原産:中国
科:マメ(Fabaceae)
亜科:マメ(Faboideae)
属:ゲンゲ(Astragalus)
種:ゲンゲ(sinicus)
別名:レンゲソウ/レンゲ/チャイニーズ・ミルクベッチ(Chinese milkvetch)
開花時期:4月~6月
花の色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
分類:一年草/多年草(短命)
草丈:約10~25cm
誕生花:3月3日/4月13日
花言葉:「私の幸せ」「心が和らぐ」「私の苦しみを和らげる」
用途:
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
レンゲソウ(ゲンゲ)とは!?
レンゲソウ(ゲンゲ)は学名Astragalus sinicus、別名では「レンゲ」や「チャイニーズ・ミルクベッチ(Chinese milkvetch)」とも呼ばれる中国原産の一年草もしくは多年草(短命)です。日本でも帰化しており北海道から九州まで分布して、畑地や草地等に自生しています。
レンゲソウ(ゲンゲ)の語源(由来)
- 属名のAstragalusは古代ギリシャ語の「ἀστράγαλος(astrágalos)」からきており、レンゲソウと近縁の植物の古い名前に由来します。
- 種小名のsinicusは「中国の」を意味しており中国が原産である事に由来します。
- ゲンゲの由来は漢名の「翹揺」の音読みです。
- レンゲソウ(蓮華草)の由来は「蓮(ハス)」の様な「華(ハナ)」を咲かせる所からきています。
レンゲソウ(ゲンゲ)の特徴(魅力)
- レンゲソウ(ゲンゲ)の根は根粒菌と共生しているため不定形の球根の様な粒が沢山ついています。
- ↳根粒菌は空気中の窒素を固定する働きがあり植物へと窒素を供給しています。
- レンゲソウは根粒菌と共生しているため栄養の少ない土壌でも容易に育つ事が可能です。
- ↳栄養の少ない土壌でも窒素を沢山とりこみタンパク質を多く含む植物体となるため
- ↳草食動物の良い飼料となったり土壌を肥沃にする緑肥として利用されたりしています。
- レンゲソウは茎の頂部に集まる小花が蓮の花びらの様に開き可憐な花姿を作ります。
- ↳レンゲソウの花蜜は良質なため蜜蜂の為の蜜源として養蜂家にもよく利用されています。
- 葉は幾つもの小さな葉(小葉)が集まる装飾的な形をしており
- ↳若葉はお湯でくぐらせお浸しにされたり揚げ物にして食べられたりします。
- 種から容易に育ち大量植栽できます。
- ↳春に一斉に開花する花は美しく景観植物として利用されることもあります。
レンゲソウ(ゲンゲ)の根は根粒菌と共生しているため不定形の根粒を多数つけています。草姿は基部でよく分枝して匍匐する様に広がり不定根を節から出し、また斜上もしくは直立に茎を伸ばし高さ10(~25)cm幅約60(~150)cmの間で成長します。葉は茎に互生葉序に配置され、葉色は緑色、葉身は奇数羽状複葉で小葉は7~11個あり、小葉は卵形もしくは倒心形をしています。花序は茎の頂部に密に花が7~10個集まり総状花序をつくり、個々の花は桃色(~紫色)と白色の蝶形花です。花後の果実(豆果)は長さ約3cmで3角柱状で熟すと黒色になります。
開花時期は春から初夏、花色は桃色もしくは紫色と白色、個々の花は蝶形、花序は総状花序に咲きます。草姿は匍匐もしくは直立して高さ約10(25)cm × 幅は約60(150)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は奇数羽状複葉して小葉は卵形もしくは倒心形、葉序は互生葉序につきます。
レンゲソウ(ゲンゲ)の栽培
園芸では、春に一斉に開花する可憐な花を鑑賞する目的だったり、栄養の少ない土壌でもタンパク質を多く蓄えるため緑肥として利用する目的で育てられたり、また良質な花蜜を生成して蜜蜂を引き寄せるため養蜂家が蜜源として利用する目的で育てられたりします。
ゲンゲの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ゲンゲの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
レンゲソウ(ゲンゲ)の育て方
花壇の土づくり
レンゲソウ(ゲンゲ)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
レンゲソウ(ゲンゲ)は根粒菌と共生しているため栄養の少ない痩せ地でも育ちます。幅広い土壌に適応しますが粘土質な硬い土壌は避けた方がいいでしょう。
植付けの前に土壌診断を行い、粘土質な土壌であれば、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れたり、肥沃さや膨軟性を高める堆肥等の改良用土を入れたりして土壌を改善しましょう。
鉢土づくり
レンゲソウ(ゲンゲ)は日当りの良い場所で管理して、培養土は通気性のよい土を使いましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土3割+パーライト2割+元肥(適量)
水やりの仕方
レンゲソウ(ゲンゲ)は乾燥にとても強いため、地植えしている場合は基本的に降水のみで育てられます。
鉢植えで育てている場合や降水がなく乾燥が何日も続く場合等は、土の表層が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
レンゲソウ(ゲンゲ)は根粒菌から窒素の供給をうけているため、基本的に肥料不要です。
剪定のやり方
レンゲソウ(ゲンゲ)の剪定は基本的に不要です。
夏越しする方法
レンゲソウ(ゲンゲ)は花が終わり種をつけると徐々に枯れていきます。その為、夏越し対策はありません。
冬越しする方法
Hardiness:
レンゲソウ(ゲンゲ)は寒さに強く基本的に対策不要です。
挿し木や株分けで増やす
播種で増やす
レンゲソウ(ゲンゲ)の種蒔の方法
播種時期:9月~10月
発芽適温:約20度
発芽日数:3~7日
発芽条件:
レンゲソウ(ゲンゲ)の種まき手順
- レンゲソウ(ゲンゲ)は直根性のため移植を嫌います。
- ↳そのため土の上に直播きするか、ピートポット等の分解するポットを利用して移植ダメージを軽減しましょう。
- 種を土の上に均一にばら撒きます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、必ず土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
植物の病気
レンゲソウ(ゲンゲ)の病気
レンゲソウ(ゲンゲ)の害虫