- 原産:
- 科:バラ(Rosaceae)
- 属:スモモ/サクラ(Prunus)
- 種:セイヨウスモモ(domestica)
- 別名:プルーン/ヨーロピアン・プラム(European plum)/コモンプラム(Common Plum)
- 品種:グリーンゲージ(prunus domestica reine claude)
- 開花時期:3月~4月
- 果実時期:6月~9月
- 花の色:白色〇
- 葉の色:緑色●
- 実の色:緑色●
- 分類:落葉小高木
- 草丈:約200~700cm
- 用途:
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
プルーン(グリーンゲージ)とは!?
プルーン(グリーンゲージ)は別名では「レーヌクロード(reine-claude)」とも呼ばれる緑色の果実が特徴のセイヨウスモモの品種群です。果実は直径が約2~4cmと小ぶりで、コンポート(水や砂糖水で似た物)等にして食べられます。樹高は200~700cmです。
セイヨウスモモとは!?
セイヨウスモモは学名Prunus domesticaもしくはPrunus × domestica、一般的にP.spinosaとP.cerasiferaの交雑種と考えられており、別名では「ヨーロピアン・プラム(European plum)」や「コモンプラム(Common Plum)」とも呼ばれる落葉小高木もしくは落葉高木です。
セイヨウスモモの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のdomesticaはラテン語で「国内」や「家の」を意味しており、栽培化されている事に由来します。
セイヨウスモモの特徴(魅力)
- セイヨウスモモは早春に開花する花や夏もしくは秋に実る甘い果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- セイヨウスモモは栽培品種が多く果実の色や食味(酸味・甘みなど)は多様です。
- 果肉の色は青色・紫色・黒色(青黒色)・赤色・橙色・黄色・緑色があります。
- 一般的に知られる「プルーン(乾燥プラム)」は殆どがセイヨウプラムから作られています。
- 果実(果肉)は甘く品種によっては強い酸味があり皮のまま生食したり、ドライフルーツやジャム等に加工して食べられます。
- セイヨウスモモは自家結実性(自身の花粉で実をつける)のため一本だけしか植えていない場合も果実が実ります。
- セイヨウスモモの花は一般的に白色で薄桃色の花が咲く場合もあります。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- セイヨウスモモは最大1000cmに達する高木ですが園芸品種は遥かに樹高が低く、また栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
セイヨウスモモの茎は木質で樹皮は褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約200(~1000)cm、幹は直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約3(~9)cm、葉身は楕円形で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは稀に2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しています。花は花弁が5個、花弁の色は白色(~薄桃色)、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形もしくは長球形で直径約1.5(~8)cm、色は青色・紫色・黒色(青黒色)・赤色・橙色・黄色・緑色があります。
セイヨウスモモの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:5月~8月
- 食べ方:生食・ドライフルーツ・ジャム・コンポート等
セイヨウスモモの食べ方
セイヨウスモモは夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。セイヨウスモモの食感は滑らかで、熟すととても甘く品種によっては酸味がほどよく効きます。また生食の他にもドライフルーツやジャムに加工して食べられる事もあります。
セイヨウスモモの食べ方一覧
- セイヨウスモモは果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- セイヨウスモモのジャムは完熟したセイヨウスモモを鍋の中で砂糖と煮て作られるセイヨウスモモの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- セイヨウスモモのドライフルーツは果実を乾燥させて作られるフルーツです。保存性がとてもよく低カロリーで手軽に食べられる所が魅力です。
- セイヨウスモモの果実酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中にアンズと氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
- セイヨウスモモのコンポートは完熟したセイヨウスモモと水(もしくは薄い砂糖水)を鍋の中に入れ煮て作られるものです。ジャムに似ていますが、コンポートは果実の形がそのまま残り、糖度も低いため食べやすい所が魅力です。保存性が高いため清潔な瓶に詰め冷蔵庫に入れておけば、好きな時に取り出してそのまま食べたり、ヨーグルトやケーキなどに入れて食べる事が出来ます。
セイヨウスモモの園芸品種の紹介
- グリーンゲージ(prunus domestica reine claude)は別名では「レーヌクロード(reine-claude)」とも呼ばれる緑色の果実が特徴の品種群です。果実は直径が約2~4cmと小ぶりで、コンポート(水や砂糖水で似た物)等にして食べられます。樹高は200~700cmです。【楽天で購入】
- プラム・プレジデント(prunus domestica ‘president’)は果実の色が濃い紫色をしており、果肉は黄色で食感は非常に滑らか、食味は非常に甘く酸度が低いため生食に向き、またジャムなどにして食べられる事もあります。樹高は400~700cmです。【楽天で購入】
- サンプルーンの果実は濃い紫色をしており、形は長球状で重さ約40gと小ぶりです。食味はとても甘く適度な酸味もあり皮のまま生で食べる事が出来ます。樹高は200~400cmです。【楽天で購入】
- プルーン・スタンレー(prunus domestica ‘stanley’)の果実は紫色をしており、形は長球状で重さ約50gと小ぶりです。食味はとても甘くまた酸味とのバランスが良いため食べやすく皮のまま生で食べたりコンポートやジャムに加工して食べられます。樹高は400~600cmです。【楽天で購入】
スモモ(サクラ)属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
スモモ(サクラ)の珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種などの紹介【2022】
プルーン(グリーンゲージ)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
プルーン(グリーンゲージ)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まるため、直射日光が6時間以上あたる日向が理想です。また直射日光が3時間から5時間の半日影までで育てられます。
作土層
プルーン(グリーンゲージ)がしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。幅約100~150cm、深さ約50~60cmまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
プルーン(グリーンゲージ)は水捌けがよく腐植がしっかり入った肥沃(生産性の高い土)な土壌を好みます。そのため植え付けの前に土壌診断を行い、堆肥を入れなどしてしっかり土壌改善を行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。必要に応じて田土や黒土などを入れ土壌を改善しましょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
プルーン(グリーンゲージ)は日当りを好むため、基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。また直射日光が3時間から5時間の半日影までで育てられます。
培養土
プルーン(グリーンゲージ)の培養土を自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
赤玉土+鹿沼土+腐葉土=4:2:4
赤玉土(中粒)+バーク堆肥=5:5
水やりの仕方
生育初期
プルーン(グリーンゲージ)は植え付けから2年、根が張り活着するまでは、土が完全に乾燥しないように定期的に水やりを行い育てましょう。
地植え
プルーン(グリーンゲージ)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。
鉢植え
プルーン(グリーンゲージ)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
プルーン(グリーンゲージ)は健康な成長と沢山の果実を実らせるため冬に寒肥と土質を改善する堆肥入れて、実の収穫後(9月頃)にお礼肥を与えます。
元肥(寒肥)
寒肥は元肥と同様に肥効が長い物を選びましょう。具体的には配合肥料や緩効性肥料を選びます。肥料の成分は水平型肥料(窒素・リン・カリがバランスよく入る)を選びましょう。
寒肥の施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か数cmの穴を掘り、その中に肥料を施します。
堆肥
堆肥は有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
堆肥の与え方
堆肥は寒肥を与える時期(初冬から晩冬の間)に一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って埋めましょう。
お礼肥
プルーン(グリーンゲージ)のお礼肥は実の収穫が終わる秋(9月頃)に与えます。翌年の開花と果実の為にも、花の開花で消耗したエネルギーを肥料でしっかり補いましょう。
プルーン(グリーンゲージ)のお礼肥は多くの場合は速効性の高い発酵鶏糞やぼかし肥料等が利用されます。
お礼肥の施し方は、株元から少し離した場所に置き肥するか、5cm程度穴を掘って、その中に肥料を埋めます。
剪定のやり方
プルーン(グリーンゲージ)の剪定は基本的には「早春(2月~3月頃)」に剪定を行います。剪定を行わないと枝葉が繁茂して通気性や日当たりが悪くなり病気になりやすくなったり害虫がつきやすくなったり、また栄養が分散されるため花や果実が上手くならなかったり、また下枝が枯れやすくなります。
また定期的な剪定の他に苗木のうちから樹形をコントロールする剪定を行い開心自然形をつくる事が一般的です。開心自然形をつくる事で後の管理が楽になるなどのメリットがあります。
開心自然形の剪定の目的や手順
開心自然形に剪定する目的は、苗木(~幼木)のうちから剪定を行い、枝を強く横に張らせる事で、上への成長を抑えたり、枝の混みを防いだりする事にあります。樹高が低く抑えられる事で果実の収穫や剪定等の管理がしやすくなる等のメリットがあります。
開心自然形に剪定の手順
- 1年目の剪定
- 高さ約40~60cmの芽のある場所の上で剪定を行います。
- 必要に応じてバランスよく主枝候補が出るように計算して位置の悪い芽を芽かきします。
- 2年目の剪定
- 主枝候補を何本か残しながら、それぞれの主枝候補を3分の1から2分の1程に切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝候補を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
- 3年目の剪定
- 2本~3本の主枝候補をある程度絞りながら、主枝候補と競合する枝や位置の悪い場所から出る枝を間引き剪定して根元から取り除きます。
- 主枝候補の新しく成長した部分を3分の1から2分の1ほど切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝候補を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
- 主枝候補から分岐して出た亜主枝は何本か残しますが、主枝候補が伸びる方向の逆に成長する枝(逆さ枝)や平行枝などの不要枝を間引き剪定します。
- 4年目の剪定
- 主枝を2もしくは3本に完全に絞るか、主枝候補をある程度絞りながら、主枝候補から外れた枝を間引き剪定して根元から取り除きます。
- 主枝(主枝候補)の新しく成長した部分を3分の1から2分の1ほど切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝(主枝候補)を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
- 亜主枝も必要なものは切り戻し剪定を行います。
- 主枝(主枝候補)から伸びる不要枝は間引き剪定して取り除きましょう。
- 5年目の剪定
- 幹から出る主枝候補を2本もしくは3本に絞りそれ以外の幹から出てくる枝を間引き剪定で取り除きます。
- 主枝の新しく成長した部分を3分の1から2分の1ほど切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
セイヨウスモモの早春(2月~3月)の剪定の目的や手順
セイヨウスモモの早春(2月~3月)の剪定の目的は、徒長枝や樹形を乱す不要枝を剪定する事でエネルギーの分散を防ぎ花や果実の生産性を向上させたり、見た目を改善したり、また枯れた枝や病枝などを剪定する事で日当りや風通しを改善して健康な成長を促す所にあります。
セイヨウスモモの早春(2月~3月)の剪定の手順
- 株全体を観察して【枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎】を探しこれを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 不要枝【逆さ枝・下がり枝・蘖など】を探すため株全体を観察して、いらないと判断した枝は根元から間引き剪定しましょう。
- 成長させたい枝は先端から3分の1もしくは4分の1ほどで切り戻し剪定します。
- 長枝から出る短果枝(花を咲かせる)も古くなると生産性が落ちるため数年経ったら根元から剪定します。
剪定をプロに任せる
剪定を自分で行う事が不安な場合は、剪定のプロに任せて綺麗に仕上げて貰う事も出来ます。また剪定する時間がとれない、他にも庭の作業を依頼したい時などもプロに作業を任せてしまう事が可能です。
- 剪定作業を自分で行う時に不安がある時
- 剪定は重労働になるため体力が最後までもつか不安がある。
- 大きな木を剪定する時は高所作業になるため怪我をするリスクがあり不安がある。
- 間違った剪定を行う事で、数年後に不格好な樹形になったり、スカスカした生垣になるかもしれない不安がある。※必要な枝と不要な枝の見極めが素人には難しい場合があり、太い枝や古い枝などを残すと不格好な樹形になることもある。
- 剪定を行う時間がとれず放ったらかしになっている
- 生垣の管理が疎かになると枝が暴れるため見た目が悪くなったり、枝が歩行者の邪魔になり怪我をさせるリスクがある。
- 木がどんどん成長していくと管理が難しくなったり、鑑賞したい花が上の方に咲いてしまったり、電線の近くだと枝が電線にかかる可能性がある。
- 剪定の他にも作業を依頼したい
- 庭の草が育って薮のようになっている、芝が伸びてボウボウになっている、庭石を並べたり外壁工事を頼みたい、庭にある不要物を撤去して欲しい等の相談も、剪定依頼をする時に一緒に行うことが可能です。
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夏越しする方法
プルーン(グリーンゲージ)は夏の暑さに強く基本的には夏越し対策はいりません。
冬越しする方法
Hardiness:5b~8a
プルーン(グリーンゲージ)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
セイヨウスモモは挿し木や接ぎ木によって増やす事ができます。
セイヨウスモモの挿し木の方法
- セイヨウスモモの挿し木時期は初夏から夏(半熟枝)もしくは初冬から晩冬(熟枝挿し)が適します。
- 健康な挿し穂を約7~15cmでとります。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 半熟枝では下部の葉を取り除きます。
- 挿し穂の切り口を水の中に30分程浸けて水揚げを行います。
- 発根促進剤をつけます。
- 挿し木用の培養土に幾つかの節を入れ挿し穂を深く挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
おすすめの発根促進剤
セイヨウスモモの接ぎ木のやり方
セイヨウスモモは挿し木で増やす事が難しい場合があります。その場合は実生から育てた2~3年生の苗に、増やしたい株の挿し穂を接ぎ木して増やします。
播種で増やす
セイヨウスモモの種蒔の方法
播種時期:3月~5月(理想)
発芽適温:約20度
発芽日数:
発芽条件:低温要求性種子
セイヨウスモモは寒さを経験しないと発芽しない、低温要求性種子です。そのため、冬の寒さを自然に体験させて発芽させるか、冷蔵庫(約4度)等に入れて寒さを経験させた後に種を撒く必要があります。処理を行うメリットは発芽が揃いやすい所にあります。
種まき手順
- セイヨウスモモの実が完熟したら収穫して果肉を取り除き水の中に一晩浸します。
- 密閉出来る袋の中にやや湿らせたバーミキュライトにと種を入れて、冷蔵庫(約4度)の中で約60~90日間保管して寒さを経験させます。
- 種を撒く前に、ポットに種まき用の培養土を準備します。もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に2cm程度の土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
植物の病気
セイヨウスモモの病気
- うどんこ病
- 炭そ病
- 黒星病
- 黒粒紋枯病
- 灰色カビ病
- こうやく病
- 枝枯病
- 灰星病
セイヨウスモモの害虫
- アブラムシ
- コスカシバ