グミは属の中に約159種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、等が親しまれています。
グミ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
グミの主な種の目次
ナツグミの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Elaeagnus multiflora
- 草丈:約200~800cm
- 分類:落葉小高木/半常緑小高木
- 開花時期:4月~5月
- 果実時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:6月1日/6月24日
- 花言葉:野生美/用心深い/心の純血
- 用途:
ナツグミとは!?
ナツグミの学名Elaeagnus multiflora、別名では「ホソバナツグミ」や「チェリー・シルバーベリー(cherry silverberry)」等とも呼ばれる日本原産の落葉小高木もしくは半常緑小高木です。
ナツグミの語源(由来)
- 属名のElaeagnusは古代ギリシャ語の「ἐλαίαγνος」からきており、「ἐλαία」は「オリーブ」、「ἂγνος」は「純粋」や「貞操」を意味します。
- 種小名のmultifloraはラテン語で「たくさん」「多く」を意味する「multi」と、ラテン語で「花」を意味する「flora」の2語からなり、たくさんの花を咲かせる所に由来します。
- ナツグミの由来は夏に実が熟す所からきています。
ナツグミの特徴(魅力)
- ナツグミは晩春から夏に実る赤色の果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられる落葉小高木です。
- 花は葉の付け根に1個もしくは2個ペアで垂れ下がる様に咲きます。
- 花には花弁がなく筒状の萼と裂片が4個あります。
- 花の色は白色(~薄黄色)で非常に多花性です。
- ナツグミの果実は夏に熟すため「ナツグミ」と呼ばれます。
- 果実は甘みとタンニン由来の渋みがあります。
- 主に生食されジャム等に加工されて食べられることもあります。
- ナツグミの果実は赤く目立ち甘いため鳥がよく食べにきます。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回る様々な鳥の姿が見られるかもしれません。
- ナツグミは変種に「トウグミ」と「ビックリグミ」があります。
- ナツグミは葉に鱗状毛(毛が魚の鱗の様な形)があります。
- トウグミは葉に星状毛(毛が放射状に伸びる)があります。
- ビックリグミはナツグミより果実が大きく別名では「ダイオウグミ」とも呼ばれます。
- ナツグミは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ナツグミの茎は木質で樹皮は褐色や暗褐色をしています。茎(幹)は直径約30cmまでの太さになり、直立して高さ約200(~800)cmに成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色で、葉表面には灰白色の脱落する鱗片があり、葉裏面には灰白色の鱗片が残ります。葉身の大きさは長さ約3(~8)cm、幅約1(~3)cm、葉身の形は楕円形(~長楕円形)もしくは卵形です。花は葉の付け根に1個もしくは2個ペアになり垂れ下がる様に咲き、個々の花(萼)の長さは約1.5cm、筒状で4個の裂片があります。花後の果実は偽果で、長さ約1(~2.5)cmある楕円形、熟すと赤色になり銀色の点状のスポットが入ります。
ナツグミの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:5月~7月
- 食べ方:生食・ジャム・ゼリー
ナツグミの食用部分
ナツグミは果実が食用にされます。基本的には加工せずに生のまま食べられますが、ジャムなどに加工して食べられる事もあります。果肉はジューシーで渋みのある甘さが魅力です。
ナツグミの果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- ナツグミの果実・砂糖(グラニュー糖等)・レモン果汁・瓶(殺菌済)
- ナツグミの果実から花柄をとり水洗いします。
- 鍋でお湯を沸かし果実を入れて軽く3分~5分程度茹でます。
- 茹でた果実をザルに上げて水気をきります。
- 果実を木ベラで潰し濾して果肉(果汁)と種に分けます。
- 果肉(果汁)の重さを計ります。
- 鍋の中に果肉(果汁)と果肉(果汁)の半分程度の砂糖と適量のレモン果汁を入れます。
- 例:果肉(果汁)200gなら砂糖100g
- 鍋の中で果肉(果汁)を弱火で煮詰めます。
- 果肉(果汁)にトロミが出てきたら完成です。
- 殺菌した瓶等に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
ナツグミの栽培方法
園芸では春に開花する花や夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられます。ナツグミは大きく成長して目立つため、シンボルツリーとしたり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しむといいでしょう。
ナツグミを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
ナツグミの主な園芸品種
トウグミの学名Elaeagnus multiflora var. hortensis、ナツグミ(Elaeagnus multiflora)の変種で北海道および本州に自生する日本原産の落葉低木です。
トウグミは葉表面に星状毛(毛が放射状に伸びる)があり、ナツグミは葉表面に鱗片毛(毛が魚の鱗の様な形)があります。
ビックリグミは学名Elaeagnus multiflora var. gigantea、別名では「ダイオウグミ」とも呼ばれます。ビックリグミはトウグミの中から特に果実が大きいものが選抜されたナツグミの変種の落葉低木です。
ナワシログミの特徴や園芸品種
- 原産:日本/中国
- 学名:Elaeagnus pungens
- 草丈:約200~400cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:9月~11月
- 果実時期:3月~6月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:カラーリーフ
ナワシログミとは!?
ナワシログミの学名Elaeagnus pungens、別名では「タワラグミ」や「トキワグミ」等とも呼ばれる日本および中国原産の常緑低木です。日本では本州・四国・九州に分布しており、山地や林縁、海辺近辺に自生しています。
ナワシログミの語源(由来)
- 属名のElaeagnusは古代ギリシャ語の「ἐλαίαγνος」からきており、「ἐλαία」は「オリーブ」、「ἂγνος」は「純粋」や「貞操」を意味します。
- 種小名のpungensはラテン語で「刺す」を意味しており、茎にしばしば棘がある事に由来します。
ナワシログミの特徴(魅力)
- ナワシログミは春から初夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的や生垣や盆栽として楽しむ目的で育てられます。
- ナワシログミは秋に花が咲き翌年の早春から初夏に果実が実ります。
- 花は葉の付け根に1~3個が束生します。
- 花には花弁がなく筒状の萼と裂片が4個あります。
- 花には甘い香りがあります。
- 果実は甘みとタンニン由来の渋みがあります。
- 主に完熟した果実が生食されジャム等に加工されて食べられることもあります。
- ナワシログミの果実は赤く目立ち甘いため鳥がよく食べにきます。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回る様々な鳥の姿が見られるかもしれません。
- ナワシログミの葉は常緑のため1年を通して落葉する事がありません。
- 葉は革の様に厚く光沢があり表面は緑色で裏面は灰白色をしています。
- 幾つかの品種では葉の色が黄色をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます
- ナワシログミの茎は非常に枝分かれがよく密に茂ります。
- 枝は優雅に横へと広がる傾向にあります。
- ナワシログミは家の境界等に等間隔(約50~70cm)で植えて生垣として利用される事があります。
- 葉は常緑のため冬の間も目隠し効果を発揮します。
- 茎には棘があるため人の侵入を遮る効果が高いです。
- 黄色の班入りの品種を利用した場合明るい雰囲気をつくります。
- ナワシログミは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ナワシログミの茎は木質で樹皮は褐色や暗褐色をしています。茎は長さ最大8cmの棘があり直立して枝分かれがとても良く、枝分かれした枝は垂れ下がる傾向があり、高さ約200(~400)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色(裏面は灰白色)で革のような質感と光沢があり、新しい葉の表面には星状毛がある。葉身の大きさは長さ約5(~10)cm、幅約2(~5)cm、葉身の形は楕円形(~狭楕円形)です。花は葉の付け根に1個から3個集まりなり垂れ下がる様に咲き、個々の花(萼)は白色(~薄黄色)しており、形は筒状で4個の裂片があります。花後の果実は偽果で、長さ約1.5cmある楕円形、熟すと赤色になり銀色の点状のスポットが入ります。
ナワシログミの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:5月~7月
- 食べ方:生食・ジャム・ゼリー
ナワシログミの食用部分
ナワシログミは果実が食用にされます。基本的には加工せずに生のまま食べられますが、ジャムなどに加工して食べられる事もあります。果肉はジューシーで渋みのある甘さが魅力です。
ナワシログミの果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- ナワシログミの果実・砂糖(グラニュー糖等)・レモン果汁・瓶(殺菌済)
- ナワシログミの果実から花柄をとり水洗いします。
- 鍋でお湯を沸かし果実を入れて軽く3分~5分程度茹でます。
- 茹でた果実をザルに上げて水気をきります。
- 果実を木ベラで潰し濾して果肉(果汁)と種に分けます。
- 果肉(果汁)の重さを計ります。
- 鍋の中に果肉(果汁)と果肉(果汁)の半分程度の砂糖と適量のレモン果汁を入れます。
- 例:果肉(果汁)200gなら砂糖100g
- 鍋の中で果肉(果汁)を弱火で煮詰めます。
- 果肉(果汁)にトロミが出てきたら完成です。
- 殺菌した瓶等に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
ナワシログミの栽培方法
園芸では秋に開花する花や翌年の春から初夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的や、幾つかの品種で見られる黄色の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多いです。ナワシログミは枝分かれがとてもよく密に茂るため生垣等にもよく利用され、また盆栽としても親しまれます。
ナワシログミを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
ナワシログミの主な園芸品種
ナカフナワシログミは葉の中央部に光沢のある黄色の中班が入り、明るく柔らかな雰囲気をつくり、一年を通してカラーリーフとして楽しめる魅力的な園芸品種です。
ナカフナワシログミは非常に枝分かれがよく密に茂り高さ幅とも300(~450)cmまで成長します。庭木として自然な樹形で花や実を楽しみながら育てたり、また生垣として株を等間隔に並べ樹形を剪定で制限しながら育てると良いでしょう。
ナワシログミ(ゴールドリム)は葉の縁部分に黄色の覆輪が入り、明るく柔らかな雰囲気をつくり、一年を通してカラーリーフとして楽しめる魅力的な園芸品種です。
ナワシログミ(ゴールドリム)は非常に枝分かれがよく密に茂り高さ幅とも300(~400)cmまで成長します。庭木として自然な樹形で花や実を楽しみながら育てたり、また生垣として株を等間隔に並べ樹形を剪定で制限しながら育てると良いでしょう。
マリリン(Elaeagnus Pungens ‘Maryline’)は、葉の中心部に黄色の中班が入るため、明るく輝くような印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。黄色の班は、光を反射する力が強く、明るさを強調するため輝くような印象を与える事が出来ます。そのため、元気よく活力を感じさせるお庭によく合う園芸品種です。
アキグミの特徴や園芸品種
- 原産:日本/ヒマラヤ山脈
- 学名:Elaeagnus umbellata
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~5月
- 果実時期:8月~10月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:
アキグミとは!?
アキグミの学名Elaeagnus umbellata、別名では「ジャパニーズ・シルバーベリー(Japanese silverberry)」や「オータム・オリーブ(autumn olive)」等とも呼ばれる日本およびヒマラヤ山脈原産の落葉低木です。
アキグミの語源(由来)
- 属名のElaeagnusは古代ギリシャ語の「ἐλαίαγνος」からきており、「ἐλαία」は「オリーブ」、「ἂγνος」は「純粋」や「貞操」を意味します。
- 種小名のmultifloraはラテン語で「散形花序」を意味しており花の咲き方に由来します。
- アキグミは果実が秋に熟すためアキグミと呼ばれます。
アキグミの特徴(魅力)
- アキグミは晩夏から秋に実る赤色の果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられる落葉小高木です。
- 花は葉の付け根に1個もしくは7個が束生してつき垂れ下がる様に咲きます。
- 花には花弁がなく筒状の萼と裂片が4個あります。
- 花は花蜂の蜜源として利用されるため開花期には花の周りを元気に飛び回る花蜂の姿が見られるでしょう。
- アキグミの果実は秋に熟すため「アキグミ」と呼ばれます。
- 果実は他のグミの様に楕円形ではなく球状になります。
- 果実はタンニンが多く含有するため強い渋みがあります。
- またトマトに含有するリコピンやカロテノイド等が多く含まれています。
- 果実は生食されたりジャム等に加工されたりトマト代わりに利用されたりします。
- アキグミの果実は赤く目立ち甘いため鳥がよく食べにきます。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回る様々な鳥の姿が見られるかもしれません。
- アキグミは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
- アキグミは根粒菌と共生するため栄養の乏しい土壌でも育ちます。
アキグミの茎は木質で樹皮は灰褐色もしくは暗褐色をしており、茎は直立して高さ約200(~300)cmに成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色で、葉表面には灰白色の鱗状毛(成熟するとなくなる)があり、葉裏面には灰白色の鱗状毛が密生して残ります。葉身の大きさは長さ約4(~10)cm、幅約2(~4)cm、葉身の形は楕円形(~狭楕円形)もしくは倒披針形です。花は腋性で葉の付け根に1(~7)個付き垂れ下がる様に咲き、個々の花(萼)は筒状で4個の裂片があります。花後の果実は偽果で、果実は熟すと赤色になり白色(褐色)の鱗状毛が生え、大きさは直径約0.8cmの球形をしています。
アキグミの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:5月~7月
- 食べ方:生食・ジャム・ゼリー・果実酒
アキグミの食用部分
アキグミは果実が食用にされます。基本的には加工せずに生のまま食べられますが、ジャムなどに加工して食べられる事もあります。果肉はジューシーで渋みのある甘さが魅力です。
アキグミの果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- アキグミの果実・砂糖(グラニュー糖等)・レモン果汁・瓶(殺菌済)
- アキグミの果実から花柄をとり水洗いします。
- 鍋でお湯を沸かし果実を入れて軽く3分~5分程度茹でます。
- 茹でた果実をザルに上げて水気をきります。
- 果実を木ベラで潰し濾して果肉(果汁)と種に分けます。
- 果肉(果汁)の重さを計ります。
- 鍋の中に果肉(果汁)と果肉(果汁)の半分程度の砂糖と適量のレモン果汁を入れます。
- 例:果肉(果汁)200gなら砂糖100g
- 鍋の中で果肉(果汁)を弱火で煮詰めます。
- 果肉(果汁)にトロミが出てきたら完成です。
- 殺菌した瓶等に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
アキグミの栽培方法
園芸では春に開花する花や夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられます。アキグミは大きく成長して目立つため、シンボルツリーとしたり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しむといいでしょう。
アキグミを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
アキグミの主な園芸品種
ナワシログミ・エビンゲイの特徴や園芸品種
- 学名:Elaeagnus × ebbingei
- 草丈:約200~300cm
- 分類:常緑低木/半常緑低木
- 開花時期:9月~11月
- 果実時期:3月~6月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ
ナワシログミ・エビンゲイとは!?
ナワシログミ・エビンゲイの学名Elaeagnus × ebbingei、恐らくナワシログミ(Elaeagnus pungens)とマルバグミ(elaeagnus macrophylla)の雑種と思われている常緑低木もしくは半常緑低木です。
ナワシログミ・エビンゲイの語源(由来)
- 属名のElaeagnusは古代ギリシャ語の「ἐλαίαγνος」からきており、「ἐλαία」は「オリーブ」、「ἂγνος」は「純粋」や「貞操」を意味します。
ナワシログミ・エビンゲイの特徴(魅力)
- ナワシログミ・エビンゲイは春から初夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的や生垣や盆栽として楽しむ目的で育てられます。
- ナワシログミ・エビンゲイは秋に花が咲き翌年の早春から初夏に果実が実ります。
- 花は葉の付け根に1~3個が束生します。
- 花には花弁がなく筒状の萼と裂片が4個あります。
- 果実は甘みと渋みがあり食用です。
- ナワシログミ・エビンゲイの果実は赤く目立ち甘いため鳥がよく食べにきます。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回る様々な鳥の姿が見られるかもしれません。
- ナワシログミ・エビンゲイの葉は常緑もしくは寒さにより落葉する半常緑です。
- 葉は革の様に厚く光沢があり表面は緑色で裏面は灰白色をしています。
- 幾つかの品種では葉の色が白色や黄色をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます
- ナワシログミ・エビンゲイの茎は非常に枝分かれがよく密に茂ります。
- 枝は優雅に横へと広がる傾向にあります。
- ナワシログミ・エビンゲイは家の境界等に等間隔(約50~70cm)で植えて生垣として利用される事があります。
- 葉は常緑のため冬の間も目隠し効果を発揮します。
- 茎には棘があるため人の侵入を遮る効果が高いです。
- 黄色の班入りの品種を利用した場合明るい雰囲気をつくります。
- ナワシログミ・エビンゲイは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ナワシログミ・エビンゲイの茎は木質で樹皮は褐色や暗褐色をしています。茎は直立して枝分かれが非常に良く、丸みを帯びる樹形をつくる傾向があり、高さ約200(~300)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色(裏面は灰白色)で革のような質感と光沢があり、新しい葉の表面には星状毛がある。葉身の長さは約5(~10)cm、葉身の形は楕円形(~狭楕円形)です。花は葉の付け根に1個から3個集まりなり垂れ下がる様に咲き、個々の花(萼)は白色(~薄黄色)しており、形は筒状で4個の裂片があります。花後の果実は偽果で、長さ約1.5cmある楕円形、熟すと赤色になり銀色の点状のスポットが入ります。
ナワシログミ・エビンゲイの栽培方法
園芸では秋に開花する花や翌年の春から初夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的や、幾つかの品種で見られる黄色の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多いです。ナワシログミ・エビンゲイは枝分かれがとてもよく密に茂るため生垣等にもよく利用され、また盆栽としても親しまれます。
ナワシログミ・エビンゲイを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
ナワシログミ・エビンゲイの主な園芸品種
ナワシログミ(ギルドエッジ)は葉の縁部分に黄色(~薄黄色)の覆輪が入り、明るく柔らかな雰囲気をつくり、一年を通してカラーリーフとして楽しめる魅力的な園芸品種です。
ナワシログミ(ギルドエッジ)は非常に枝分かれがよく密に茂り高さ幅とも180cmまで成長します。庭木として自然な樹形で花や実を楽しみながら育てたり、また生垣として株を等間隔に並べ樹形を剪定で制限しながら育てると良いでしょう。
ヤナギバグミの特徴や園芸品種
- 原産:西アジア/中央アジア/ロシア/トルコ/パキスタン/インド
- 学名:Elaeagnus angustifolia
- 草丈:約500~700cm
- 分類:落葉小高木
- 開花時期:4月~6月
- 果実時期:8月~10月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ
ヤナギバグミとは!?
ヤナギバグミは学名Elaeagnus angustifolia、別名では「ロシアン・オリーブ(Russian olive)」や「シルバーベリー(silver berry)」等とも呼ばれる西アジアおよび中央アジア、ロシア、トルコ、パキスタン、インドが原産の落葉小高木です。
ヤナギバグミの語源(由来)
- 属名のElaeagnusは古代ギリシャ語の「ἐλαίαγνος」からきており、「ἐλαία」は「オリーブ」、「ἂγνος」は「純粋」や「貞操」を意味します。
- 種小名のangustifoliaは「狭い」「小さい」を意味する「angustus」と、「葉」を意味する「folium」の2語からなり、ヤナギバグミの狭い葉に由来します。
- ヤナギバグミの由来は柳の葉の様な細い葉をもつ所からきています。
ヤナギバグミの特徴(魅力)
- ヤナギバグミは白色の毛で覆われた美しいシルバーリーフを鑑賞する目的だったり秋に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられる落葉小高木です。
- 花は葉の付け根に1個~3個集まり垂れ下がる様に咲きます。
- 花には花弁がなく筒状の萼と裂片が4個あります。
- ヤナギバグミの果実は一般的な赤色のグミと違い橙色(~黄色)になります。
- 果実は甘く粉っぽい食感があり食用です。
- ヤナギバグミの新しい茎や葉は白色の毛で覆われているため銀白色(~灰緑色)の外観をしています。
- そのためシルバーリーフとして利用できます。
- シルバーリーフはスッキリと洗練された印象を与えるためエレガントなお庭等によくあいます。
- ヤナギバグミは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
- ヤナギバグミは根粒菌と共生するため栄養の乏しい土壌でも育ちます。
ヤナギバグミの茎は若い時は白色の鱗状毛で覆われるため白色の外観をしており、成熟すると樹皮は褐色や灰褐色をしています。茎は直立して高さ約500(~700)cmに成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色ですが白色の鱗状毛に覆われるため白色の外観をしており、葉身の大きさは長さ約4(~9)cm、幅約1(~2.5)cm、葉身の形は狭楕円形もしくは披針形です。花は腋性で葉の付け根に1(~3)個がまとまって垂れ下がる様に咲き、個々の花(萼)は筒状で4個の裂片があります。花後の果実は偽果で、長さ約1(~1.7)cmある楕円形、熟すと橙色(~黄色)になり銀色の点状のスポットが入ります。
ヤナギバグミの栽培方法
園芸では、白色の毛で覆われる茎葉をシルバーリーフとして鑑賞する目的だったり、秋に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられます。ヤナギバグミは大きく成長して目立つため、シンボルツリーとしたり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しむといいでしょう。
ヤナギバグミを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、放ったらかしでも育ちます。