エゴポディウム(エゾボウフウ)は属の中に約8種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は、根茎で広範に広がり葉が密に茂る事からグランドカバーとして利用されるイワミツバと幾つかの園芸品種です。
エゴポディウム(エゾボウフウ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
エゴポディウム(エゾボウフウ)の主な種の目次
①イワミツバ 開花時期:5月~7月(6月に最も開花) |
イワミツバの特徴や園芸品種
原産:アジア/ヨーロッパ
学名:Aegopodium podagraria
草丈:約30~100cm
分類:多年草(宿根草)
開花時期:5月~7月(6月に最も開花)
花色:白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
特徴:イワミツバは学名Aegopodium podagraria、別名「エゴポディウム・ポダグラリア」や「グラウンド・エルダー(ground elder)」等とも呼ばれるアジアおよびヨーロッパ原産の多年草(宿根草)です。
イワミツバの語源(由来)
- 属名のAegopodiumは「ヤギ」を意味する「Aig」と、「足」を意味する「podium」の2語からなり、葉の形に由来しています。
- 種小名のpodagrariaはギリシャ語で「足」を意味する「pod」と、「耕作地の」「農業」を意味する「agraria」の2語からなります。
イワミツバの特徴(魅力)
- イワミツバは根茎により広範に広がり
- ↳根茎の断片からも新しい芽を出し成長する能力があります。
- ↳そのため1度根付くと駆除するためにかなり労力が必要となります。
- イワミツバは根茎から葉を出し密に地面を覆う事からグランドカバーとして利用される事が多いです。
- ↳ただし冬場は地上部が枯れる宿根草です。
- 葉の縁部分に白色の班が入る品種もありカラーリーフとしてもたのしまれており
- ↳白色の班が入る葉は全体的に引き締まった印象を与え、洗練された雰囲気のお庭等によく合います。
- イワミツバの葉は食用です。
- 春の柔らかな葉はほうれん草の風味がありサラダやスープ等にされて食べられます。
- 春以降は味に苦味が出るためハーブティー等で楽しまれます。
- イワミツバは理想的な環境では放ったらかしで育てる事が出来ます。
- ↳ただし根茎が張り巡らされ制御不能になる事もあるためしっかり管理した方がいいでしょう。
イワミツバは地面下で広がる根茎をもっており、根茎からは直立に伸びる茎を何本も出し群生をつくります。茎の色は緑色、茎内部は中空で、直立に伸びる茎は高さ約30(~100)cm幅は約30(~100)cmの間で成長します。葉は基部から出る根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序に配置され、葉色は緑色もしくは品種により縁部分に白色(黄色)の班が入り、葉身は3出複葉もしくは2回3出複葉で小葉は卵形もしくは楕円形をしており縁部分には鋸歯があります。花序は最大25の小花が付く散形花序が10~20集まり複散形花序をつくり、個々の花は白色の花弁5個と薄黄色の雄蕊5個と2つの雌蕊があります。
開花時期は晩春から夏、花色は白色、個々の花は花弁が5個と雄蕊5個あり、花序は複散形花序に花を咲かせます。草姿は直立で根茎により広がり群生をつくり高さは約30(100)cm × 幅は約30(100)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により白色(~黄色)、葉身は3出複葉もしくは2回3出複葉、小葉は卵形もしくは楕円形をしており縁部分に鋸歯があります。葉序は互生葉序もしくは根生葉につきます。
イワミツバは雑草?
イワミツバは白色(~黄色)の班入りの葉がカラーリーフとして、また地面を密にカバーする事からグランドカバーとして人気の高い植物です。しかし、イワミツバは1度根付くと根茎がどんどん広がり、想定外の場所まで侵入する事も多いため雑草化しやすく、また駆除する事が難しくなります。
そのため地植えする場合は根が広がれる場所を制限したり、鉢植えの中でコントロールして育てたり、花をこまめに摘む等の対策をとる必要があるでしょう。
イワミツバを雑草として駆除したい場合は「根茎を取り除く」もしくは「除草剤をまく」の2通りの方法を試しましょう。
根茎を取り除く
根茎を手作業で取り除く場合はかなりの労力が必要です。何故なら根茎は断片が残っても、断片から再度芽を出すため、土の中から根気よく根茎を探す必要があり、また何年かはイワミツバと格闘する事になるかもしれないからです。根茎の断片を逃さず探すには、土ふるいがあると便利です。是非利用してみてください。
除草剤をまく
除草剤で制御する場合は、根まで枯らすグリホサート系の除草剤がイワミツバに効きます。除草剤を撒く時期は夏、化学物質が吸収されやすい夕方にかけるのが効果的といわれています。
イワミツバの栽培方法
園芸では、白色の班の入る葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多く、また地面を被覆する様に広がる草姿からグランドカバーとして利用されます。ただし、根茎で広がり雑草化しやすいため囲いで囲って根域を制限するなどして成長範囲を制御するか、鉢植えの中で育てた方がいいかもしれません。またイワミツバは直射日光を殆ど必要とせず、湿った環境を好むためシェードガーデン(シェードガーデン)でよく利用されます。
イワミツバを育てる際に注意する事は「夏の強い日差し」や「乾燥」です。イワミツバは基本的には丈夫で放ったらかしでも育てられますが、強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになったり乾燥しやすくなるため、植え場所や管理する場所には注意が必要でしょう。
イワミツバの主な園芸品種
イワミツバ | エゴポディウム(バリエガータム)は葉の縁部分に白色の班(覆輪)が入り、明るい緑色と白色の2色の葉色がカラーリーフとして魅力があり、また絨毯の様に地面を被覆して広がる事からグランドカバーとして魅力的な園芸品種です。葉に入る白色の班は全体的に引き締まった印象を与え、洗練された雰囲気のお庭等によく合います。 エゴポディウム(バリエガータム)は山などに自生する野生種と比べると攻撃性が控えめと言われますが、それでも根茎はどんどん広がります。また種から先祖返りして緑色の葉に戻った場合はさらに攻撃的に広がる事もあるため、こぼれ種から繁殖しないように注意が必要でしょう。 (´・ω・)p楽天で購入q |