
原産:南・北アメリカ/西インド諸島
科:ウコギ(Araliaceae)
属:チドメグサ(hydrocotyle)
種:ウチワゼニクサ(verticillata var. triradiata)
別名:フォールド・ペニーワート(whorled pennywort)/フォールド・マッシュペニーワート(whorled marshpennywort)
開花時期:6月~8月
花の色:白色〇
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約5~30cm
誕生花:
花言葉:
用途:
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ウチワゼニクサの学名hydrocotyle verticillata var. triradiata、別名「フォールド・ペニーワート」や「フォールド・マッシュペニーワート(whorled marshpennywort)」等とも呼ばれる北・南アメリカおよび西インド諸島が原産の多年草です。
ウチワゼニクサの語源(由来)
- 属名のhydrocotyleは古代ギリシャ語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「カップ」を意味する「κοτύλη(kotúlē)」の2語からきています。
- 種小名のverticillataはラテン語で「輪生の」を意味しています。
- 和名のウチワゼニクサの由来は葉の形が「団扇(ウチワ)」や「銭(ゼニ)」に似ている事からきています。
ウチワゼニクサの特徴(魅力)
- ウチワゼニクサは葉柄が葉の中心に付き円形の可愛らしい葉をつける所が特徴です。
- ↳葉の大きさは直径4cmまでになる事がありますが平均的にはそれより遥かに小さいです。
- 花茎は葉よりも高くなる傾向にあります。
- ↳よく似た草姿をしたウォーターマッシュルームは花茎が葉柄の半分程度です。
- 2022年現在は特定外来生物に指定されていないものの
- ↳本州や九州に帰化しており在来種への影響が懸念されています。
- ↳そのため、育てているものが逸出しないように気をつけてる必要があります。
- 育てる際は「光」と「CO2」が十分でないと間延びする可能性があります。
ウチワゼニクサは匍匐する茎をもち節から不定根を出しながら広がります。葉は匍匐する茎の節から出て、葉色は緑色で光を反射する光沢があり、葉の大きさは直径約1(~4)cmになり、葉身は盾形(葉の中心に葉柄)で円形をしていて縁部分が浅く裂けます。花序は通常葉柄よりも長い花茎に2~9個の花を散形花序につけ、個々の花は白色の花弁5個と雄蕊5個と雌蕊があります。
開花時期は晩春から晩夏(あまり咲かない)、花色は黄色もしくは白色、個々の花は花弁5個と雄蕊5個があり、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿は匍匐性で高さは約5(~30)cm × 幅約5(100)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は盾形で縁部分が浅く裂けます。
ウチワゼニクサの栽培方法
園芸では、蓮の葉を思わせる様な水に浮かぶ丸い可愛らしい葉を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。基本的に水生植物のためビオトープの中の池や沼で育てられたり、容器に水をいれ鉢植えを浸けこんで育てられたり、またアクアリウムの中で育てられます。
チドメグサの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
チドメグサの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
ウチワゼニクサの育て方
花壇の土づくり
ウチワゼニクサは日光のよく当たる場所で最もよく成長します。光が十分でないとひょろひょろと葉柄が間延びしたり葉が黄色く変色する可能性があります。植える場所は直射日光が6時間以上当たる日向から間接光のみがあたる明るい日陰迄で育てられますが、前述している様に直射日光が少ないと間延びする事があります。
ウチワゼニクサは田んぼの土の様な肥沃な土壌を好みます。必要に応じて肥沃さを高める荒木田土や黒土等を入れるといいでしょう。
ウチワゼニクサを植え付ける場所は、水深約5~15cmです。