- 科:グミ(Elaeagnaceae)
- 属:グミ(Elaeagnus)
- 種:エビンゲイ(ebbingei)
- 別名:エビンゲイグミ
- 品種:ギルドエッジ(elaeagnus ebbingei ‘gilt edge’)
- 開花時期:9月~11月
- 果実時期:3月~6月
- 花の色:黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:常緑低木/半常緑低木
- 草丈:約180cm
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:カラーリーフ
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ナワシログミ(ギルドエッジ)とは!?
ナワシログミ(ギルドエッジ)は葉の縁部分に黄色(~薄黄色)の覆輪が入り、明るく柔らかな雰囲気をつくり、一年を通してカラーリーフとして楽しめる魅力的な園芸品種です。
ナワシログミ(ギルドエッジ)は非常に枝分かれがよく密に茂り高さ幅とも180cmまで成長します。庭木として自然な樹形で花や実を楽しみながら育てたり、また生垣として株を等間隔に並べ樹形を剪定で制限しながら育てると良いでしょう。
ナワシログミ・エビンゲイとは!?
ナワシログミ・エビンゲイの学名Elaeagnus × ebbingei、恐らくナワシログミ(Elaeagnus pungens)とマルバグミ(elaeagnus macrophylla)の雑種と思われている常緑低木もしくは半常緑低木です。
ナワシログミ・エビンゲイの語源(由来)
- 属名のElaeagnusは古代ギリシャ語の「ἐλαίαγνος」からきており、「ἐλαία」は「オリーブ」、「ἂγνος」は「純粋」や「貞操」を意味します。
ナワシログミ・エビンゲイの特徴(魅力)
- ナワシログミ・エビンゲイは春から初夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的や生垣や盆栽として楽しむ目的で育てられます。
- ナワシログミ・エビンゲイは秋に花が咲き翌年の早春から初夏に果実が実ります。
- 花は葉の付け根に1~3個が束生します。
- 花には花弁がなく筒状の萼と裂片が4個あります。
- 果実は甘みと渋みがあり食用です。
- ナワシログミ・エビンゲイの果実は赤く目立ち甘いため鳥がよく食べにきます。
- そのため果期には果実の周りを元気に飛び回る様々な鳥の姿が見られるかもしれません。
- ナワシログミ・エビンゲイの葉は常緑もしくは寒さにより落葉する半常緑です。
- 葉は革の様に厚く光沢があり表面は緑色で裏面は灰白色をしています。
- 幾つかの品種では葉の色が白色や黄色をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます
- ナワシログミ・エビンゲイの茎は非常に枝分かれがよく密に茂ります。
- 枝は優雅に横へと広がる傾向にあります。
- ナワシログミ・エビンゲイは家の境界等に等間隔(約50~70cm)で植えて生垣として利用される事があります。
- 葉は常緑のため冬の間も目隠し効果を発揮します。
- 茎には棘があるため人の侵入を遮る効果が高いです。
- 黄色の班入りの品種を利用した場合明るい雰囲気をつくります。
- ナワシログミ・エビンゲイは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ナワシログミ・エビンゲイの茎は木質で樹皮は褐色や暗褐色をしています。茎は直立して枝分かれが非常に良く、丸みを帯びる樹形をつくる傾向があり、高さ約200(~300)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色(裏面は灰白色)で革のような質感と光沢があり、新しい葉の表面には星状毛がある。葉身の長さは約5(~10)cm、葉身の形は楕円形(~狭楕円形)です。花は葉の付け根に1個から3個集まりなり垂れ下がる様に咲き、個々の花(萼)は白色(~薄黄色)しており、形は筒状で4個の裂片があります。花後の果実は偽果で、長さ約1.5cmある楕円形、熟すと赤色になり銀色の点状のスポットが入ります。
ナワシログミ・エビンゲイの栽培方法
園芸では秋に開花する花や翌年の春から初夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫する目的や、幾つかの品種で見られる黄色の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多いです。ナワシログミ・エビンゲイは枝分かれがとてもよく密に茂るため生垣等にもよく利用され、また盆栽としても親しまれます。
ナワシログミ・エビンゲイを育てる際に注意する事は基本的にありません。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、放ったらかしでも育ちます。
グミの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
グミの珍しい種類、主な種やオススメの園芸品種等の紹介【2022】
ナワシログミ(ギルドエッジ)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
ナワシログミ(ギルドエッジ)は直射日光が6時間以上あたる日向から3時間から5時間の半日陰までで育てる事ができます。
土壌の土質
ナワシログミ(ギルドエッジ)は栄養の乏しい土壌にも耐え、土質をあまり選ばず育てる事が出来ます。基本的には幅広い土壌に耐えますが、植え付けの前に土壌診断を行い通気性と保水性のバランス良い土壌に植えてあげるとよいでしょう。
植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。
鉢土づくり
日当り
ナワシログミ(ギルドエッジ)は日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たり午後から日陰になるような半日影で育てましょう。
培養土
ナワシログミ(ギルドエッジ)は一般的な培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
地植え
ナワシログミ(ギルドエッジ)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし土の中に指を入れて湿り気がない場合、葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
ナワシログミ(ギルドエッジ)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
ナワシログミ(ギルドエッジ)は根粒菌と共生して窒素固定を行うため、多くの肥料を必要としません。晩冬もしくは早春に毎年1度だけ寒肥を与えましょう。
元肥(寒肥)の与え方
寒肥は冬から早春に与える元肥の1種です。
寒肥は元肥と同様に肥効が長い物を選びましょう。具体的には配合肥料や緩効性肥料を選びます。また肥料の成分も元肥と同様に水平型肥料(窒素・リン・カリがバランスよく入る)もしくは山型肥料(リン酸多め)を選びます。
寒肥の施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か穴を掘り、その中に肥料を施しましょう。
また、土質は風雨等でどうしても年々劣化するため、土質を改善する牛ふん堆肥や腐葉土等も穴の中に入れたり、株の近くにマルチングする等して入れてあげるといいでしょう。
剪定のやり方
ナワシログミ(ギルドエッジ)の剪定のやり方は、求める樹形により変わります。生垣(トピアリー)として形を維持しながら葉を密に茂らせたい場合は「刈り込み剪定」して育てます。庭木として花や実を楽しみながら育てたい場合は不要な枝を「間引き剪定」しながら育てます。
生垣(トピアリー)として育てる場合
ナワシログミ(ギルドエッジ)を生垣として形状を維持しながら育てたい場合は「刈り込み剪定」を行いましょう。
刈り込み剪定を行う時期は晩春から初夏(6月~7月)に行います。
刈り込み剪定のやり方は1本1本の茎を選別しながら剪定するのではなく、株全体を見ながら剪定します。枝葉の表面全体を均一に撫でる様に剪定して切りそろえましょう。
庭木として育てる場合
ナワシログミ(ギルドエッジ)を美しい自然樹形のまま庭木として、花実を鑑賞して育てたい場合は間引き剪定を行いましょう。
間引き剪定を行う時期は何時でも行えます。
間引き剪定のやり方は枯れた茎や損傷した茎、交差した茎等の不要な茎を根元から強く剪定して取り除きます。
間引き剪定を行う事で、生産的な若い茎もしくは新しく成長する芽にエネルギーが優先的に送られたり、光の通りや風通しをよくしたりして、健康な成長が促されます。また乱雑した樹形を整える事にも繋がります。
剪定をプロに任せる
剪定を自分で行う事が不安な場合は、剪定のプロに任せて綺麗に仕上げて貰う事も出来ます。また剪定する時間がとれない、他にも庭の作業を依頼したい時などもプロに作業を任せてしまう事が可能です。
- 剪定作業を自分で行う時に不安がある時
- 剪定は重労働になるため体力が最後までもつか不安がある。
- 大きな木を剪定する時は高所作業になるため怪我をするリスクがあり不安がある。
- 間違った剪定を行う事で、数年後に不格好な樹形になったり、スカスカした生垣になるかもしれない不安がある。※必要な枝と不要な枝の見極めが素人には難しい場合があり、太い枝や古い枝などを残すと不格好な樹形になることもある。
- 剪定を行う時間がとれず放ったらかしになっている
- 生垣の管理が疎かになると枝が暴れるため見た目が悪くなったり、枝が歩行者の邪魔になり怪我をさせるリスクがある。
- 木がどんどん成長していくと管理が難しくなったり、鑑賞したい花が上の方に咲いてしまったり、電線の近くだと枝が電線にかかる可能性がある。
- 剪定の他にも作業を依頼したい
- 庭の草が育って薮のようになっている、芝が伸びてボウボウになっている、庭石を並べたり外壁工事を頼みたい、庭にある不要物を撤去して欲しい等の相談も、剪定依頼をする時に一緒に行うことが可能です。
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夏越しする方法
ナワシログミ(ギルドエッジ)は夏の暑さに強いため、夏越し対策は基本的に不要です。
冬越しする方法
Hardiness:6b~9a
ナワシログミ(ギルドエッジ)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
ナワシログミ(ギルドエッジ)は挿し木で増やすことが出来ます。
ナワシログミ(ギルドエッジ)の挿し木の方法
- ナワシログミ(ギルドエッジ)の挿し木時期は初夏から夏が適します。
- 挿し穂は今年成長した部分を長さ7~10cmとりましょう。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 茎の下部の葉を取り除きます。
- 挿し穂の切り口を水の中に30分程浸けて水揚げを行います。
- 挿し木用の培養土に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ナワシログミ・エビンゲイの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ナワシログミ・エビンゲイの病気
ナワシログミ・エビンゲイの害虫