原産:ヨーロッパ/北アフリカ/コーカサス地方
科:ウコギ(Araliaceae)
属:チドメグサ(hydrocotyle)
種:ウォーターマッシュルーム/ブルガリス(vulgaris)
別名:ミニ マッシュルーム/ハイドロコタイル・ブルガリス/マーシュ・ペニーワート(marsh pennywort)/コモン・ペニーワート(common pennywort)
開花時期:5月~8月(8月に最も開花)
花の色:黄色●白色〇
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約5~20cm
誕生花:
花言葉:「希望」
用途:
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ウォーターマッシュルームの学名hydrocotyle vulgaris、別名「ミニ マッシュルーム」や「ハイドロコタイル・ブルガリス」等とも呼ばれるヨーロッパおよび北アフリカ、コーカサス地方が原産の多年草です。
ウォーターマッシュルームの語源(由来)
- 属名のhydrocotyleは古代ギリシャ語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「カップ」を意味する「κοτύλη(kotúlē)」の2語からきています。
- 種小名のVulgarisはラテン語で「普通の」「ありふれた」を意味しています。
- 和名のウォーターマッシュルームは「水生(ウォーター)」でキノコの「マッシュルーム」の様な形の葉をもっている事に由来します。
ウォーターマッシュルームの特徴(魅力)
- ウォーターマッシュルームは葉柄が葉の中心に付き円形の可愛らしい葉をつける所が特徴です。
- ↳葉の大きさは直径4cmまでになる事がありますが平均的にはそれより遥かに小さいです。
- 自生地等では葉が食用として利用されている事もあり
- ↳ニンジンの香りがあると評価されています。
- 茎は水中を匍匐してどんどん広がりますが
- ↳容易に引っこ抜けて除去も出来るため侵襲性が高いとは考えられていません。
- 花は滅多に咲きません。
- ↳花茎は葉柄の長さの半分程度しかないため葉に隠れて目立ちません。
- 育てる際は「光」と「CO2」が十分でないと間延びする可能性があります。
ウォーターマッシュルームは匍匐する茎をもち節から不定根を出しながら長さ5(~100)cmに広がります。葉は匍匐する茎の節から出て、葉色は緑色で光を反射する光沢があり、葉の大きさは直径約1(~4)cmになり、葉身は盾形(葉の中心に葉柄)で縁部分が浅く裂けます。花序は葉柄よりも短い花茎に2~9個の花を散形花序につけ、個々の花は黄色(~白色)で直径約0.3cmで花弁5個と雄蕊5個と雌蕊があります。
開花時期は晩春から晩夏、花色は黄色もしくは白色、個々の花は花弁5個と雄蕊5個があり、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿は匍匐性で高さは約5(~15)cm × 幅約5(100)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は盾形で縁部分が浅く裂けます。
ウォーターマッシュルームの栽培方法
園芸では、蓮の葉を思わせる様な水に浮かぶ丸い可愛らしい葉を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。基本的に水生植物のためビオトープの中の池や沼で育てられたり、容器に水をいれ鉢植えを浸けこんで育てられたり、またアクアリウムの中で育てられます。
チドメグサの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ウォーターマッシュルームの育て方
花壇の土づくり
ウォーターマッシュルームは日光のよく当たる場所で最もよく成長します。光が十分でないとひょろひょろと葉柄が間延びする可能性があります。ただし夏場は暑さで水温が上がり株が弱る事もあるため、植える場所は地域に合わせて直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは午前中のみ日が当たる半日影まで育てましょう。
ウォーターマッシュルームは田んぼの土の様な肥沃な土壌を好みます。必要に応じて肥沃さを高める荒木田土や黒土等を入れるといいでしょう。
ウォーターマッシュルームを植え付ける場所は、水深約5~15cmです。
鉢土づくり
ウォーターマッシュルームは直射日光6時間以上当たる日向、もしくは3時間から5時間の半日影で管理しましょう。
培養土は田んぼの土等の肥沃な土を利用します。自作する場合は保水性がよく肥沃な培養土をつくりましょう。
培養土の例
- 荒木田土7割+黒土3割+元肥(苗植付け後でも可)
ウォーターマッシュルームの植え付け
- 培養土が出来たら少量の水を入れて軽く練ります。
- 鉢の中に培養土を入れ、ウォーターマッシュルームの苗も植え付けます。
- 鉢よりも大きな容器に水を張り鉢を水を張った容器の中に沈めます。
- 培養土から水面まで5cm程度の深さになる様に調節しましょう。
- ↳例えば鉢の下にレンガを置いたり、水の量を調節したりする。
水やりの仕方
ウォーターマッシュルームを水生植物のため常に水を張っておきましょう。
水が汚れている場合は、必要に応じて水の入れ替え等をしてあげてください。
肥料の与え方
ウォーターマッシュルームは基本的に肥料不要です。必要に応じて緩効性肥料を土の中に埋め込みましょう。
剪定のやり方
ウォーターマッシュルームの剪定は基本的に不要ですが、匍匐性の茎がどんどん広がる事があります。必要に応じて不要な部分は茎を抜き剪定しましょう。
夏越しする方法
ウォーターマッシュルームは夏の暑さに強いですが、水温が上がり株が痛む場合もあります。
水量が少なく暑さで水温が左右される場合等は、容器と鉢植えを日向から半日影等に移動したり、それが難しい場合は遮光ネット等で日を遮ると良いでしょう。
冬越しする方法
Hardiness:5b~10a
ウォーターマッシュルームは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
ウォーターマッシュルームは株分けによって増やす事ができます。
ウォーターマッシュルームの株分け手順
- ウォーターマッシュルームの株分け時期は生育期間中であれば何時でも可能ですが、春が最適です。
- 匍匐茎を伸ばして不定根で定着しているため、定着している子株を探します。
- 定着した子株と親株を繋ぐ匍匐茎を切り離します。
- スコップを使い子株を掘りあげます。
- 掘りあげた子株を、必要な場所に植え直しましょう。
播種で増やす
ウォーターマッシュルームの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ウォーターマッシュルームの病気
ウォーターマッシュルームの害虫