原産:ヨーロッパ/アジア/北アフリカ
科:シソ(Lamiaceae)
属:ニガハッカ(Marrubium)
種:ブルガリ(vulgare)
英名:ホアハウンド(horehound)
別名:コモン・ホアハウンド(common horehound)/ホワイト・ホアハウンド(white horehound)
開花時期:4月~7月(5月~6月に最も開花)
花の色:白色〇
葉色:緑色●
香り:葉
分類:多年草
草丈:約30~60cm
誕生花:
花言葉:
用途:
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ニガハッカ(ホアハウンド)とは!?
ニガハッカ(ホアハウンド)は学名Marrubium vulgare、別名では「コモン・ホアハウンド(common horehound)」や「ホワイト・ホアハウンド(white horehound)」とも呼ばれるヨーロッパおよびアジア、北アフリカを原産とする多年草です。
ニガハッカ(ホアハウンド)の語源(由来)
- 属名のMarrubiumはラテン語でニガハッカを意味する「marrubii」に由来します。
- 種小名のvulgareはラテン語で「普通の」「ありふれた」を意味しています。
ニガハッカ(ホアハウンド)の特徴(魅力)
- ニガハッカ(ホアハウンド)の若い茎葉は白色の毛で覆われ全体的に白緑色の柔らかな外観をしています。
- ↳白色の茎葉は全体的に引き締まった印象を与え、洗練された雰囲気のお庭等によく合います。
- 葉は触ると「ミント」や「フルーツ」を連想させるような甘く爽やかな香りがあります。
- ↳そのためビールやカクテル等の香り付けとして利用されたり、ハーブティーにして飲用されたりします。
- ニガハッカ(ホアハウンド)の葉は伝統医学で「気管支炎」「去痰」等の治療に使われています。
- 干ばつに強く乾燥に長く耐える事が出来ます。
- ↳また肥料も殆ど必要としないため環境が合えば放ったらかしで育てる事ができます。
ニガハッカ(ホアハウンド)の茎は緑色ですが白色の毛が密生するため白色の外観をしており、茎は基部でよく枝分かれして幾つも直立に伸びふさふさと群生する様な草姿を作り、高さ約30~60cmの間で成長します。葉は茎に対生葉序に配置され、葉色は緑色ですが白色の毛が生えているため白緑色の外観をしており、葉には深い皺が入り、葉の大きさは長さ約2(~5)cmあり、葉身は卵形で縁部分に鋸歯があります。花序は節の周りを円盤状に花が多数で囲み輪散花序につき、個々の花の花色は白色、花の形は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂します。
開花時期は春から夏、花色は白色、個々の花は唇形(上唇2裂・下唇3裂)で、花序は輪散花序に花を咲かせます。草姿は直立して高さは約30(60)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が生えており、葉身は卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ニガハッカ(ホアハウンド)の栽培方法
ニガハッカ(ホアハウンド)を育てる際に注意する事は「浸水や過湿」くらいです。基本的には栄養が乏しく乾燥した土壌でも育つため、環境が合えば放ったらかしでも育ちます。ただし、粘土質な土壌や浸水する様な土壌等で育てると、寿命が短くなったり枯れる事もあるため注意が必要です。
ニガハッカ(ホアハウンド)の育て方
花壇の土づくり
ニガハッカ(ホアハウンド)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため植える場所は、直射日光が6時間以上当たる日向が理想です。また3時間~5時間の半日影までに植えて育てる事が出来ます。
ニガハッカ(ホアハウンド)は乾燥に強く栄養の少ない不毛な土壌でも育つ一方で、雨が降った後いつまでも湿っている様な土壌では根腐れをまねき枯れる事もあるため注意が必要です。そのため、適度に有機物(腐葉土等)が入る砂質(川砂やパーライト等)が多い砂壌土に植えてあげるといいでしょう。
植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を良くするパーライトや川砂、肥沃さや膨軟性を上げる腐葉土等をいれて土壌を改善するといいでしょう。
鉢土づくり
ニガハッカ(ホアハウンド)は直射日光が6時間以上あたる日向、もしくは3時間から5時間の半日影で管理しましょう。
培養土は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の例
- 赤玉土6割+腐葉土4割+元肥
水やりの仕方
ニガハッカ(ホアハウンド)は乾燥にとても強く、水やりの頻度はかなり低めです。頻繁に水やりをしたり、浸水してしまうような土壌では根腐れを起こし枯れる事もあるため注意が必要です。
水やりは土の状態を見ながら、土の表層が乾燥してきたタイミング(指先を土にさして乾燥を確認)で行い、土壌中の古い空気と新鮮な空気が入れ替える程にたっぷり与えましょう。
肥料の与え方
ニガハッカ(ホアハウンド)は栄養の乏しい土壌でも問題なく育ち基本的に肥料を必要としませんが、春に軽く肥料を与える事も出来ます。
肥料の与え方
- 肥料は基本的に不要ですが、与える場合は春に施肥しましょう。
- 肥料は必要に応じて土質を改善する堆肥を入れて緩効性肥料を置き肥します。
剪定のやり方
ニガハッカ(ホアハウンド)の剪定は基本的に不要ですが、茎が間延びしてきた場合は年に数回、切り戻して大きさを制御する事ができます。
ニガハッカ(ホアハウンド)の剪定手順
- 春から秋の剪定は生育期間中であれば何時でも行えます。
- 茎が間延びして見た目が悪いと感じたらら必要に応じて全体的にドーム状に切り戻しを行いましょう。
夏越しする方法
ニガハッカ(ホアハウンド)は夏の暑さで生育が衰えますが、基本的には暑さに強く対策不要です。
冬越しする方法
Hardiness:3a~7b
ニガハッカ(ホアハウンド)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
ニガハッカ(ホアハウンド)は挿し木や株分けによって増やす事ができます。
ニガハッカ(ホアハウンド)の挿し木手順
- ニガハッカの挿し木時期は生育が活発で発根力が高い初夏が適します。
- 挿し穂の長さ約7cmでカットしましょう。
- 上部の葉を残し下部の葉をとります。
- 水を入れたコップに30分程浸けて水揚げを行いましょう。
- 水揚げしたら挿し穂をコップから出して、湿らせた培養土に挿して下さい。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
ニガハッカ(ホアハウンド)の株分け手順
- ニガハッカ(ホアハウンド)を株分けする時期は春もしくは秋が最適です。
- スコップを使い株を掘りあげます。
- スコップもしくはナイフ等を利用して株を個々に切り分けます。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えましょう。
播種で増やす
ニガハッカ(ホアハウンド)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ニガハッカ(ホアハウンド)の病気
ニガハッカ(ホアハウンド)の害虫