
原産:チリ
科:ノウゼンハレン(Tropaeolaceae)
属:ノウゼンハレン/トロパエオルム(Tropaeolum)
種:トリカラー(tricolor)
別名:チリアン・ナスタチウム(Chilean nasturtium)/スリーカラード・インディアン・クレス(three-coloured Indian cress)
開花時期:冬~春
花の色:黄色●橙色●赤色●黒色●
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約260~300cm
用途:開花期間長い/壁面緑化
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
トロパエオルム(トリカラー)は学名Tropaeolum tricolor、別名「チリアン・ナスタチウム(Chilean nasturtium)」や「スリーカラード・インディアン・クレス(three-coloured Indian cress)」とも呼ばれるチリ原産の多年草です。
トロパエオルム(トリカラー)の語源(由来)
- 属名のTropaeolumは古代ギリシャ語で「勝利」「トロフィー」を意味する「τρόπαιον(trópaion)」からきています。
- 種小名のtricolorは「3色の」を意味しており花色に由来しています。
トロパエオルム(トリカラー)の特徴(魅力)
- トロパエオルム(トリカラー)は「トリカラー(3色)」の名前からも分かる通り花の色が赤色(~橙色)・黄色・黒色(~褐色)と3色ありカラフルです。
- ↳花は先端が黒色(褐色)をした赤色(橙色)の5個の萼片が筒状になり、筒の中から黄色の花を咲かせます。
- 開花時期が一般的なノウゼンハレンと比べて冬から春と遅いのが特徴です。
- ↳夏の間は休眠しています。
- 葉は子供の掌を思わせる様な可愛らしい形をしており装飾的です。
- ツルは光を求めて上に伸び最大3mの高さまで達します。
開花時期は冬から春、花色は黄色や橙色、赤色や黒色があり、個々の花は長さ約3cmの漏斗形で5個の筒状になる萼と後ろに突き出る距があり中に5個の花弁がある、花序は腋生です。草姿はツル性で地面下に根塊をもち茎は長さ約260~300cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は5~7回拳状複葉で小葉は楕円形をしており、葉序は互生葉序につきます。
トロパエオルム(トリカラー)の栽培方法
園芸では、個性的な花の形と3色のカラフルな花色をもつ花を鑑賞する目的だったり、手のひらの様に縁部分が大きく裂ける装飾的な葉を鑑賞する目的だったり、壁面やトレリス等を覆うように伸びる草姿を鑑賞する目的で育てられる事が多く、ツルで構造物を覆い尽くす姿は、自然と人工の構造物の境界を曖昧にしてナチュラルな景観を作りだします。
ノウゼンハレン(ナスタチウム)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
トロパエオルム(トリカラー)の育て方
花壇の土づくり
トロパエオルム(トリカラー)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。植える場所は直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たる半日影で育てましょう。
トロパエオルム(トリカラー)はやや湿り気のある土壌を好むため、土は保水性・通気性のバランスがよく有機物が適度に入る肥沃な土壌を作りましょう。
植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて水捌けをよくするパーライトや川砂、肥沃さや膨軟性をあげる黒土や腐葉土等を入れて土壌を改善するといいでしょう。
播種で増やす
トロパエオルム(トリカラー)の種蒔の方法
播種時期:3月~5月
発芽適温:約20日
発芽日数:
発芽条件:嫌光性種子
トロパエオルム(トリカラー)の種まき手順
- ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種は嫌光性種子のため光があると発芽しません。そのため種の上に1cm程度の土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、必ず土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。