い葉は、生育初期では立ち上がりますが成熟すると湾曲しながら優雅に広がる傾向があるため、株全体を見ると多数の葉が噴水のような優美な外観を作り出します。そのため、花壇の縁取りや樹木の下草、地被植物として利用されます。また葉の色は緑色・赤褐色・褐色・灰褐色と枯れたような色彩をしているため、アンティークな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめます。原産地はニュージーランドで、気候は温帯で日本と似ていますが、やや高温多湿を苦手にしているため注意が必要です。
- 草姿:草丈は約40~60cm、生育型は叢生型で、株は根茎でゆっくり広がりながら株を充実させ群生をつくります。根茎から発生する茎(稈)には葉が密に互生し、この葉は細長く放射状に広がります。また開花期になると稈は小穂を付けます。
- 葉の特徴:葉は茎(稈)に互生につきます。葉の概形は糸状で非常にほそながく、色は緑色・赤褐色・褐色・灰褐色をしています。葉の向きは成熟度により変化し、生育初期は直立しますが、成熟してくると葉先端が湾曲して弧状に倒れる。そのため、複数の葉で作られる株の姿は噴水のようにドーム状に広がる外観となります。
- 花の特徴:開花期は5月~7月頃、花序は小穂が稈に複数個あり、雌小穂が下部に数個つき、雄小穂が最上部に1~2個ついている。
- 地被植物:カレックス・フラゲリフェラは、細長い葉を放射状に広げて地表を覆います。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。
カレックス・フラゲリフェラの園芸品種の紹介