- 原産:/東シベリア/チベット/モンゴル
- 科:ボタン(Paeoniaceae)
- 属:ボタン/パエオニア(Paeonia)
- 種:シャクヤク/ラクチフローラ(lactiflora)
- 別名:花相/チャイニーズ ピオニー(Chinese peony)/コモン ガーデン ピオニー(common garden peony)
- 品種:コーラルチャーム(paeonia lactiflora ‘coral charm’)
- 開花時期:4月~6月
- 花の色:桃色●橙色●
- 葉色:緑色●
- 分類:多年草
- 草丈:約60~80cm
- 誕生花:2月6日/5月14日
- 花言葉:「慎ましさ」「恥じらい」
- 用途:切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
シャクヤク(コーラルチャーム)とは!?
シャクヤク(コーラルチャーム)はカップ状に桃色(~薄橙色)の花弁が幾重にも重なり、甘い果物を連想させるような可愛らしい花を咲かせる魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(コーラルチャーム)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな桃色(~薄橙色)の花は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤクとは!?
シャクヤクは学名Paeonia lactiflora、別名では「花相」や「チャイニーズ ピオニー(Chinese peony)」等とも呼ばれる中国及び東シベリア、チベット、モロッコが原産の多年草(宿根草)です。日本には古くから薬用植物として渡来しており、また江戸時代になると盛んに品種改良され、特に熊本地域ではヒゴシャクヤクとして多くの品種が作出されています。
シャクヤクの語源(由来)
- 属名のPaeoniaはギリシャ神話の中で神々の医師だったピーアン(Paean)に由来しています。
- 種小名のlactifloraはラテン語でミルクを意味する「lactis」と、花を意味する「flora」の二語からきており、乳白色の花を意味しています。
- シャクヤクの由来は「姿がしなやかで優しいさま」を意味する「綽約」からきていると言われています。
シャクヤクの特徴(魅力)
- シャクヤクは春に開花する直径約8~16cmの大きく豪華な花を鑑賞する目的で育てられる多年草(宿根草)です。
- シャクヤクの花はバリエーションが非常に豊富でティッシュで作られたかのようなふんわりした花姿が魅力です。
- 花の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲き・翁咲き・手毬咲き・バラ咲き・冠咲き等の花形があります。
- 花色は赤色・桃色・黄色・橙色・紫色・緑色・白色・複色があります。
- シャクヤクの花は花弁がまとまってドサッと落ちるように散ります。
- 一方で近縁のボタンは花弁が1枚ずつひらひら散っていく所が特徴です。
- シャクヤクの花は豪華で切り花としても高い人気があります。
- ただし日持ちは2~6日程度とあまりよくありません。
- シャクヤクは宿根草のため地上部が完全に枯れてしまい根だけが残り越冬します。
- シャクヤクは夏の暑さ冬の寒さに強く丈夫です。
- 立派な花を咲かせるためには十分な肥料を必要としますが水やりも殆ど不要で基本的には低メンテナンスで育てられます。
シャクヤクの根は太く肉質で、また塊根をもちます。茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。茎は基部から何本も出て叢生し高さ60(~80)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉身は2回三出複葉もしくは三出複葉、小葉は卵形もしくは楕円形か披針形をしています。花は頂生、直径約8(~16)cm、花弁の色は桃色・赤色・黄色・紫色・緑色・白色、花弁の数は5(~複数)あり一重咲きもしくは八重咲きします。花後の果実は袋果です。
シャクヤクの切り花の楽しみ方
- シャクヤクの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は蕾がふわふわと柔らかくなってきたタイミングで行うと最も日持ちします。
- 硬い蕾の時に収穫すると開花しない事があるため注意が必要です。
- 完全に開いたシャクヤクは2~3日程度の日持ちです。
- 収穫したら水揚げを悪くする葉を出来るだけ取り除きます。
- 水揚げは水切りと必要に応じて深水を行いましょう。
- 花を生ける花瓶には延命剤(栄養入り)いれましょう。
- 延命剤の効果によって蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ直射日光の当たらない低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが3~6日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
おすすめの延命剤
シャクヤクの栽培方法
- シャクヤク(レッドチャーム)は中央の雄蕊が花弁化して、ポンポンを連想させる様な球状の花姿を作っており、また色鮮やかな赤色の花色が情熱的でエネルギーに満ちた印象を与える魅力的な園芸品種です。
- シャクヤク(レッドマジック)は鮮やかな深紅の花弁が幾重にも重なり、完全八重咲きする豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。色鮮やかな赤色の花色は、ポップでエネルギーに満ちた印象や、愛情や情熱を感じさせたりします。そのため、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭や、チャーミングな雰囲気のあるお庭等によくあうでしょう。
- シャクヤク(エンジェルチークス)は花弁が幾重にも重なり八重咲きする豪華な花姿をしており、花の中心部でクリーム色の花弁が輪状に境界をつくり、桃色と黄色(クリーム色)の柔らかな雰囲気の花色がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな薄桃色とクリーム色の2色の花色は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(オリエンタルゴールド)は黄色の花弁が幾重にも重なり中央に多数の黄色の雄蕊が集まる花姿が魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。色鮮やかな黄色の花色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
- シャクヤク(ダッチス・デ・ネムール)はティッシュで作られたかの様なふんわりとした八重咲きする豪華な花姿と、柔らかな印象を与える白色(~薄黄色)の花色が魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。白色(~薄黄色)の花は清潔感を感じさせたり神聖な物(天使等)をイメージさせます。そのため手入れがよくされた綺麗なお庭や明るいお庭等によくあうでしょう。
- シャクヤク(イエロークラウン)は牡丹と芍薬の交雑種で、色鮮やかな黄色の花弁が幾重にも重なりカップ状に咲く豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。色鮮やかな黄色の花色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
- シャクヤク(コーラルチャーム)はカップ状に桃色(~薄橙色)の花弁が幾重にも重なり、甘い果物を連想させるような可愛らしい花を咲かせる魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな桃色(~薄橙色)の花は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(コーラルサンセット)の花はカップ状に幾重にも重なる鮮やかな桃色(~橙色)の花弁と、黄色の雄蕊で構成されており、明るく可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな桃色(~橙色)の花は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(ソルベット)の花は桃色とクリーム色(薄黄色)の2種類の花弁があり、クリーム色の花弁が中央で輪状に境界をつくる個性的な花色の花を咲かせます。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな桃色とクリーム色(薄黄色)の2色の花色は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(サラバンハート)の花は直径約20cmと非常に大きく、可愛らしい印象を与える桃色の花弁が幾重にも重なる豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。ふんわりとした花姿と柔らかな桃色の花は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(ムッシュジュエリー)は中央の雄蕊が花弁化して球状に集まり個性的な花姿をつくり、桃色の花色が可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。ふんわりとした花姿と柔らかな桃色の花は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(ラズベリーサンダー)の花は桃色とクリーム色(薄黄色)の2種類の花弁があり、円環状にクリーム色の花弁が配置され輪状の境界をつくる個性的な花色が特徴の園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。ふんわりとした花姿と柔らかな桃色と薄黄色の花は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(エッジドサーモン)の花は花弁が内側に湾曲してカップの様になる個性的な花姿と、柔らかな桃色の花色が魅力的な園芸品種です。草姿は叢生して高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。カップ状になる個性的な花姿と柔らかな桃色の花色は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- シャクヤク(グリーンハロー)は花弁が波打ち半八重咲きする独特な花の形と、緑色と白色の2色の花色がとても珍しく、ナチュラルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
ボタンの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ボタン(パエオニア)の珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種等の紹介【2021】
シャクヤク(コーラルチャーム)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
シャクヤク(コーラルチャーム)は直射日光が6時間以上あたる日向から3時間から5時間の半日陰までで育てる事ができます。理想的な環境は直射日光が6時間以上あたる日向です。
土壌の土質
シャクヤク(コーラルチャーム)は水捌けの悪い粘土質な土壌を嫌います。基本的には通気性がよく有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好むため植付けの前にしっかり土壌改善を行いましょう。
植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。
植える際の注意点
シャクヤクは移植を嫌います。そのため、移植しない事を前提で場所を決めて植え付けを行い、また移植時は出来るだけ根を傷めないように扱いましょう。
鉢土づくり
日当り
シャクヤク(コーラルチャーム)は日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たり午後から日陰になるような半日影で育てましょう。
培養土
シャクヤク(コーラルチャーム)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
生育初期
シャクヤク(コーラルチャーム)は植え付け後、根が張り活着するまでは、土が完全に乾燥しないように、水やりをしっかり行い育てましょう。
地植え
シャクヤクは乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
シャクヤクを鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
シャクヤク(コーラルチャーム)は肥料がなくても育つ事が出来ますが、綺麗な花を咲かせるためには十分な肥料を与える必要があります。
基本的に肥料は寒肥・お礼肥・秋の追肥の3回与えます。また土壌が風雨などで劣化している場合があるため、必要に応じて堆肥(腐葉土等)を入れて土壌を改善します。
元肥(寒肥)
寒肥は元肥と同様に肥効が長い物を選びましょう。具体的には配合肥料や緩効性肥料を選びます。また肥料の成分も元肥と同様に水平型肥料(窒素・リン・カリがバランスよく入る)もしくは山型肥料(リン酸多め)を選びます。
寒肥の施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か数cmの穴を掘り、その中に肥料を施します。
また、土質は風雨等でどうしても年々劣化するため、土質を改善する牛ふん堆肥や腐葉土等も穴の中に入れたり、株の近くにマルチングする等して入れてあげるといいでしょう。
お礼肥
シャクヤクのお礼肥は花が終わる初夏に与えます。翌年の開花の為にも、花の開花で消耗したエネルギーを肥料でしっかり補いましょう。
ボタンのお礼肥は多くの場合は速効性の高い発酵油カスやぼかし肥料等が利用されます。
お礼肥の施し方は、株元から少し離した場所に置き肥するか、5cm程度穴を掘って、その中に肥料を埋めます。
秋の追肥
シャクヤクの秋の追肥は9月頃に与えます。
シャクヤクの追肥は多くの場合は速効性の高い発酵油カスやぼかし肥料等が利用されます。
追肥の施し方は、株元から少し離した場所に置き肥するか、5cm程度穴を掘って、その中に肥料を埋めます。
剪定のやり方
シャクヤク(コーラルチャーム)の剪定は基本的に「花がら摘み」だけです。また必ず必要というわけではないものの「秋に切り戻し」する事も出来ます。
花がら摘み
シャクヤクは開花期間中の花がら摘みが大切です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、真菌性(カビ)の病気になる原因となったり、種を作り初めて生育が衰える事があるからです。枯れた花を摘む事は、根や茎葉の成長を促し翌年の開花に影響を与えます。
花がら摘みの方法
シャクヤクの花がら摘みは開花期間中に行います。萎れた花もしくは枯れた花を元気な葉の上で剪定します。
冬の切り戻し
シャクヤクの切り戻しは基本的に不要ですが、秋に切り戻しを行うことで病気の持ち越しを防ぐ事が出来ます。
シャクヤクの切り戻し剪定のやり方
シャクヤクの切り戻し剪定の時期は晩秋です。地際で一律に剪定します。
夏越しする方法
シャクヤク(コーラルチャーム)は夏の暑さに強く基本的には夏越し対策不要で育てられます。
冬越しする方法
Hardiness:4b~8a
シャクヤク(コーラルチャーム)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
シャクヤク(コーラルチャーム)は株分けによって増やすことが出来ます。
シャクヤクの株分け手順
- シャクヤクの株分け時期は秋(9月頃)が最適です。
- スコップを使い出来るだけ根が傷まないように慎重に株を掘りあげます。
- 地際部にある塊茎を観察して芽の位置を確認します。
- 塊茎に芽を3~5個残すようにしてナイフやハサミ等で個々に切り分けましょう。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えましょう。
播種で増やす
シャクヤクの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
シャクヤクは種で増やす事も出来ます。ただし品種によっては種を付けない場合があり、また播種から開花までかなりの時間がかかる場合があります。
植物の病気
シャクヤクの病気
- うどんこ病
- 灰色カビ病
- 立枯病
- 班葉病
シャクヤクの害虫
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- ネコブセンチュウ