カキドオシ(グレコマ)は属の中に約8種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は地面を這うように広がる草姿からグランドカバーにもなり幾つかの品種では黄色の班が入るカキドオシ等が親しまれています。
カキドオシ(グレコマ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
カキドオシの主な種の目次
①カキドオシ 開花時期:4月~6月 |
カキドオシの特徴や園芸品種
原産:日本/台湾/中国
学名:glechoma hederacea subsp. grandis
草丈:約10~20cm
分類:多年草
開花時期:4月~5月
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:5月28日
花言葉:「楽しみ」「快楽」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
特徴:カキドオシは学名glechoma hederacea subsp. grandis、別名では「レンセンソウ」や「カントリソウ」とも呼ばれ日本および台湾、中国を原産とする多年草です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布して、草地や土手や道端等に自生しています。
カキドオシの語源(由来)
- 属名のglechomaは、ペニーロイヤルミント(mentha pulegium)のギリシャ語名の「glechon」が由来になっていると言われています。
- 種小名のhederaceaは「ヘデラ」を意味する「hedera」と、「似ている」を意味する「-aceus」の2語からなり「ヘデラに似ている」を意味します。
- 和名のカキドオシ(垣通し)は「垣根」を「通す」程に勢いよく成長する様子から名付けられています。
カキドオシの特徴(魅力)
- カキドオシは花が終わると直立していた茎が倒れてツルの様に匍匐して伸びます。
- ↳匍匐枝は節から不定根を出して100cmを越えて成長する事もあります。
- カキドオシの花の下唇には濃い赤紫色の斑点があります。
- ↳花蜜標識(ネクターガイド)として働き蜂や蝶々を引き寄せる働きがあります。
- 葉は潰すとシソ科特有のミントの様なスッキリとした香りがあります。
- ↳そのため葉は乾燥させて茶葉としても利用されています。
- ↳若葉は茹でて灰汁を抜きお浸しや和え物で食べられます。
- 葉は丸みを帯びたハートの形で可愛らしく
- ↳幾つかの品種(G. hederacea variegata)では縁部分に白色(~薄黄色)の覆輪が入りカラーリーフとしても楽しまれます。
- 一方でそこまで魅力的ではなく除草しても断片が残ると再び成長する事から迷惑な雑草として嫌われる事も多々あるようです。
カキドオシは地面を匍匐して広がる匍匐枝と直立する茎を持ちます。茎は緑色もしくは赤みを帯びており、白色の短い毛が密生しています。草丈は高さ10~30cmの間で、匍匐枝は節から不定根を出し幅100cmを越えて成長する事もあります。葉は茎に対生葉序に配置され、葉色は緑色、葉の大きさは長さ約1.5(~2.5)幅約2(~4)cmあり、葉身は円形もしくは腎形(基部が凹み葉先が丸い)か心形(基部が凹み葉先が尖る)で縁部分に鋸歯があります。花序は腋生、個々の花の花色は紫色(~薄桃色)で下唇には個体により異なる濃い赤紫色の班(花蜜標識)が入り、花の形は唇形で下唇は4裂して、雄蕊4個と雌蕊の柱頭があります。
開花時期は春から晩春、花色は紫色(~青紫色)もしくは桃色、個々の花は唇形で下唇は4裂して、花序は腋生します。草姿は匍匐枝を伸ばしながら直立して高さは約10(20)cm × 幅は30(100)cmまで成長します。葉色は緑色で幾つかの品種では白色(~薄黄色)の班が入り、葉身は円形もしくは腎形(~心形)、葉序は対生葉序につきます。
カキドオシの栽培
カキドオシは一般的に匍匐枝で伸び駆除が面倒臭い事から花壇に入り込んだら迷惑な雑草として一般的に嫌われていますが、幾つかの品種では白色(~薄黄色)の班が入りカラーリーフとして楽しむ事ができます。また匍匐枝が伸びて地面を被覆するためグランドカバーにも利用できます。
カキドオシを育てる際に注意する事は「強い乾燥」です。基本的にやや湿り気のある土壌を好み乾燥を嫌うため、有機物のしっかり入る保水性ある土壌に植えてあげましょう。また日向で育てる事も出来ますが、乾燥対策として間接光が当たる程度の日陰から西日の当たらない半日影で育ててあげた方がいいでしょう。
カキドオシの主な園芸品種
班入りカキドオシは葉の部分に不規則な白色の班が入り、緑色と白色の2色の葉色がカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。葉に入る白色の班は全体的に引き締まった印象を与え、洗練された雰囲気のお庭等によく合います。 (´・ω・)p楽天で購入q | グレコマ(ライムライト・レッドステム)の特徴は、葉の色が緑色・白色・桃色の三色で構成されていて、葉の中に散班が入る所、茎の色が薄い赤色をしている所、草姿がほふく性で茎が横に移動したり下垂したりする所などにあります。そのため、園芸では地被植物とされたり、またハンギング仕立てにされて下垂する優雅な草姿が楽しまれたりします。また緑色・白色・桃色の三色の葉色が柔らかな雰囲気をつくる事からロマンチックな雰囲気のお庭などによくあうでしょう。ん (´・ω・)p楽天で購入q |