
原産:チリ
科:ノウゼンハレン(Tropaeolaceae)
属:ノウゼンハレン/トロパエオルム(Tropaeolum)
種:スペシオサム(speciosum)
英名:フレーム・ナスタチウム(flame nasturtium)
別名:トロパエオルム・スペシオサム/フレーム・フラワー(flame flower)/スコットランド・フレーム・フラワー(Scottish flame flower)
開花時期:6月~9月
花の色:赤色●
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約260~300cm
用途:開花期間長い/壁面緑化
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
フレーム・ナスタチウムは学名Tropaeolum speciosum、別名「トロパエオルム・スペシオサム」や「フレーム・フラワー(flame flower)」とも呼ばれるチリ原産の多年草です。
フレーム・ナスタチウムの語源(由来)
- 属名のTropaeolumは古代ギリシャ語で「勝利」「トロフィー」を意味する「τρόπαιον(trópaion)」からきています。
- 種小名のspeciosumは「素晴らしい」「派手」等を意味しており華やかな花に由来します。
フレーム・ナスタチウムの特徴(魅力)
- フレーム・ナスタチウムは「炎(フレーム)」にも例えられる華やかな花が魅力です。
- ↳初夏から秋にかけて葉を覆うように花が開花して真っ赤な美しいディスプレイを作ります。
- 葉は子供の掌を思わせる様な可愛らしい形をしており装飾的です。
- ツルは光を求めて上に伸び最大3mの高さまで達します。
開花時期は初夏から秋、花色は赤色、個々の花は花弁が5個と後ろに突き出る距があり、花序は腋生です。草姿はツル性で地面下の根茎でも広がり茎は長さ約260~300cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は5~7回拳状に浅裂~深裂して、葉序は互生葉序につきます。
フレーム・ナスタチウムの栽培方法
園芸では、長期間に渡り咲く色鮮やかな赤色の花を鑑賞する目的だったり、手のひらの様に縁部分が大きく裂ける装飾的な葉を鑑賞する目的だったり、壁面やトレリス等を覆うように伸びる草姿を鑑賞する目的で育てられる事が多く、ツルで構造物を覆い尽くす姿は、自然と人工の構造物の境界を曖昧にしてナチュラルな景観を作りだします。
ノウゼンハレン(ナスタチウム)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
フレーム・ナスタチウムの育て方
花壇の土づくり
フレーム・ナスタチウムは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし暑さの厳しい地域では、暑さや乾燥を避けるため西日の当たらない半日影で育てた方がよい事もあります。植える場所は地域に合わせて直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たる半日影で育てましょう。
フレーム・ナスタチウムはやや湿り気のある土壌を好むため、土は保水性・通気性のバランスがよく有機物が適度に入る肥沃な土壌を作りましょう。
植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて水捌けをよくするパーライトや川砂、肥沃さや膨軟性をあげる黒土や腐葉土等を入れて土壌を改善するといいでしょう。
剪定のやり方
フレーム・ナスタチウムは定期的な剪定不要ですが、持続的な開花を促す目的や、新しい成長を促す目的等で剪定する事が出来ます。
- 開花期間中は持続的な開花を促すために必要に応じて個々の花を摘み取ります。
- 冬越し後の株は春からの新しい成長を促す目的で、前年の古い茎を強く切り戻しましょう。
冬越しする方法
Hardiness:8b~11a
フレーム・ナスタチウムは強い霜の降りない地域であれば屋外での越冬も可能ですが、強い霜の降りる地域では枯れる事もあるため管理に注意が必要です。
フレーム・ナスタチウムの冬越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株元に腐葉土を盛り不織布やビニールで植物の周囲を囲ってあげましょう。
播種で増やす
フレーム・ナスタチウムの種蒔の方法
播種時期:3月~5月
発芽適温:約20日
発芽日数:
発芽条件:嫌光性種子
フレーム・ナスタチウムの種まき手順
- ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種は嫌光性種子のため光があると発芽しません。そのため種の上に1cm程度の土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、必ず土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。