コニファーとは一般的に「針葉樹」全体をさす英語です。しかし日本では品種名として捉えられる事も多く、ゴールドクレスト等の円錐形をしたコンパクトな木をイメージされる事が多いです。
しかしコニファー(針葉樹)は多様です。樹形は円錐形が一般的ですが、円柱形やカーペット状に成長する園芸品種もあります。また一般的に数10mに成長する常緑高木(メタセコイアは落葉性)です。園芸品種では野生のものより高さがだいぶ抑えられていますが、それでも育て続けると高さ300~1000cm以上に成長する事もよくあります。
ここでは、コニファーとして流通している事がおおい植物を中心に、特徴や樹形、成熟した時の高さなどを交えながら沢山のコニファー(針葉樹)を紹介していきます。良かったら最後まで見ていってください٩(。•ω<。)و
イトスギの紹介
特徴:イトスギの特徴は、剪定を殆どしなくても円柱形もしくは円錐形に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)と、鱗の様な非常に小さな葉(鱗片葉)が小枝にびっしり付き、枝葉が羽のように広がる事で光を通しレースの編み物の様な上品な外観をつくる所が魅力です。
イトスギは属の中に約19種がありますが、幾つかの種やその品種が園芸で親しまれています。例えば、横への広がりが殆どなく細長く鉛筆のように垂直に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)をもつ「ホソイトスギ」や、園芸品種の中に「ゴールドクレスト」等の有名な品種があり葉に触れるとレモンの様な香りが漂う「モントレーイトスギ」、灰緑色の葉色が上品な雰囲気をつくりまた園芸品種の中には青白色の葉色をもつ品種がある「アリゾナイトスギ」等です。
イトスギは一般的に剪定しなくても美しい円錐形や円柱形の樹形をつくる事から、手入れの行き届いた洗練されたお庭等によくあいます。そのため樹形を楽しむ目的で庭木として楽しまれたり、等間隔に並べ生垣として利用されたり、また底の浅い鉢の中で盆栽として楽しまれたり、また幾つかの品種では黄色や青白色の葉色をしているためカラーリーフとしても楽しまれます。
その他の詳しい情報は種類の方のリンクからご覧下さい。
イトスギの主な園芸品種
ゴールドクレストは1年を通して黄色(~黄緑色)の葉色をしており、剪定をしなくても円錐形に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)と、触るとレモンの様な香りがする枝葉が魅力的な園芸品種です。
ゴールドクレストの成長は緩やかで10年で約300~400cmの高さまで成長して、最大高さが1200cm幅が600cmまで成長します。そのため主に景観植物として庭木として利用されたり、等間隔に並べて生垣として育てられたりします。また色鮮やかな黄色の葉色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
ゴールドクレスト・ウィルマはゴールドクレストの矮性品種で、高さが最大360cm程度までしか成長せず管理がしやすい所が魅力です。ゴールドクレストと同様に1年を通して黄色(~黄緑色)の葉色をしており、剪定をしなくても円錐形に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)と、触るとレモンの様な香りがする枝葉が魅力です。樹形は円柱形、背が低くコンパクトなため小さなお庭の花壇や植え込み等でも扱いやすく、また生垣やトピアリー等にも利用出来ます。色鮮やかな黄色(~黄緑色)の葉色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
アリゾナイトスギ(ブルーアイス)は一般的なアリゾナイトスギと比較して葉色が全体的に白く灰みを帯びており、粉雪が積もったかのような美しい青白色もしくは灰緑色の外観をしていて、スッキリと洗練された印象を与える園芸品種ですそのため落ち着いた雰囲気とスタイリッシュでカッコ良い雰囲気があり、洗練されたお庭等によくあいます。樹形は円錐形、成長は緩やかで10年で約300~400cmの高さまで成長して、最大高さが1500cmまで成長します。そのため主に景観植物として庭木として利用されたり、等間隔に並べて生垣として育てられたりします。
ホソイトスギ(グラウカ)は驚くほど細く長い鉛筆の様な円柱形の樹形と、濃い青緑色の葉色が魅力の園芸品種です。樹高は400~1500cm幅約80~150cmに成長するためお庭に高さと立体感を出すのに役立ちます。
クロベの紹介
特徴:クロベは属の中に約5種がありますが、一般的に園芸では、園芸品種が非常に豊富で葉に「レモン」や「パイナップル」に例えられる香りがあり、円錐形の美しい樹形が魅力的なニオイヒバとその園芸品種が親しまれます。
ニオイヒバは生垣として利用される事が多い植物です。また円錐形の洗練された樹形をしている事からシンボルツリーとしてもおすすめで、お庭にモダンでかっこいい印象を与えたり、また幾つかの品種では黄色の葉色があるため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しむことも出来ます。クロベ属の種類や特徴など、詳しくは上記のリンクからご覧下さい。
ナンヨウスギ(アローカリア)
特徴:アローカリア(ナンヨウスギ)は属の中に約19種があり、一般的に園芸では、観葉植物としてクリスマスツリー等にも利用されノーフォークマツ、恐竜が生息していた時代から生息するため生きた化石ともよばれており三角形の葉が枝に鱗状につくため幹と枝のみのような個性的な樹形をつくるチリマツ等が庭木や観葉植物にされ親しまれています。詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。
ヒノキ属の紹介
特徴:ヒノキの特徴は、剪定を殆どしなくても円錐形もしくは円柱形に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)と、鱗の様な非常に小さな葉(鱗片葉)が小枝にびっしり付き、枝葉が羽のように広がる事で光を通しレースの編み物の様な上品な外観をつくる所、木材は高級材として建材やヒノキ風呂等と様々に利用され材には生姜を思わせる様な心地よい香りがあり所などにあります。
ヒノキは属の中に約6種があり一般的に「ヒノキ」「ローソンヒノキ」「サワラ」の3種が園芸で親しまています。ヒノキは通常剪定しなくても美しい円錐形や円柱形の樹形をつくる事から、手入れの行き届いた洗練されたお庭等によくあいます。そのため樹形を楽しむ目的で庭木として楽しまれたり、等間隔に並べ生垣として利用されたり、また底の浅い鉢の中で盆栽として楽しまれたり、また幾つかの品種では黄色や青緑色の葉色をしているためカラーリーフとしても楽しまれています。
その他の詳しい情報は種類の方のリンクからご覧下さい。
ヒノキの園芸品種
ローソンヒノキ(シルバースター)は幅の狭い円柱形の樹形をつくる習慣(決まりのように繰り返す癖)と、冬にやや灰みを帯びる青緑色の美しい葉色、非常に密に茂る枝葉が特徴の園芸品種です。樹形は円柱形(成熟すると円錐形)で、高さが約400~600cm幅が150~250cmと大きく成長するため、お庭の中に高さや立体感を出すアクセントとして利用したり、また枝葉が非常に密に繁り目隠し効果が高いため等間隔に並べ生垣として利用する事も出来ます。
ローソンヒノキ(エルウッズゴールド)は、春から夏にかけ新しく成長する葉で綺麗な黄色の葉が現れ、徐々に葉色が青緑色へと成熟していく魅力的な園芸品種です。樹形は円柱形もしくは円錐形に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、成長はとても緩やかで150~400cmの間で成長します。そのため小さなお庭の花壇でも育てやすく、等間隔に並べればちょっとお洒落な生垣にもなります。また色鮮やかな黄色の葉色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
サワラ(フィリフェラオーレア)は枝葉の先が優美に枝垂れる習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、色鮮やかな黄色(黄金色)の葉色が明るい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形は広円錐形に広がり、高さ180~600cmまで成長するため育てる際は十分なスペースが必要です。
ビャクシンの紹介
特徴:ビャクシンの特徴は、種や園芸品種によって円錐形に成長する習慣があったり、匍匐する様に地面を広がる習慣があったりして様々な樹形が見られる所にあり、また青緑色をした針形の葉が枝に輪生に密につき「ふさふさ」とした外観をつくり柔らかな印象を与える所や、受粉後に実る青白色の小さな実も可愛らしく魅力的です。
ビャクシンは属の中に約75種がありますが、幾つかの種やその品種が園芸で親しまれています。例えば、セイヨウネズは成長が非常に緩やかなため管理がしやすく円錐形(~円柱形)に成長する習慣があることからシンボルツリー等にも利用できます。またニイタカビャクシンは地面を匍匐するような樹形をつくることから地被植物やロックガーデン等に利用されます。
その他の詳しい情報は種類の方のリンクからご覧下さい。
ビャクシンの主な園芸品種
セイヨウネズ(コンプレッサ)は一般的なセイヨウネズと比較して樹高が100cmまでと非常に背が低くコンパクトなため小さなお庭や植え込みなどでも育てやすい園芸品種です。また円柱形(~円錐形)に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、手入れの行き届いた洗練された雰囲気のお庭等によくあいます。
セイヨウネズ(ゴールドコーン)は春に新しく成長する葉で綺麗な黄色の葉が現れ、徐々に葉色が青緑色へと成熟していく魅力的な園芸品種です。樹形は円錐形で、樹高は約90~150cmと背が低いため小さな花壇でも育てやすく、等間隔に並べればちょっとお洒落な生垣にもなります。
ビャクシン(セイブロックゴールド)は明るい黄色もしくは黄緑色の美しい葉色と、アーチの様に枝がしなり地面を覆い広がる優雅な樹形が魅力的な園芸品種です。
ビャクシン(セイブロックゴールド)は通常高さが90cm(稀に160cm)程度まで、横へは300cm程度広がるため一般的に地被植物として利用されます。また色鮮やかな黄色の葉色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
トウヒの紹介
特徴:トウヒの特徴は、剪定を殆どしなくても円錐形に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)と、短い針形の葉が螺旋状に密について葉が円柱形の外観をつくる所、葉に目立つ白色の気孔があり葉色が灰緑色や青白色になる所、個性的な花を咲かせたり個性的な形の松かさ(松ぼっくり)を実らせたりする所にあります。
トウヒは属の中に約40種がありますが、幾つかの種やその品種が園芸で親しまれています。例えば、ドイツトウヒはクリスマスツリーとして最も一般的に親しまれており美しい円錐形の樹形と沢山の園芸品種があります。カナダトウヒやコロラドトウヒは葉に多数の白色の気孔があるため殆ど白色に見える美しい葉色が魅力的です。
トウヒは一般的に剪定しなくても美しい円錐形や円柱形の樹形をつくる事から、手入れの行き届いた洗練されたお庭等によくあいます。そのため樹形を楽しむ目的で庭木として楽しまれたり、等間隔に並べ生垣として利用されたり、また底の浅い鉢の中で盆栽として楽しまれたり、また幾つかの品種では黄色や青白色の葉色をしているためカラーリーフとしても楽しまれます。
その他の詳しい情報は種類の方のリンクからご覧下さい。
トウヒの園芸品種の紹介
コロラドトウヒ(ホプシー)は白色の粉雪が積もったかのような外観をしており、灰緑色(~灰青色)の美しい葉色と、殆ど剪定しなくても円錐形に成長する習慣が魅力的な園芸品種です。樹高は約600~1500cmと背が高く成長するため十分なスペースをとって育てましょう。お庭の中でシンボルツリーとして利用したり、冬にはクリスマスツリーにしたり、また等間隔に並べればちょっとお洒落な生垣として利用する事も出来ます。
コロラドトウヒ(コスター)は一般的なコロラドトウヒと比較して葉色が全体的に白く灰みを帯びており、粉雪が積もったかのような美しい青白色もしくは灰緑色の外観をしていて、スッキリと洗練された印象を与える園芸品種です。そのため落ち着いた雰囲気とスタイリッシュでカッコ良い雰囲気があり洗練されたお庭等によくあいます。樹形は円錐形、樹高は約1000~1500cm幅約300~500cmまで大きく成長するため育てる際は十分なスペースが必要です。
カナダトウヒ(デイジーホワイト)は新しい葉の成長で見られるクリーム色の明るい葉色と、成熟した葉で見られる緑色の2色の葉色が、光で照らさてたかのような明るい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形は円錐形、樹高は約60~100cm幅約30~60cmまでと背が低くコンパクトな樹形のため小さな庭でも育てやすいです。
マツ属の紹介
特徴:マツの特徴は、円錐形や傘形などに成長する樹形や、束にまとまり付く針形をした葉、受粉の数年後に実る松かさ(松ぼっくり)等にあり、松かさの種子は食用として利用する目的で栽培される事もあります。
マツは属の中に約122種がありますが、幾つかの種やその品種が園芸で親しまれています。例えば、アカマツやクロマツ等は日本原産の樹木で日本庭園や盆栽等で幅広く利用されています。またモンタナマツは背が低く育てやすいため日本庭園風の庭木や生垣として利用されたり盆栽として利用され園芸品種も豊富です。その他にもヨーロッパアカマツ等は園芸品種も多く灰みを帯びる美しい葉色をもつ品種があります。
その他の詳しい情報は種類の方のリンクからご覧下さい。
マツ属の園芸品種の紹介
モミ属の紹介
特徴:モミは属の中に約52種がありますが、幾つかの種やその品種が園芸で親しまれています。例えばクリスマスツリーにも利用され円錐形の樹形が洗練された雰囲気を作るコロラドモミ、若木の時から濃い紫色の果実を生産して葉裏が白くなるチョウセンシラベ等が親しまれています。
基本的には1000cmを越える高木ですが、成長が緩やかで背の低い品種を選ぶと小さなお庭や鉢植えなどでも育てられます。円錐形の洗練された樹形は、お庭をモダンでかっこいい印象を与え、また品種により青色や白色、黄色等の葉色があるためカラーリーフとして楽しむのも良いでしょう。モミ属の種類や特徴など、詳しくは上記のリンクからご覧下さい。
ヒマラヤスギの紹介
特徴:ヒマラヤスギの特徴は、剪定を殆どしなくても円柱形もしくは円錐形に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)と、枝の短枝から放射状に広がるように針形をした葉が広がる所、樽の様な形をした大きく個性的な実、材にシダーウッドの心地よい香りがある所などにあります。
ヒマラヤスギは属の中に3種があり、それぞれの種やその品種が園芸で親しまれています。例えば、ヒマラヤスギはヒンズー教徒では神聖な木として崇められており材はシダーウッドの香りよく園芸品種も豊富です。またアトラスシダーは葉の全面に白色の気功があるため葉色が灰緑色をしており特にグラウカと呼ばれる品種では白色が強くなります。レバノンスギは樹木が成熟してくると樹冠が水平もしくは傘状に大きく広がり雄大な樹形をつくる事で知られており、そのため小さなお庭で育てるにはあまり向かない植物です。
その他の詳しい情報は種類の方のリンクからご覧下さい。
ヒマラヤスギ(オーレア)は春の新しい葉の成長で見られる黄色(薄黄色)の葉色と成熟した葉で見られる緑色の葉色が、光で照らさてたかのような明るい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形は円錐形で、樹高は約400~1200cmと大きく成長するため十分なスペースが必要です。
ヒマラヤスギ(ペンデュラ)は幹が大きく曲がったり、枝葉が大きく枝垂れる習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、幽霊が羽織るボロ布を連想させるような個性的な樹形をつくる園芸品種です。樹高は約100~500cmまでに成長します。
アトラスシダー(グラウカ・ ペンデュラ)はグラウカと呼ばれる品種群の中の一品種です。グラウカは青白色(~灰緑色)の上品な葉色を持っている所が特徴で、ペンデュラは幹が大きく曲がったり、枝葉が大きく枝垂れたりしています。幹が垂れ高さ幅ともに400cm以上成長する可能性があるため十分なスペースで育てる必要があります。
アトラスシダー(オーレア)は新しい葉の成長で見られるクリーム色の明るい葉色が魅力的な園芸品種です。樹高は約300~1500cmに成長します。