スグリは属の中に約125種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、一般的にカシスとも呼ばれ黒色の果実が果実酒やジュース等にして親しまれているクロスグリ(カシス)、イクラの様に透き通る光沢のある赤色もしくは白色の実が魅力的なフサスグリ、一般的に果実ではなく花を楽しむ目的で育てられているハナスグリ等が親しまれています。
スグリ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
スグリの主な種の目次
フサスグリの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ
- 学名:Ribes rubrum
- 草丈:約50~200cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~5月
- 果実時期:5月~8月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月7日/8月28日
- 花言葉:予想/珍しさ/好奇心/期待感/幸せの訪れ/全てが理想的
- 用途:生垣
フサスグリとは!?
フサスグリは学名Ribes rubrum、別名では「レッド・カラント(red currant)」等とも呼ばれヨーロッパ原産の落葉低木です。
フサスグリの語源(由来)
- 属名のRibesはラテン語で「小さく乾燥した実」や「スグリ属の実」を意味する「Ribes」もしくは、アラビア語で「酸っぱい」を意味する「rībās」からきています。
- 種小名のrubrumはラテン語で「赤(色)」を意味しており、実の色に由来しています。
- フサスグリの由来は、フサ(房)にスグリ(酸っぱい丸い実)が沢山つく所からきています。
フサスグリの特徴(魅力)
- フサスグリは初夏から晩夏に実る果実を収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- フサスグリの果実はぶどうの房の様に垂れ下がり8~20個が房状に実ります。
- フサスグリの花で最も目立つ部分は萼片で黄緑色(中央に帯び状の桃色の斑)をしており5個の萼片は外側に強く巻きます。
- 花弁は皿形で目立ちません。
- フサスグリの樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。
- 2年から3年目の幹(枝)で最も収量が高くなるため果実の収穫を目的とする場合は定期的に剪定され育てられるのが一般的です。
- 生垣として利用する場合は品種によっても違いますが一般的に約70~100cm間隔に並べます。
- フサスグリの葉は落葉性のため冬になるとありません。
- 葉は掌を開いたように浅くふち部分が裂けています。
フサスグリの茎は木質で樹皮は灰色(~灰褐色)もしくは褐色(~赤褐色)をしています。樹高は約50(~200)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)、茎は直立もしくは斜上に伸びます。葉序は互生葉序、葉柄は約3(~6)cm、葉身は3~5出掌状浅裂(~中裂)して縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は垂れ下がり長さ約2(~8)cmあり小花が8(~20)個付きます。花の大きさ直径約0.8cm、花の中で最も萼片が目立ち、萼片の数は5個で後ろに巻く、萼片の色は緑色(~黄緑色)で中央に薄桃色の帯があります。花弁は数は5個で皿形(目立たない)、雄蕊は5個、子房は下位(花被基部より下にある)です。果実は液果、球形で直径約0.6(~1)cm、果実の色は光沢のある赤色もしくは白色です。
フサスグリの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~8月(果実が赤色もしくは白色に熟し柔らかくなったら)
- 食べ方:生食・ジャム・ゼリー・タルト・ジュースなど
フサスグリの食べ方
フサスグリは初夏から晩夏にかけて赤色もしくは白色に熟した果実を食べる事が出来ます。果実は酸っぱさや苦味、甘さがあり果実の中には種が多いです。果実は生のまま皮ごと食べられますが、ジャムに加工されたりタルト等にいれて食べられる事が多いかもしれません。
フサスグリの果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- フサスグリの果実(例1000g)・砂糖(例500g)・水(80g)・レモン果汁(適量)・瓶(殺菌済)
- フサスグリの果実の下処理を行います。
- 収穫した果実から花柄を取り除きます。
- 果実を水洗いします。
- 鍋の中に果実と水を入れて木ベラ等を使い軽く潰しましょう。
- 鍋の中に砂糖とレモン果汁を入れて弱火で煮詰めます。
- 木ベラで混ぜながらジェル状になったら完成です。
- 殺菌した瓶に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
フサスグリの主な園芸品種
クロスグリ(カシス)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ
- 学名:Ribes rubrum
- 草丈:約100~200cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:4月~5月
- 果実時期:6月~7月
- 花色:桃色●黄色●緑色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月7日/8月28日
- 花言葉:あなたを喜ばせる/あなたに嫌われたら私は死にます/あなたの不機嫌が私を苦しめる
- 用途:
クロスグリ(カシス)とは!?
クロスグリ(カシス)は学名Ribes rubrum、別名では「ブラック・カラント(black currant)」や「クロフサスグリ」等とも呼ばれヨーロッパ原産の落葉低木です。
クロスグリ(カシス)の語源(由来)
- 属名のRibesはラテン語で「小さく乾燥した実」や「スグリ属の実」を意味する「Ribes」もしくは、アラビア語で「酸っぱい」を意味する「rībās」からきています。
- 種小名のrubrumはラテン語で「黒」や「夜」を意味する「niger」の語尾変化で、黒色の果実に由来しています。
- クロスグリの由来は、黒色をしたスグリ(酸っぱい丸い実)が沢山つく所からきています。
クロスグリ(カシス)の特徴(魅力)
- クロスグリ(カシス)は初夏から夏に実る果実を収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- クロスグリ(カシス)の果実は黒く光沢がありぶどうの房の様に垂れ下がり4~20個が房状に実ります。
- クロスグリの果実は一般的にカシスと呼ばれており生で食べると甘酸っぱい味がします。
- 果実はジャムやシロップ等に甘く加工され食べられる事が多いです。
- クロスグリの果実にはビタミンCやポリフェノールが多く含有しています。
- ビタミンCやポリフェノールによる抗酸化作用(活性酸素の発生や働きを抑制して老化防止・ガン予防・生活習慣病予防等)やカシスポリフェノールにより血流改善等が期待出来ます。
- クロスグリ(カシス)の花で最も目立つ部分は萼片で黄緑色もしくは濃い桃色をしており5個の萼片は外側に強く巻きます。
- 花弁は5個とも直立して筒状になり黄緑色もしくはクリーム色をしています。
- クロスグリ(カシス)の樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。
- 2年の幹(枝)で最も収量が高くなるため果実の収穫を目的とする場合は定期的に剪定され育てられるのが一般的です。
- クロスグリ(カシス)の葉は落葉性のため冬になるとありません。
- 葉は掌を開いたように浅くふち部分が裂けています。
クロスグリ(カシス)の茎は木質で樹皮は灰褐色もしくは褐色(~赤褐色)をしています。樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)、茎は直立に伸びます。葉序は互生葉序、葉柄は約3(~4)cm、葉身は幅が約3(~5)cmあり3~5出掌状浅裂(~中裂)して縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は垂れ下がり長さ約3(~8)cmあり小花が4(~20)個付きます。花の大きさ直径約0.8cm、花の中で最も萼片が目立ち、萼片の数は5個で後ろに巻き、萼片の色は緑色もしくは桃色、花弁の色は黄色、花弁の数は5個で直立、雄蕊は5個、雌蕊は複合雌しべ(2個の心皮が合着して1個の雌蕊を形成する)で、子房は下位(花被基部より下にある)です。果実は液果、球形で直径約1.2(~1.5)cm、果実の色は光沢のある黒色です。
クロスグリ(カシス)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月(果実が黒色に熟し柔らかくなったら)
- 食べ方:生食・ジャム・ゼリー・シロップ・タルト・ジュースなど
クロスグリ(カシス)の食べ方
クロスグリ(カシス)は初夏から夏にかけて黒色に熟した果実を食べる事が出来ます。果実は甘酸っぱく果実の中には種が多いです。果実は生のまま皮ごと食べられますが、ジャムに加工されたりシロップにしてジュースに入れる等して食べられる事が多いかもしれません。
クロスグリ(カシス)の果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- クロスグリの果実(例500g)・砂糖(例300g)・水(80g)・レモン果汁(適量)・瓶(殺菌済)
- クロスグリの果実の下処理を行います。
- 収穫した果実から花柄を取り除きます。
- 果実を水洗いします。
- 鍋の中に果肉と水を入れて約5分間煮ます。
- 鍋の中の果肉をザルに取り出し木ベラ等で果肉を潰し濾しましょう。
- 種等を取り除き滑らかなジャムを作りたい場合に行う処理です。
- 鍋の中に果肉(果汁)と砂糖とレモン果汁を入れて弱火で煮詰めます。
- 木ベラで約10分混ぜトロミが出てきたら完成です。
- 殺菌した瓶に保存して必要な時に取り出し食べましょう。
クロスグリ(カシス)の主な園芸品種
ハナスグリの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Ribes sanguineum
- 草丈:約100~400cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:生垣
ハナスグリとは!?
ハナスグリは学名Ribes sanguineum、別名では「フラワーイング・カラント(flowering currant)」や「レッドフラワー・カラント(redflower currant)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉低木です。
ハナスグリの語源(由来)
- 属名のRibesはラテン語で「小さく乾燥した実」や「スグリ属の実」を意味する「Ribes」もしくは、アラビア語で「酸っぱい」を意味する「rībās」からきています。
- 種小名のsanguineumはラテン語で「血の」「血色の」を意味しており花色に由来します。
- ハナスグリの由来は、花(ハナ)が綺麗なスグリ属の植物からきています。
ハナスグリの特徴(魅力)
- ハナスグリは一般的に春に開花する花を鑑賞する目的で育てられる植物です。
- 花は春の早い時期から開花して穂状に約5から40個の小花を連ねて弧状に広がりながら優雅に開花します。
- 一般的に赤色・桃色・白色に着色され花弁の様に広がる部分は萼片で花の中で最もよく目立ちます。
- 花弁は花の中央で垂直に伸びて筒状になっている白色もしくはクリーム色をした部分です。
- ハナスグリの果実は長球状で長さ約1cmあり青白色もしくは濃い紫色をしています。
- 果実は食用ですが「カシス」や「フサスグリ」等と比べると無味無臭で美味しさがないため殆ど食べられません。
- 花が終わると翌年の開花のために殆どの場合で強く剪定され果実が実る事は少ないです。
- ハナスグリの樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。
- 生垣として利用する場合は品種によっても違いますが一般的に約70~100cm間隔に並べます。
- ハナスグリの葉は落葉性のため冬になるとありません。
- 葉は掌を開いたように浅くふち部分が裂けています。
ハナスグリの茎は木質で樹皮は褐色もしくは灰色(~灰褐色)をしています。樹高は約100(~400)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)、茎は直立に伸びます。葉序は互生葉序、葉色は緑色で皺がより、葉身は3~5出掌状浅裂(~中裂)して縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は弧状に垂れ長さ約5(~15)cmあり小花が5(~40)個付きます。花の大きさ直径約1cm、花は萼片が最も目立ち、萼片の数は5個で横に大きく開き、萼片の色は桃色・赤色・白色があります。花弁の数は5個で直立して筒状になり色は白色、雄蕊は5個、雌蕊は複合雌しべ(2個の心皮が合着して1個の雌蕊を形成する)で、子房は下位(花被基部より下にある)です。果実は液果、長球形で長さ約1cm、果実の色は青白色もしくは濃い紫色です。
ハナスグリの主な園芸品種
キンイロフサスグリの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Ribes aureum
- 草丈:約100~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~5月
- 果実時期:5月~8月
- 花色:赤色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
キンイロフサスグリとは!?
キンイロフサスグリは学名Ribes aureum、別名では「ゴールデン・カラント(golden currant)」や「クローブ・カラント(clove currant)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉低木です。
キンイロフサスグリの語源(由来)
- 属名のRibesはラテン語で「小さく乾燥した実」や「スグリ属の実」を意味する「Ribes」もしくは、アラビア語で「酸っぱい」を意味する「rībās」からきています。
- 種小名のaureumはラテン語で「金色」を意味しており、花色に由来しています。
キンイロフサスグリの特徴(魅力)
- キンイロフサスグリは早春から晩春に開花する花や初夏から夏に実る果実を鑑賞もしくは収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- キンイロフサスグリの果実は直径約1cmの球形で成熟にするにつれて色が変わっていきます。
- 果実の色は緑色から橙色へと変わり、橙色から赤色、赤色から紫色(~黒色)へと変化します。
- 果実は成熟したら生食出来ますが酸っぱいため一般的にはジャムやソース等に甘く加工して食べられます。
- 花は春の早い時期から開花して穂状に約5から18個の小花を連ね開花します。
- 一般的に黄色に着色され花弁の様に広がる部分は萼片で花の中で最もよく目立ちます。
- 花弁は花の中央で垂直に伸びて筒状になっている黄色もしくは先端部が赤く着色された部分です。
- キンイロフサスグリの樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。
- 生垣として利用する場合は品種によっても違いますが一般的に約50~100cm間隔に並べます。
- キンイロフサスグリの葉は落葉性のため冬になるとありません。
- 葉は掌を開いたようにふち部分が深く裂けています。
キンイロフサスグリの茎は木質で樹皮は褐色(~赤褐色)もしくは灰色(灰褐色)をしています。樹高は約100(~300)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)、茎は直立に伸びます。葉序は互生葉序、葉柄は約1(~5)cm、葉身の幅は約1.5(~7)cm、葉身は3~5出掌状浅裂(~深裂)します。花序は総状花序、総状花序は長さ約3(~7)cmあり小花が5(~18)個付きます。花は萼片が最も目立ち、萼片の数は5個で横に大きく開き、萼片の色は黄色、花弁の数は5個で直立して筒状になり色は黄色、雄蕊は5個、雌蕊は複合雌しべ(2個の心皮が合着して1個の雌蕊を形成する)で、子房は下位(花被基部より下にある)です。果実は液果、球形で直径約1cm、果実の色は緑色から橙色、赤色から黒色(~紫色)へと変化していきます。
キンイロフサスグリの主な園芸品種
セイヨウスグリの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/コーカサス地方/北アフリカ
- 学名:Ribes uva-crispa
- 草丈:約150cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~5月
- 果実時期:
- 花色:赤色●黄色●緑色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
セイヨウスグリ(グーズベリー)とは!?
セイヨウスグリ(グーズベリー)は学名Ribes uva-crispa、別名では「マルスグリ」や「オオスグリ」等とも呼ばれるヨーロッパおよびコーカサス地方と北アフリカが原産の落葉低木です。
セイヨウスグリ(グーズベリー)の語源(由来)
- 属名のRibesはラテン語で「小さく乾燥した実」や「スグリ属の実」を意味する「Ribes」もしくは、アラビア語で「酸っぱい」を意味する「rībās」からきています。
- グーズベリーの由来は、フランス語でスグリを意味する「groseille」もしくはオランダ語でセイヨウスグリを意味する「kruisbes」からきています。
セイヨウスグリ(グーズベリー)の特徴(魅力)
- セイヨウスグリ(グーズベリー)はグーズベリーとも呼ばれています。
- 一般的にグーズベリーとはセイヨウスグリ(Ribes uva-crispa)とアメリカスグリ(Ribes hirtellum)の2種類とその雑種をさしており、また広義ではスグリ属全体の事を呼ぶこともあります。
- セイヨウスグリ(グーズベリー)は夏に成熟する果実を収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- セイヨウスグリ(グーズベリー)の果実は直径約2cmと大きく球形でぶどうの実の様な外観をしています。
- 果実は様々な色があり緑色・紫色・赤色・黄色・白色があり白色の毛が生えています。
- 果実のゼリーの様に滑らかな食感で成熟が進むにつれ甘くなります。
- 果実は生食はもちろんジャムやシロップに加工したり、タルト入れて食べられたり、ジュースや果実酒として楽しまれたりもします。
- 果実はビタミンCが非常に多く含有しています。
- 花は春の早い時期から開花して1個もしくは2個から3個の小花を穂状に連ね開花します。
- 花の中で萼片が最もよく目立ち萼片は水平もしくは後ろに強く反り返り赤色に着色されています。
- 花弁は花の中央で垂直に伸びて筒状になっている白色もしくは薄黄色の部分です。
- セイヨウスグリ(グーズベリー)の茎には鋭い棘があります。
- セイヨウスグリ(グーズベリー)の樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。
- 2年から3年目の幹(枝)で最も収量が高くなるため果実の収穫を目的とする場合は定期的に剪定され育てられるのが一般的です。
- セイヨウスグリ(グーズベリー)の葉は落葉性のため冬になるとありません。
- 葉は掌を開いたように浅くふち部分が裂けています。
セイヨウスグリ(グーズベリー)の茎は木質で樹皮は褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約150cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)、茎は直立もしくは斜上に伸び、枝に鋭い棘があります。葉序は互生葉序、葉柄は約0.5(~2)cm、葉身は3~5出掌状浅裂(~深裂)して縁部分に鋸歯があります。花序は腋生で1個もしくは数個の小花が総状花序をつくります。花は萼片が最も目立ち、萼片の数は5個で後ろに反り返るか横に開き、萼片の色は赤色(赤褐色)、花弁の数は5個で直立して筒状になり色は白色(~薄黄色)、雄蕊は5個、雌蕊は複合雌しべ(2個の心皮が合着して1個の雌蕊を形成する)で、子房は下位(花被基部より下にある)です。果実は液果、球形で直径約1(~2.5)cm、果実の色は緑色・黄色・赤色・紫色・白色があり白色の毛が生えます。
セイヨウスグリ(グーズベリー)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~8月(果実が綺麗に色付き柔らかくなったら)
- 食べ方:生食・ジャム・ゼリー・タルト・ジュースなど
セイヨウスグリ(グーズベリー)の食べ方
セイヨウスグリ(グーズベリー)は初夏から晩夏にかけて熟した柔らかくなった果実を食べる事が出来ます。果実は甘く生のまま皮ごと食べられます。またジャムに加工されたりタルト等にいれて食べることも可能です。
セイヨウスグリ(グーズベリー)の果実の食べ方(ジャム)
- 必要な物を準備します。
- セイヨウスグリ(グーズベリー)の果実(例1000g)・砂糖(例500g)・水(400g)・レモン果汁(適量)・皿(冷蔵庫で冷やしておく)・瓶(殺菌済)
- セイヨウスグリ(グーズベリー)の果実の下処理を行います。
- 収穫した果実から花柄を取り除きます。
- 果実を水洗いします。
- 鍋の中に果実と水とレモン果汁を入れて木ベラでかき混ぜながら弱火に約15分かけて果実を柔らかくします。
- 鍋の中に砂糖を入れて木ベラ等を使い果実を潰しながら約10分間煮詰めます。
- 冷蔵庫から冷えた皿を取り出し果汁を皿の上に適量垂らして冷蔵庫に戻します。
- 2分程たったら取り出して指で触り皺がよりゲル状になっているようだったら完成です。
- 殺菌した瓶に保存して必要な時に取り出し食べましょう。