ミズキは属の中に約51種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、春に開花する花と秋に実る甘くジューシーな果実が魅力的なヤマボウシ、開花時期が早いため葉に邪魔される事なく花が鑑賞できるハナミズキ、垂直に伸びる茎と水平に伸びる枝が層状の樹形をつくり開花する壮観な景観をつくるミズキ等が親しまれています。
ミズキ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ミズキの主な種の目次
ヤマボウシの特徴や園芸品種
原産:日本/朝鮮/中国
学名:Cornus kousa
草丈:約500~1200cm
分類:落葉高木
開花時期:4月~6月
果実時期:8月~10月
花色:桃色●黄色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:6月15日
花言葉:友情
用途:カラーリーフ
ヤマボウシとは!?
ヤマボウシは学名Cornus kousa、別名では「ヤマグワ」や「コウサ・ドックウッド(kousa dogwood)」とも呼ばれる日本および中国、朝鮮が原産の落葉高木です。日本では本州・四国・九州に分布して山地や林内に自生しています。
ヤマボウシの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のkousaはヤマボウシの名所である箱根でむかし「クサ」と呼ばれていた事に由来します。
- ヤマボウシの由来は、「頭巾」の様に見える白色の総苞と、「坊主頭」に見える総苞の中心に集まる花から、山に咲く法師(山法師)と呼ばれます。
ヤマボウシの特徴(魅力)
- ヤマボウシは春から初夏に開花する花と秋になる果実と紅葉を目的に育てられる落葉高木です。
- ヤマボウシの花は花中央にある緑色(~黄緑色)をした球状の部分です。
- 花弁の様に見える部分は葉が変形した白色(~桃色)の総苞(4個の総苞片)になります。
- ヤマボウシは総苞片の先端が尖っていて開花は葉が展開した後におこります。
- ヤマボウシに似ているハナミズキの総苞片は全体的に丸く先端が窪んでおり開花の多くは葉が展開する前におこります。
- ヤマボウシの果実は晩夏から晩秋頃に実ります。
- 果実は赤色(~桃色)をしていて多数の果実が集合(集合果)しているためボコボコと隆起しています。
- 熟した果実(果肉部分)は食用になり味は柿に似ていて生のまま食べられたりジャムにして食べられます。
- ヤマボウシは秋に紅葉した後に落葉する落葉低木です。
- 秋になると葉は赤色(~赤紫色)もしくは橙色(~黄色)に色付き紅葉が楽しめます。
ヤマボウシの樹形は単幹もしく株立ちになります。茎は木質で樹皮は褐色もしくは灰褐色をしており樹皮は剥がれ不規則な模様となる事があります。茎は直立して枝分かれがよく高さ約500(~1200)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で軟毛が生え、秋になると赤色(~赤紫色)や橙色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約4(~12)cm、幅約4(~7)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形です。花序は団散花序で、花の周囲に長さ約3(~6)cmの白色の総苞片(装飾花)が4個あり、中央に目立たない黄色(~黄緑色)の小花が約20(~40)個集まり球状をつくります。個々の花には萼片4個、花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は赤色(~桃色)の集合果(多数の果実が集まり1個の果実に見える)で直径約2(~3)cmの球形です。1個の果実からは乳白色の種子が約8個作られます。
ヤマボウシの収穫時期や食べ方の紹介

食用部分:果実・若い葉
収穫時期:9月~11月
食べ方:生・ジャム・果実酒
効能:
ヤマボウシの食用部分
ヤマボウシは一般的に果実の果肉部分が食用にされますが、若葉も食用として利用される事もあります。ヤマボウシの熟した果実は柿を思わせる様な甘い風味があり、生のままもしくは加熱調理され食べられます。
ヤマボウシの果実の食べ方の1例(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- ヤマボウシの果実・砂糖(グラニュー糖等)・レモン果汁・瓶(殺菌済)
- ヤマボウシの果実を水洗いします。
- 果実の果皮は苦味を出したり食感が悪くなるため必要に応じて剥きます。
- 鍋の中に果実を入れ果実に対して2分の1の砂糖をまぶし1時間程度おきます。
- 例:果実200gなら砂糖100g
- 鍋を火にかけて弱火でヤマボウシの果実をかき混ぜながら沸騰させます。
- 煮詰めすぎると風味がなくなるため沸騰したら火を止めます。
- 鍋からザルの方にヤマボウシを移し果肉を濾します。
- 濾したら再度鍋の中に入れてレモン果汁をお好みの量(大さじ1程度)いれましょう。
- 鍋を弱火にかけとろみが出てきたらジャム完成です。
- 殺菌した瓶等に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
ヤマボウシの栽培方法
園芸では、春に開花する花や秋に実る果実、紅葉する葉を鑑賞する目的で育てられる事が多く、また幾つかの品種で見られる黄色(~白色)の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられます。ヤマボウシは非常に大きく成長して目立つため、シンボルツリーとしたり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
ヤマボウシを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さをやや苦手にしていますが、基本的には丈夫で一度活着すれば水やりや肥料を与える事が殆ど不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
ヤマボウシの主な園芸品種
ヤマボウシ(ゴールドスター)は高さ250~600cm程度に成長して、成熟するにつれて横へと大きく広がる落葉低木もしくは小高木です。そのため育てる際は庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ヤマボウシ(ゴールドスター)は葉の中心に黄色の班(中班)が入るため、春から晩秋にかけてカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。また春に開花する白色の花(苞葉)は成熟するにつれ、桃色に染まる事があります。
ヤマボウシ(ミルキーウェイ)は高さ300~600cm程度に成長して、成熟するにつれて横へと大きく広がる落葉低木もしくは落葉小高木です。そのため育てる際は庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ヤマボウシ(ミルキーウェイ)は枝葉を覆い尽くす程に開花する圧倒的な花数と、清潔感と明るさを感じさせる純白の花色が魅力です。また他のヤマボウシ同様に秋になると甘く熟した果実がなり、赤色に染まる紅葉が楽しめます。
ヤマボウシ(スノーボーイ)は一般的なヤマボウシと比べて高さ250cm程度と背が低いため花壇や鉢植え等でも育てやすい園芸品種です。
ヤマボウシ(スノーボーイ)は葉のふち部分に白色(~薄黄色)の班(覆輪)が入るため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたり清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。また春には白色の花が咲き、秋には赤色(~赤橙色)の果実が実ります。
ヤマボウシ(ミス・サトミ)は高さ300~600cm程度に成長して、成熟するにつれて枝が横へと大きく広がる傾向があるため、育てる際は庭の中に十分なスペースをとった方が良いでしょう。
ヤマボウシ(ミス・サトミ)はロマンチックな雰囲気をつくる桃色の花(苞葉)が特徴の園芸品種です。また秋には赤色(~赤橙色)の果実と美しい紅葉が楽しめます。
ヤマボウシ(ウルフアイ)は葉のふち部分に白色(~薄黄色)の班(覆輪)が入るため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたり清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。また一般的なヤマボウシと同様に春には白色の花が咲き、秋には赤色の果実と赤色の紅葉が見られます。
ヤマボウシ(ウルフアイ)は一般的に庭木として育てられます。高さ300~450cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキの特徴や園芸品種
原産:北アメリカ
学名:Cornus florida
草丈:約500~1000cm
分類:落葉高木
開花時期:3月~6月
果実時期:8月~10月
花色:桃色●黄色●緑色●白色〇
葉色:緑色●黄色●赤色●紫色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:3月18日/4月23日
花言葉:返礼/永続性/私の想いを受けてください
用途:カラーリーフ
ハナミズキとは!?
ハナミズキは学名Cornus florida、別名では「アメリカ・ヤマボウシ」や「フラワーリング・ドッグウッド(flowering dogwood)」とも呼ばれる北アメリカが原産の落葉高木です。
ハナミズキの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のfloridaは「フロリダ」を意味しており北アメリカのフロリダに自生している事に由来します。
- ハナミズキの由来は「ミズキ(属)」の中でも美しい「花」を咲かせる所からきています。
- ミズキの由来は春先に大量の水を吸い上げ、枝を切ると水が滴るように大量の樹液を滴らせる所からきています。
- 返礼の木の由来は、1912年に東京の市長だった尾崎行雄が友好の証としてアメリカにサクラを贈り、その返礼として3年後の1915年に当時のアメリカ合衆国大統領だったウィリアム・タフトからハナミズキが東京に贈られたのがきっかけです。
ハナミズキの特徴(魅力)
- ハナミズキは早春から初夏に開花する花と秋になる果実と紅葉を鑑賞する目的で育てられる落葉高木です。
- ハナミズキは開花が早く葉が展開する前辺りから花が咲くため葉に邪魔される事なく花を鑑賞する事ができます。
- ハナミズキの実際の花は中央にある緑色(~黄緑色)をした球状の部分であまり目立ちません。
- 花弁の様に見える部分は葉が変形した白色(~桃色)の総苞(装飾花)になります。
- ハナミズキの総苞片は全体的に丸みを帯び先端が凹んでいます。
- ハナミズキの果実は晩夏から晩秋頃に実ります。
- 果実は赤色(~桃色)をしていて果実は個々に分かれ長球状です。
- ハナミズキの果実は有毒でないものの酸っぱく不快な味のため食べられる事はありません。
- ハナミズキの果実は酸っぱいですが様々な鳥がよく食べにきます。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回るオナガやジョウビタキやムクドリ等の姿が見られるかもしれません。
- ハナミズキの葉は楕円形から卵形の形をしており通常は緑色です。
- 幾つかの品種では葉の色が白色(~黄色)や赤色(~紫色)をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ハナミズキは秋に紅葉した後に落葉する落葉低木です。
- 秋になると葉は赤色(~赤紫色)もしくは橙色(~黄色)に色付き紅葉が楽しめます。
ハナミズキの茎は木質で樹皮は褐色もしくは灰褐色をしています。茎は直立して枝分かれがよく高さは約500(~1000)cmの間で成長して成熟すると高さよりも幅の方が広くなります。葉序は対生葉序、葉色は緑色で軟毛が生え、秋になると赤色(~赤紫色)や橙色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約6(~13)cm、幅約4(~6)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形です。花序は団散花序で、花の周囲に白色(~桃色)の先端が凹む総苞片(装飾花)が4個あり、中央に目立たない黄色(~黄緑色)の小花が約20個集まり球状をつくります。個々の花には萼片4個、花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は赤色(~桃色)の核果で長さ約1(~1.5)cmの長球形です。
ハナミズキの栽培方法
園芸では、春に開花する花や秋に実る果実、紅葉する葉を鑑賞する目的で育てられる事が多く、また幾つかの品種で見られる黄色(~白色)の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられます。ハナミズキは非常に大きく成長して目立つためシンボルツリーとしたり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
ハナミズキを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さをやや苦手にしていますが、基本的には丈夫で一度活着すれば水やりや肥料を与える事が殆ど不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
ハナミズキの主な園芸品種
ハナミズキ(チェロキーチーフ)は葉が展開する前の早春頃に鮮やかな桃色(~赤桃色)の花を咲かせ、ポップで可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。また秋になると葉が赤色(~橙色)に染まるため紅葉も楽しめます。
ハナミズキ(チェロキーチーフ)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキ(チェロキーブレーブ)は葉が展開する前の早春頃に最も濃い鮮やかな赤桃色(~桃色)の花を咲かせ、ポップで可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。また秋になると葉が赤色(~橙色)に染まるため紅葉も楽しめます。
ハナミズキ(チェロキーブレーブ)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキ(チェロキープリンセス)は葉が展開する前の早春頃に、清潔感と明るさを感じさせる純白の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。また秋になると赤色(~橙色)に鮮やかな紅葉する葉も楽しめます。
ハナミズキ(チェロキープリンセス)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキ(レインボー)は緑色・黄色・赤色(秋の紅葉)の三色のカラフルな葉色と、清潔感と明るさを感じさせる純白の花が魅力的な園芸品種です。
ハナミズキ(レインボー)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキ(ウルビニアナ)は学名Cornus florida subsp. urbiniana、ハナミズキの亜種で北アメリカ(メキシコ北東部)に自生しています。
ハナミズキ(ウルビニアナ)は花弁が折りたたまれ内側に強くカールする個性的な花姿が特徴で、その花姿は「ランタン」にも例えられています。
ハナミズキ(マジックドックウッド)は白色の花(苞葉)が折りたたまれて内側に強くカールする個性的な花が魅力的な園芸品種です。
ハナミズキ(マジックドックウッド)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキ(アップルブロッサム)は葉が展開する前の早春頃に中心が白色をした明るい桃色の花を咲かせ、ポップで可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。また秋になると葉が赤色(~橙色)に染まるため紅葉も楽しめます。
ハナミズキ(アップルブロッサム)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキ(ジュニアミス)は花付きがとても良く、葉が展開する前の早春頃に赤色(~赤桃色)の花を咲かせて、ポップで可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。また秋になると葉が赤色(~橙色)に染まるため紅葉も楽しめます。
ハナミズキ(ジュニアミス)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ハナミズキ(レッドジャイアント)は枝を覆い尽くす様に咲く赤色(~赤桃色)の花と、成熟するにつれて枝が優雅に横へと広がる樹形が魅力の園芸品種です。また一般的なハナミズキと同様に秋になると葉が赤色(~橙色)に染まるため紅葉も楽しめます。
ハナミズキ(レッドジャイアント)は一般的に庭木として育てられます。高さ400~600cm程度に大きく成長するため庭の中に十分なスペースをとって育てた方が良いでしょう。
ミズキの特徴や園芸品種
原産:日本/台湾/中国/朝鮮
学名:Cornus controversa
草丈:約500~1500cm
分類:落葉高木
開花時期:5月~6月
花色:黄色●白色〇
葉色:緑色●黄色●赤色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:5月9日
花言葉:耐久/成熟した精神
用途:カラーリーフ
ミズキとは!?
ミズキは学名Cornus controversa、別名では「クルマミズキ」や「ウェディング・ケーキツリー(wedding cake tree)」とも呼ばれる日本および台湾、中国、朝鮮が原産の落葉高木です。日本では北海道から九州まで広く分布して山地などに自生しています。
ミズキの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のcontroversaはラテン語で「論争」「物議を醸し」を意味します。
- ミズキの由来は春先に大量の水を吸い上げ、枝を切ると水が滴るように大量の樹液を滴らせる所からきています。
ミズキの特徴(魅力)
- ミズキは垂直に伸びる幹と水平に伸びる枝で層状の樹形となり美しい景観をつくります。
- ミズキの花は非常に小さな小花(直径1cm以下)が半球状に集まり咲きます。
- 開花は晩春頃に一斉におき層状の枝を覆うため真っ白なウェディングケーキの様な外観をつくります。
- ミズキの果実は秋から晩秋頃に実ります。
- 果実は暗紫色をしていて果実は球状です。
- ミズキの葉は楕円形から広卵形の形をしており通常は緑色です。
- 幾つかの品種では葉の色が白色(~黄色)をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ミズキは秋に紅葉した後に落葉する落葉低木です。
- 秋になると葉は赤色(~赤紫色)もしくは橙色(~黄色)に色付き紅葉が楽しめます。
- ミズキは夏の暑さ冬の寒さに強く、水やりも肥料も基本的に不要なため放ったらかしで育てる事も可能です。
ミズキの茎は木質で樹皮は褐色もしくは灰褐色をしており、樹皮は不規則に剥がれ斑のような模様になる事があります。茎(幹)は直立する一方で、茎(枝)は水平に伸びるため層状になり、高さ約500(~1500)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色で、秋になると赤色(~赤紫色)や橙色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約5(~13)cm、幅約3(~9)cm、葉身の形は楕円形もしくは広卵形です。花序は散房花序で、個々の花は直径約0.7(~0.9)cm、花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は暗紫色の核果の球形です。
ミズキの栽培方法
園芸では、春に開花する花や秋に実る果実、紅葉する葉を鑑賞する目的で育てられる事が多く、また幾つかの品種で見られる黄色(~白色)の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられます。ミズキは非常に大きく成長して目立つためシンボルツリーとしたり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
ミズキを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さをやや苦手にしていますが、基本的には丈夫で一度活着すれば水やりや肥料を与える事が殆ど不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
ミズキの主な園芸品種
サンシュユの特徴や園芸品種
原産:中国/朝鮮
学名:Cornus officinalis
草丈:約400~1000cm
分類:落葉高木
開花時期:2月~4月
果実時期:10月~11月
花色:黄色●
葉色:緑色●赤色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:3月17日
花言葉:持続/耐久/強健/気丈な愛
用途:
サンシュユとは!?
サンシュユは学名Cornus officinalis、別名では「ハルコガネバナ」や「アキサンゴ」とも呼ばれる中国および朝鮮が原産の落葉高木です。
サンシュユの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のofficinalisはラテン語で「薬用の」を意味しており、乾燥させた果実が生薬として利用されている所に由来します。
サンシュユの特徴(魅力)
- サンシュユは一般的に早春に開花する花と秋に実る果実と鑑賞もしくは収穫する目的で育てられる落葉高木です。
- サンシュユは開花が早く葉が展開する前の晩冬辺りから花が咲くため葉に邪魔される事なく花を鑑賞する事ができます。
- 鮮やかな黄色の花は明るくポジティブな印象を与えるためカジュアルなお庭やカラフルで明るいお庭等によくあいます。
- サンシュユは切り花やフラワーアレンジメントなどにも利用されます。
- サンシュユの果実は秋から晩秋頃に実り完熟します。
- 果実は赤色の長球状でグミやさくらんぼの様な外観をしています。
- 熟した果実は酸っぱく一般的にジャムやお茶など加工した後に食べられます。
- 果実にはオレアノール酸(抗癌作用・肝臓の保護作用)やウルソール酸(抗癌作用)が含まれており中国はもちろん日本でも生薬として利用されています。
- サンシュユの果実は酸っぱいですが鳥が食べにくる事もあります。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回るメジロやエナガの姿が見られるかもしれません。
- サンシュユは秋に紅葉した後に落葉する落葉低木です。
- 秋になると葉は赤色(~赤紫色)に色付き紅葉が楽しめます。
サンシュユの茎は木質で樹皮は褐色もしくは灰褐色で成熟すると剥がれ落ちます。茎は直立して枝分かれがよく高さは約500(~1000)cmの間で成長して成熟すると横へ大きく広がる傾向があります。葉序は対生葉序、葉色は緑色で、秋になると赤色(~赤紫色)や橙色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約4(~10)cm、幅約2.5(~4.5)cm、葉身の形は楕円形もしくは広卵形です。花序は直径約2(~3)cmの散形花序で、花序の基部には4個の苞葉があります。個々の花には長さ約0.5(~1)cmの小花柄があり、花の大きさは直径約0.5cm、花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は赤色の核果の長球形です。
サンシュユの収穫時期や食べ方の紹介
食用部分:果実
収穫時期:10月~11月
食べ方:ジャム・お茶・果実酒等
効能:滋養強壮・頻尿・インポテンツ等
サンシュユの食べ方
サンシュユは一般的に果実の果肉部分が食用にされます。晩秋頃に赤く実るサンシュユの果実を収穫します。収穫した果実を水洗いして、沸騰したお湯の中に数分間浸します。お湯から果実をあげて果実の中の種子を取り出します。種子を取り出したら果実の方を天日干しします。※天日干しする事で薬効のある精油の流出を抑える働きがあります。
乾燥させたサンシュユの果実(ドライフルーツ)は、お湯の中に数個いれてお茶を作るのに利用されたり、スープの中に入れられて食べられます。
サンシュユの果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- サンシュユの果実・砂糖(グラニュー糖等)・レモン果汁・瓶(殺菌済)
- サンシュユの果実を水洗いします。
- 鍋の中に果実を入れ果実に対して2分の1の砂糖をまぶし1時間程度おきます。
- 例:果実200gなら砂糖100g
- 鍋を火にかけて弱火でサンシュユの果実をかき混ぜながら沸騰させます。
- 煮詰めすぎると風味がなくなるため果実が柔らかくなったら火を止めます。
- 鍋からザルの方にサンシュユを移し果肉を濾します。
- 濾したら再度鍋の中に入れてレモン果汁をお好みの量(大さじ1程度)いれましょう。
- 鍋を弱火にかけとろみが出てきたらジャム完成です。
- 殺菌した瓶等に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
サンシュユの栽培方法
サンシュユを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さをやや苦手にしていますが、基本的には丈夫で一度活着すれば水やりや肥料を与える事が殆ど不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
サンシュユの主な園芸品種
セイヨウサンシュユの特徴や園芸品種
原産:南ヨーロッパ/南西アジア
学名:Cornus mas
草丈:約500~1200cm
分類:落葉高木
開花時期:2月~4月
果実時期:8月~10月
花色:黄色●
葉色:緑色●黄色●赤色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:カラーリーフ
セイヨウサンシュユとは!?
セイヨウサンシュユは学名Cornus mas、別名では「コーネリアン・チェリー(Cornelian cherry)」や「ヨーロピアン・コーネル(European cornel)」とも呼ばれる南ヨーロッパおよび南西アジアが原産の落葉高木です。
セイヨウサンシュユの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
セイヨウサンシュユの特徴(魅力)
- セイヨウサンシュユは一般的に早春に開花する鮮やかな黄色の花と晩夏から初秋に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられる落葉高木です。
- セイヨウサンシュユは開花が早く葉が展開する前の晩冬辺りから花が咲くため葉に邪魔される事なく花を鑑賞する事ができます。
- 鮮やかな黄色の花は明るくポジティブな印象を与えるためカジュアルなお庭やカラフルで明るいお庭等によくあいます。
- セイヨウサンシュユの果実は晩夏から初秋頃に実り完熟します。
- 果実は赤色の長球状でグミやさくらんぼの様な外観をしています。
- 熟した果実は食用ですが酸っぱいため生食される事は少なく一般的にジャムやジュースなどに加工した後に食べられます。
- 果実はサンシュユと同様に薬用植物として利用されています。
- セイヨウサンシュユの果実は酸っぱいですが鳥が食べにくる事もあります。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回るメジロやエナガの姿が見られるかもしれません。
- セイヨウサンシュユの葉は楕円形から卵形の形をしており通常は緑色です。
- 幾つかの品種では葉の色が白色(~黄色)をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- セイヨウサンシュユは秋に紅葉した後に落葉する落葉低木です。
- 秋になると葉は赤色(~赤紫色)や黄色(~橙色)に色付き紅葉が楽しめます。
セイヨウサンシュユの茎は木質で樹皮は褐色もしくは灰褐色で成熟すると剥がれ落ちます。茎は直立して枝分かれがよく高さは約500(~1200)cmの間で成長して成熟すると横へ大きく広がる傾向があります。葉序は対生葉序、葉色は緑色で、秋になると赤色(~赤紫色)や橙色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約4(~10)cm、幅約2(~4)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形です。花序は10(~25)個の花が集まる散形花序で、花序の基部には4個の苞葉があります。個々の花の大きさは直径約0.5(~1)cm、黄色の花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は核果だ赤色もしくは黄色をしており長さ約2cm、幅約1.5cmの長球形です。
セイヨウサンシュユの収穫時期や食べ方の紹介
食用部分:果実
収穫時期:10月~11月
食べ方:ジャム・ジュース・お茶・果実酒等
セイヨウサンシュユの食べ方
セイヨウサンシュユは一般的に果実の果肉部分が食用にされます。晩秋頃に赤く実るセイヨウサンシュユの果実を収穫します。収穫した果実を水洗いして、沸騰したお湯の中に数分間浸します。お湯から果実をあげて果実の中の種子を取り出します。種子を取り出したら果実の方を天日干しします。※天日干しする事で薬効のある精油の流出を抑える働きがあります。
乾燥させたセイヨウサンシュユの果実(ドライフルーツ)は、お湯の中に数個いれてお茶を作るのに利用されたり、スープの中に入れられて食べられます。
セイヨウサンシュユの果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- セイヨウサンシュユの果実・砂糖(グラニュー糖等)・レモン果汁・瓶(殺菌済)
- セイヨウサンシュユの果実を水洗いします。
- 鍋の中に果実を入れ果実に対して2分の1の砂糖をまぶし1時間程度おきます。
- 例:果実200gなら砂糖100g
- 鍋を火にかけて弱火でセイヨウサンシュユの果実をかき混ぜながら沸騰させます。
- 煮詰めすぎると風味がなくなるため果実が柔らかくなったら火を止めます。
- 鍋からザルの方にセイヨウサンシュユを移し果肉を濾します。
- 濾したら再度鍋の中に入れてレモン果汁をお好みの量(大さじ1程度)いれましょう。
- 鍋を弱火にかけとろみが出てきたらジャム完成です。
- 殺菌した瓶等に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
セイヨウサンシュユの栽培方法
セイヨウサンシュユを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さをやや苦手にしていますが、基本的には丈夫で一度活着すれば水やりや肥料を与える事が殆ど不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
セイヨウサンシュユの主な園芸品種
常緑ヤマボウシの特徴や園芸品種

原産:中国/ベトナム/ラオス
学名:Cornus hongkongensis
草丈:約500~1500cm
分類:常緑高木
開花時期:5月~6月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
常緑ヤマボウシとは!?
常緑ヤマボウシは学名Cornus hongkongensis、別名では「ホンコン・ドッグウッド(Hong Kong dogwood)」とも呼ばれる中国およびベトナム、ラオスが原産の落葉高木です。
常緑ヤマボウシの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のhongkongensisは「香港(ホンコン)」を意味しており自生地に由来します。
- 常緑ヤマボウシの由来は、日本にも自生するヤマボウシ(落葉高木)と違い冬も葉が残る所からきています。
- ヤマボウシの由来は、「頭巾」の様に見える白色の総苞と、「坊主頭」に見える総苞の中心に集まる花から、山に咲く法師(山法師)と呼ばれます。
常緑ヤマボウシの特徴(魅力)
- 常緑ヤマボウシは春から初夏に開花する花と秋に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的で庭木として育てられる常緑高木です。
- 常緑ヤマボウシの花は花中央にある緑色(~黄緑色)をした球状の部分で最大70個の小さな小花が集まっています。
- 花弁の様に見える部分は葉が変形した白色の総苞(4個の総苞片)になります。
- 常緑ヤマボウシは総苞片の先端が尖っていて開花は葉が展開してる時におこります。
- 常緑ヤマボウシに似ているハナミズキの総苞片は全体的に丸く先端が窪んでおり開花の多くは葉が展開する前におこります。
- 常緑ヤマボウシの果実は晩夏から晩秋頃に実ります。
- 果実は赤色(~桃色)をしていて多数の果実が集合(集合果)しているためボコボコと隆起しています。
- 熟した果実(果肉部分)はヤマボウシと同様に食用になり生のまま食べられたりジャムにして食べられます。
- 常緑ヤマボウシは常緑のためヤマボウシの様な美しい紅葉が見られません。
常緑ヤマボウシの樹形は単幹もしく株立ちになります。茎は木質で樹皮は褐色もしくは灰褐色をしています。茎は直立して枝分かれがよく高さ約500(~1500)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で軟毛が生えます。葉身の大きさは長さ約6(~13)cm、幅約2.5(~6.5)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形です。花序は団散花序で、花の周囲に白色の総苞片(装飾花)が4個あり、中央に目立たない緑色(~黄緑色)の小花が約40(~70)個集まり球状をつくります。個々の花には萼片4個、花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は赤色(~桃色)の集合果(多数の果実が集まり1個の果実に見える)で直径約1.5(~2.5)cmの球形です。
常緑ヤマボウシの栽培方法
園芸では、春に開花する花や秋に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられます。常緑ヤマボウシは非常に大きく成長して目立つため、シンボルツリーとしたり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
常緑ヤマボウシを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さをやや苦手にしていますが、基本的には丈夫で一度活着すれば水やりや肥料を与える事が殆ど不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
常緑ヤマボウシの主な園芸品種
シラタマミズキの特徴や園芸品種
原産:中国/朝鮮
学名:Cornus alba
草丈:約100~300cm
分類:落葉低木
開花時期:4月~6月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●赤色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:カラーリーフ
シラタマミズキとは!?
シラタマミズキは学名Cornus alba、別名では「レッド・バーク(red-barked)」や「シベリアン・ドックウッド(Siberian dogwood)」とも呼ばれる中国および朝鮮が原産の落葉低木です。
シラタマミズキの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のalbaはラテン語で「白色」を意味しており、果実の色に由来します。
- シラタマミズキの由来は秋に「白玉(シラタマ)」の果実をつける「ミズキ(属)」の植物からきています。
シラタマミズキの特徴(魅力)
- シラタマミズキは冬に真紅色に変わる茎(幹・枝)と春に開花する白色の花と秋に実る果実と紅葉する葉を鑑賞する目的で育てられる落葉低木です。
- シラタマミズキは冬になると葉が落ちて茎が赤色になる事から「サンゴ」等に例えられます。
- シラタマミズキの枝は宝石にも例えられるサンゴと同様に美しくフラワーアレンジメント等の花材として利用されます。
- シラタマミズキは地際から多数の蘖を出すため株立ち状の樹形をつくります。
- また茎は枝分かれがよく斜上に広がる傾向にあります。
- シラタマミズキの花は非常に小さな小花が半球状に集まり咲きます。
- シラタマミズキの果実は晩夏から秋頃になり白色もしくは青みがかった球形をしています。
- シラタマミズキの葉は楕円形から卵形の形をしており通常は緑色です。
- 幾つかの品種では葉の色が白色(~黄色)をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- シラタマミズキは秋に紅葉した後に葉が落ちる落葉低木です。
- 秋になると葉は赤色(~赤紫色)に色付き紅葉が楽しめます。
- シラタマミズキは落葉性ですが花壇の縁取りや生垣として高い人気があります。
シラタマミズキの茎の色は季節により変わり緑色もしくは赤色をしています。樹形は株立ち状で地際から多数の茎(蘖)を出し、茎は非常に枝分かれがよく、直立(殆ど垂直に伸びる)もしくは斜上(斜め上に伸びる)に伸び、高さ約100(~300)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で、秋になると赤色(~赤紫色)や橙色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約3(~11)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形です。花序は直径2(~5)cmの散房花序で、個々の花は白色の花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は白色(~青みを帯びる)の核果の球形です。
シラタマミズキの栽培方法
園芸では、一般的にウィンターガーデンで「珊瑚」の様な樹形と真っ赤な色になる茎のシルエットを鑑賞する目的で育てられる事が多いです。また春に開花する花や秋に実る果実、紅葉する葉を鑑賞する目的で育てられたり、幾つかの品種で見られる黄色(~白色)の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられます。シラタマミズキは枝分かれがよく密に葉が茂ることから生垣や花壇の縁取り等に利用されたりもします。また夏の暑さをやや苦手にしている事から管理のしやすい鉢植えに植えて育てるのもおすすめです。
シラタマミズキの主な園芸品種

サンゴミズキは冬になると真っ赤な光沢のある茎になり、珊瑚を思わせる様な美しいシルエットをつくる魅力的な園芸品種です。サンゴミズキの色鮮やかな赤色の茎は、寂しさを感じさせるウィンターガーデンの中で明るさとポップさを感じさせたり、収穫されフラワーアレンジメントの花材として利用される事もあります。また一般的なシラタマミズキと同様に晩春には白色の花が咲き、秋には白色の果実と赤色の紅葉が見られます。
サンゴミズキは自然な樹形で花や実を楽しみながら庭木として育てたり、株を幾つか並べ樹形を剪定で制限しながら生垣として育てたりする事ができます。目的に合わせて育て方を選ぶとよいでしょう。
コルヌス(エレガンティッシマ)は葉のふち部分に白色(~薄黄色)の班(覆輪)が入るため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたり清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。また一般的なシラタマミズキと同様に晩春には白色の花が咲き、秋には白色の果実と赤色の紅葉が見られ、冬になると赤く染まった茎のシルエットが楽しめます。
コルヌス(エレガンティッシマ)は自然な樹形で花や実を楽しみながら庭木として育てたり、株を幾つか並べ樹形を剪定で制限しながら生垣として育てたりする事ができます。目的に合わせて育て方を選ぶとよいでしょう。
コルヌス(オーレア)は葉全体が鮮やかな黄色(~黄緑色)をしているため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたりカジュアルで開放感を感じさせたりするイエローリーフとして楽しむ事が出来ます。また一般的なシラタマミズキと同様に晩春には白色の花が咲き、秋には白色の果実と赤色の紅葉が見られ、冬になると赤く染まった茎のシルエットが楽しめます。
コルヌス(オーレア)は自然な樹形で花や実を楽しみながら庭木として育てたり、株を幾つか並べ樹形を剪定で制限しながら生垣として育てたりする事ができます。目的に合わせて育て方を選ぶとよいでしょう。
コルヌス(ケッセルリンギィ)は秋から冬にかけて赤色から暗紫色へと変わる茎の色が特徴の園芸品種です。暗紫色の茎が立ち並ぶシックなシルエットは、何処かミステリアスな雰囲気を漂わせるため、重厚感のある落ち着いたお庭やダークファンタジーに出てくる怪しい雰囲気のお庭等によくあうかもしれません。また一般的なシラタマミズキと同様に晩春には白色の花が咲き、秋には白色の果実と赤色の紅葉が見られる所も魅力です。
コルヌス(ケッセルリンギィ)は自然な樹形で花や実を楽しみながら庭木として育てたり、株を幾つか並べ樹形を剪定で制限しながら生垣として育てたりする事ができます。目的に合わせて育て方を選ぶとよいでしょう。
コルヌス(スペーシー)は葉のふち部分に鮮やかな黄色の班(覆輪)が入るため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたりカジュアルで開放感を感じさせたりするカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。また一般的なシラタマミズキと同様に晩春には白色の花が咲き、秋には白色の果実と赤色の紅葉が見られ、冬になると赤く染まった茎のシルエットが楽しめます。
コルヌス(スペーシー)は自然な樹形で花や実を楽しみながら庭木として育てたり、株を幾つか並べ樹形を剪定で制限しながら生垣として育てたりする事ができます。目的に合わせて育て方を選ぶとよいでしょう。
セイヨウミズキの特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ/西アジア
学名:Cornus sanguinea
草丈:約200~600cm
分類:落葉低木
開花時期:4月~6月
花色:白色〇
葉色:緑色●黄色●赤色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
セイヨウミズキとは!?
セイヨウミズキは学名Cornus sanguinea、別名では「コモン・ドックウッド(common dogwood)」や「ブラッディ・ドックウッド(bloody dogwood)」とも呼ばれるヨーロッパおよび西アジアが原産の落葉低木です。
セイヨウミズキの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のsanguineaはラテン語で「血赤色の」「血の」を意味しており、冬に赤くなる茎に由来します。
- セイヨウミズキの由来は「西洋(セイヨウ)」から来た「ミズキ」に似た植物を意味します。
セイヨウミズキの特徴(魅力)
- セイヨウミズキは冬に赤色(~橙色)に変わる新しい茎と春に開花する白色の花と秋に実る果実と紅葉する葉を鑑賞する目的で育てられる落葉低木です。
- セイヨウミズキはシラタマミズキほどではないものの冬になると葉が落ちて茎が赤色(~橙色)になります。
- ただし赤色になる茎は新しい茎のため鑑賞するには定期的な剪定が必要になります。
- セイヨウミズキの花はミズキの花に似ており小さな花が半球状に集まり咲きます。
- セイヨウミズキの果実はミズキと似ており暗紫色の球状です。
- セイヨウミズキは秋に紅葉した後に葉が落ちる落葉低木です。
- 秋になると葉は赤色(~赤紫色)に色付き紅葉が楽しめます。
セイヨウミズキの茎の色は若い時は緑色もしくは冬になると赤みを帯び、成熟すると褐色から灰褐色になります。茎は枝分かれがよく直立して高さ約200(~600)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で、秋になると赤色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約4(~8)cm、幅約2(~4)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形です。花序は直径3(~5)cmの散房花序で、個々の花は白色の花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花後の果実は暗紫色の核果で球形をしています。