リアトリス(ユリアザミ)は属の中に約46種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、園芸品種が豊富にありスラリと伸びる茎と長い花穂が美しい景観をつくるリアトリス、リアトリスより背が高くなる傾向があり花を総苞片が外側にカールするユリアザミ等が親しまれています。
リアトリス(ユリアザミ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
リアトリス(ユリアザミ)の主な種の目次
①リアトリス 開花時期:6月~8月 | ②ユリアザミ 開花時期:6月~8月 |
③リアトリス(プンクタータ) 開花時期:6月~9月(7月~8月に最も開花) |
リアトリスの特徴や園芸品種
原産:北アメリカ
学名:liatris spicata
草丈:約30~150cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月17日/7月22日/8月30日
花言葉:「知性」「説得力」「向上心」「燃える思い」
用途:背が高い花
特徴:リアトリスの学名liatris spicata、一般的に単にリアトリスと言うとこの種をさしている事が多く、別名では「キリンギク」や「デンス・ブレイジング・スター(dense blazing star)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
リアトリスの語源(由来)
- 属名のliatrisの由来は、起源不明です。
- 種小名のspicataはラテン語で「穂状の」「尖った」を意味しており、花穂の形に由来します。
リアトリスの特徴(魅力)
- リアトリスは垂直に伸びる茎に瓶用タワシの様な個性的な花を咲かせる所が特徴です。
- 地面下には里芋の様な球茎をもっています。
- 茎は最大150cmまで伸び細長い葉を密につけます。
- 花は一般的な顕花植物と違い上から下へと開花していきます。
- ↳個々の花はキク科でよく見られる頭花です。
- ↳頭花は筒状花のみで構成されており雌しべが突出するためふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 花は非常に見栄えがよく庭園等ではフォーカルポイントとなり、また景観植物としても利用できます。
- リアトリスの花は切り花としても魅力的です。
- ↳切り花として利用する場合は花穂の上部分(2~5cm)が咲き初めた頃に収穫すると寿命(鑑賞期間)が長くなります。
- リアトリスは蝶々や花蜂の蜜源として高い評価をうけています。
- リアトリスは夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫です。
- ↳ただし水分が停滞するような多湿環境を苦手にしています。
リアトリスは地面下に根茎が栄養を貯め肥大化した球状の球茎があり、球茎から茎と葉が出ます。茎の色は緑色、垂直に伸びる茎は分枝することなく高さ約30(~150)cmの間で成長します。葉は根生葉もしくは茎に対して互生葉序に配置され、葉の大きさは長さ約12(~35)cm幅約0.4(~2)cmあり、葉身は披針形もしくは線形になります。花序は花(頭花)が穂状花序に集まり、個々の花(頭花)は桃色もしくは紫色か白色の筒状花のみが集まり裂片は5個で舌状花はなく、筒部からは雌しべが突出して2分岐しており、雄蕊は筒部と同長です。
開花時期は初夏から晩夏、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の花(頭花)は筒状花のみで構成され、花序は花(頭花)が穂状花序に集まり咲きます。草姿は直立で地面下の球茎から出ており高さ約30(150)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは線形、葉序は互生葉序もしくは根生葉につきます。
リアトリスの栽培方法
園芸では、ボリュームある美しい花を鑑賞する目的だったり、切り花として花を利用する目的で育てられる事が多いです。スラリと伸びる茎に咲く花はお庭の中で非常に目立つため、景観植物として働きます。植える場所は背が高くなるため、花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出すといいでしょう。
リアトリスを育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で枯れてしまう事もあります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
リアトリスの主な園芸品種
リアトリス(フローリスタンバイオレット)は驚く程に長い花穂と、色鮮やかな桃色の花色が魅力の園芸品種です。鮮やかな桃色(~紫色)の花は、ポップでカラフルなお庭やスイートでロマンチックな雰囲気を感じさせるお庭等によく合うでしょう。
リアトリス(コボルト)は一般的な種と比較して背が低くコンパクトな草姿をしている所と、ふわふわとした桃色のボリューミーな花穂が魅力の園芸品種です。
リアトリス(アルバ)は非常に長い花穂と、清楚な雰囲気の白色の花色が魅力の園芸品種です。美しい純白の花は、お庭の雰囲気を明るくしたり、清潔感を感じさせる事が出来ます。
(´・ω・)p楽天で購入q
ユリアザミの特徴や園芸品種
原産:北アメリカ
学名:liatris pycnostachya
草丈:約60~180cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月17日/7月22日/8月30日
花言葉:「知性」「説得力」「向上心」「燃える思い」
用途:背が高い花
特徴:ユリアザミの学名liatris pycnostachya、別名では「ヒメキリンギク」や「プレイリー・ブレイジングスター(prairie blazing star)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
ユリアザミの語源(由来)
- 属名のliatrisの由来は、起源不明です。
- 種小名のpycnostachyaは古代ギリシア語で「密」「厚い」を意味する「puknós」からきており、花や葉が密集する姿に由来すると言われています。
ユリアザミの特徴(魅力)
- ユリアザミは花を支える総苞片が外側へとカールしており一般的なリアトリス(liatris spicata)と見分ける際に利用できます。
- 垂直に伸びる茎に瓶用タワシの様な個性的な花を咲かせる所が特徴です。
- 地面下には里芋の様な球茎をもっており、根茎発展する事もあります。
- 茎は最大180cmまで伸び細長い葉を密につけます。
- 花は一般的な顕花植物と違い上から下へと開花していきます。
- ↳個々の花はキク科でよく見られる頭花です。
- ↳頭花は筒状花のみで構成されており雌しべが突出するためふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- ユリアザミは蝶々や花蜂の蜜源として高い評価をうけています。
- ユリアザミは夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫です。
- ↳ただし水分が停滞するような多湿環境を苦手にしています。
ユリアザミは地面下に根茎が栄養を貯め肥大化した球状の球茎があり、根茎になる事もあります。茎の色は緑色、垂直に伸びる茎は分枝することなく高さ約60(~180)cmの間で成長します。葉は根生葉もしくは茎に対して互生葉序に配置され、葉の大きさは長さ約11(~22)cm幅約0.4(~1.2)cmあり、葉身は披針形もしくは線形になります。花序は花(頭花)が穂状花序に集まり、花(頭花)を支える総苞は紫色(~桃色)で総苞片は外側にカールしており、個々の花(頭花)は桃色(桃色もしくは紫色か白色の筒状花のみが5~8個集まり舌状花はなく、筒部からは雌しべが突出して2分岐しています。
開花時期は初夏から晩夏、花色は桃色もしくは紫色、個々の花(頭花)は筒状花のみで構成され、花序は花(頭花)が穂状花序に集まり咲きます。草姿は直立で地面下の球茎から出ており高さ約60(180)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは線形、葉序は互生葉序もしくは根生葉につきます。
ユリアザミの栽培方法
園芸では、ボリュームある美しい花を鑑賞する目的だったり、切り花として花を利用する目的で育てられる事が多いです。スラリと伸びる茎に咲く花はお庭の中で非常に目立つため、景観植物として働きます。植える場所は背が高くなるため、花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出すといいでしょう。
ユリアザミを育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で枯れてしまう事もあります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
ユリアザミの主な園芸品種
ユリアザミ |
リアトリス(プンクタータ)の特徴や園芸品種
原産:北アメリカ
学名:liatris punctata
草丈:約30~90cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月(7月~8月に最も開花)
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月17日/7月22日/8月30日
花言葉:「知性」「説得力」「向上心」「燃える思い」
用途:背が高い花
特徴:リアトリス(プンクタータ)の学名liatris punctata、別名では「ドット・ゲイフェザー(dotted gayfeather)」や「ナローリーブ・ブレイジングスター(narrow-leaved blazingstar)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
リアトリス(プンクタータ)の語源(由来)
- 属名のliatrisの由来は、起源不明です。
- 種小名のpunctataは、ラテン語で「斑点のある」を意味しています。
リアトリス(プンクタータ)の特徴(魅力)
- リアトリス(プンクタータ)は一般的なリアトリスよりも葉が細く、英名「narrow leaved(細い葉)+blazingstar(リアトリス)」の由来にもなっています。
- 花は瓶用タワシの様な個性的な花を咲かせる所が特徴です。
- ↳キク科でよく見られる頭花を穂状に連ねています。
- ↳頭花からは分岐した雌しべが突出しておりふさふさとした見た目をしています。
- 成長が緩やかな事から非常に長命です。
- 根を最大の5mの深さまで張るため干ばつにとても強いです。
- リアトリス(プンクタータ)は蝶々や花蜂の蜜源として高い評価をうけています。
- リアトリス(プンクタータ)は夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫です。
- ↳ただし水分が停滞するような多湿環境を苦手にしています。
リアトリス(プンクタータ)は地面下に根茎と長球状の球茎があり、また深さ100(~500)cmの深い根を張ります。茎の色は緑色、垂直に伸びる茎は基部から何本も出て分枝することなく高さ約30(~90)cmの間で成長します。葉は根生葉もしくは茎に対して互生葉序に配置され、葉の大きさは長さ約5(~14)cm幅約0.1(~0.7)cmあり、葉身は披針形もしくは線形になります。花序は花(頭花)が長さ約7(~32)cmの穂状花序に集まり、個々の花(頭花)は桃色もしくは紫色の筒状花のみが3~8個集まり舌状花はなく、筒部からは雌しべが突出して2分岐しています。
開花時期は初夏から秋、花色は桃色もしくは紫色、個々の花(頭花)は筒状花のみで構成され、花序は花(頭花)が穂状花序に集まり咲きます。草姿は直立で地面下の球茎から出ており高さ約30(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは線形、葉序は互生葉序もしくは根生葉につきます。
リアトリス(プンクタータ)の栽培方法
リアトリス(プンクタータ)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で枯れてしまう事もあります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
リアトリス(プンクタータ)の主な園芸品種
リアトリス(プンクタータ) |